花粉症対策いつから始める? 市販薬の満足度など市販薬選定支援アプリCureBell提供のウィルベースが調査

春を中心に、花粉症に悩んでいる人は多いのではないだろうか。外出がおっくう・帰宅後も症状がつらい・仕事や学業のパフォーマンス低下を感じる・眠りづらく疲れやすい・せっかくの季節を楽しめない・・・そんな花粉症を少しでも緩和させたいはず。そこで今回は、花粉症に悩む人を対象に、花粉症対策についてアンケート調査を実施した。多くの人が行っている、市販のアレルギー性鼻炎薬による対策や満足度についても、詳しく掘り下げている。

今回のアンケートでは、花粉症に悩む人400名を対象に実施した(調査対象:10代以上の男女、回答数:400サンプル、回答期間:3月5日から3月11日までの7日間、調査方法:インターネットによるユーザーリサーチ)。

はじめに、花粉症を自覚したきっかけについて尋ねた。第1位は「鼻水(318人)」で8割(80%)を占めた。第3位の「くしゃみ(272人)」とともに、鼻症状が気になる人が最も多いようだ。目の症状が気になった人も多く、第2位は「目のかゆみ(278人)」・第4位は「目の充血(75人)」だった。他には「皮膚のかゆみ(49人)」・「のどの痛み(48人)」・「頭痛(31人)」が多く、鼻や目の擦れによって皮膚症状が悪化したり、鼻づまりで呼吸がスムーズにできず、のどや頭が痛くなったりと、鼻・目の症状が別の部位に影響を及ぼしている状況も見受けられた。

次に、花粉症対策をいつから始めるかについて尋ねた。花粉症対策を始めるタイミングに関して、第1位は「花粉症の症状が出てから(50%)」で、半数を占めた。なんだか鼻がムズムズする・目や皮膚がかゆいなど、花粉の飛散にともなう体感的な違和感や症状が出始めるのを目安に、早めに対策を始める人が多いようだ。第2位は「花粉が飛んでから(19%)」だった。ニュース・天気予報等の花粉飛散情報が出るようになったタイミングで対策を始める人も多く、約2割だった。また、その花粉が飛び始める時期から逆算して「花粉が飛ぶ1ヵ月前から(13%)」備えて早めに対策しておくという人も見受けられた。さまざまな季節の花粉に反応するケース等で「常に対策している(9%)」という人や、「特に対策しない(9%)」という人もそれぞれ1割弱だった。

花粉症対策をしている人を対象に、主にどんな花粉症対策を行っているかについて具体的に尋ねた。最も多かったのは花粉症の際に市販のアレルギー性鼻炎薬を服用すると答えた人で5割弱(46%)に達した。一方で、病院での処方薬を服用している・花粉症治療(注射・レーザー等)を受けていると答えた人は17%で、市販薬での対策が比較的多くの人に選ばれていることがわかった。病院に行き処方薬をもらう時間がない人、毎年同様の症状で診察に出向くのを控えたい人等にとって、市販薬は便利で手軽な対策手段として好まれているようだ。また、市販の鼻炎薬の服用はしない人でも、市販の目薬・塗り薬等の外用薬を対策として活用している人も見受けられた(5%)。全体として、薬・治療を活用した対策を行っている人が7割弱(68%)、うち市販薬利用(鼻炎薬・外用薬の合計)が全体の約5割(51%)、薬を使わない対策のみ(マスク・メガネ・花粉防止スプレー・花粉をはらう等の生活習慣の工夫による対策)の人は32%だった。

花粉症の対策として5割弱の人が市販のアレルギー性鼻炎薬を服用していることがわかったが、市販薬のアレルギー性鼻炎薬を服用して困ったことについて尋ねてみた。市販薬のアレルギー性鼻炎薬を服用して困ったことの第1位は「眠くなった(96人)」で、服用経験のある方の45%が服用による眠気を経験していた。副作用関連では他に「口が渇いた(41人)」「集中力が持続しなくなった(23人)」という意見が多くあがった。第2位は「お金がかかった(80人)」で、唯一、市販薬の効能・効果に関係しない内容だったが、4割弱(38%)の人が気になった点として回答していた。第3位は「効果がなかった(感じられなかった)・(43人)」で、服用してみたものの花粉症症状の緩和が十分でなかった経験のある人が2割(20%)だった。

市販のアレルギー性鼻炎薬を服用して困ったことがわかったところで、市販のアレルギー性鼻炎薬に期待することについて尋ねた(服用可能性のある人を対象)。市販のアレルギー性鼻炎薬に期待することの第1位は「効果が長く続く(171人)」で、市販のアレルギー性鼻炎薬の服用可能性がある人のうち7割弱(65%)を占めた。これに関連して「1日1回の服用で済む(109人)」という意見も多く集まった。効果が長く続くことによって、忙しい毎日の中で昼間外出時の服用を避けたい場合等の「服用回数の少なさ」に加え、「次の服用タイミングまで効果が切れずに続くこと」も同時に求められている。第2位は「眠くなりにくい(155人)」で、6割弱(59%)の人が期待すると答えた。市販のアレルギー性鼻炎薬の服用において困ったことの第1位が「眠くなった」だったが、その経験を踏まえて「眠くなりにくい」ことを期待している人も多いようだ。第3位は「価格が安い(135人)」で、5割強(51%)の人が期待していた。これも、困ったことの第2位である「お金がかかった」経験と関連しているようだ。総じて、市販のアレルギー性鼻炎薬に求めるのは、「花粉症にしっかり効果が感じられながらも、コストが高くないこと」であるといえるだろう。

よく服用する市販のアレルギー性鼻炎薬について具体的に尋ねてみた。よく服用する市販のアレルギー性鼻炎薬トップ5は、第1位「アレグラFX」(86人・服用している人の47%)、第2位「アレジオン20」(47人・25%)、第3位「パブロン鼻炎シリーズ」(43人・23%)、第4位「ストナリニシリーズ」(14人・8%)、同率第4位「クラリチンEX」(14人・8%)--だった。TV-CM等によって認知度の高い商品や、スイッチOTCと呼ばれる医療用に処方される薬の市販薬などを利用する人が多い結果となった。

最後に、市販のアレルギー性鼻炎薬を使用してみての満足度について尋ねた。最も多かったのは「そこそこ満足(71%)」だった。「満足(11%)」と合わせると、市販のアレルギー性鼻炎薬を使用してみて、おおむね満足していると判断している人は8割強(82%)だった。便利な花粉症対策として選ばれている市販薬での対策は、約8割の人がおおむね満足できる有効な対策であるといえるようだ。おおむね満足していると判断している人は市販のアレルギー性鼻炎薬を服用して花粉症の症状が緩和されている効果を実感している人が多く、症状がしっかり緩和されて快適になると答えている人も多数見受けられた。「そこそこ満足」と、満足度の度合いが下がる原因としては、“症状が緩和されているものの完全ではないこと”、“症状がきつい日にはあまり効かない場合があること”、“費用が気になること”--を理由に上げている人が多いという結果だった。一方で、「少し不満(16%)」「不満(2%)」という意見も合わせて2割弱(18%)ある。理由としては、“効果があまり感じられない”、“副作用が強く出る”、“費用が高い”--という3点に集約された。市販のアレルギー性鼻炎薬に求められているこれらのポイントに、さらに応えられる商品の開発が期待される。


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