ビタミン以外の抗酸化物質とは? ミネラルとタンパク質には抗酸化物質の働きを助ける役割も

体を酸化させる活性酸素の害から身を守る抗酸化物質といえば、真っ先にビタミンCやビタミンEを思い浮かべる人は多いと思います。では、ビタミン以外の抗酸化物質には、どのようなものがあるのでしょうか。まず、ビタミンにも勝る抗酸化作用を発揮するといわれているのが、天然の色素である「カロテノイド」と「ポリフェノール」です。

カロテノイドは、植物を中心とした生物の体の中に存在している黄色、橙色、赤色の色素のことで、現在約600種類が見つかっています。β-カロテン、リコピン、ルテイン、アスタキサンチン、β-クリプトキサンチンなどが代表的です。一方、ポリフェノールは、色素成分も含めた植物が持っている成分の総称で、5000種類以上あるといわれています。カテキンやフラボノイドもこの一種となります。

また、サプリメントで話題を集めた「コエンザイムQ10」も抗酸化物質の一つです。コエンザイムQ10は、全身のほとんどすべての細胞のミトコンドリアに存在し、特に心臓に多く存在します。体の中にある脂質の中に溶け込む脂溶性の物質で、細胞膜の脂質を過酸化脂質に変性させる脂質ペルオキシラジカルが発生すると、それに自分の電子を1つ渡すことで、相手を安定した分子に変える働きをしています。さらに、コエンザイムQ10は、酸化したビタミンEに自らの電子を差し出し、還元する働きもしています。

この他に、抗酸化物質の働きを助ける役割を担っている成分として、「ミネラル」と「タンパク質」が挙げられます。細胞には酵素を作る遺伝子があり、その遺伝子の命令によって、ミネラルやタンパク質を材料に細胞内で酵素がつくられています。良質のタンパク質を摂取することは、細胞自体の活力を高め、抗酸化物質の生産を高めることにもつながります。

そのため、抗酸化物質の力を発揮させるには、ミネラルとタンパク質の摂取が必要不可欠なのです。例えば、スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)の生成には、タンパク質や銅、亜鉛、マンガンなどが必要です。また、カラクターゼやペルオキシダーゼの生成には、タンパク質と共に、鉄、セレン(セレニウム)などが必要とされています。(監修:健康管理士一般指導員)


ヘッドライン

連載中コラム

健康管理!教えて!!
【連載】健康管理!教えて!!
マイライフストーリー ~新商品で日常を語る物語~
【連載】マイライフストーリー
健康管理!教えて!!
【連載】健康管理!教えて!!

マイライフストーリー ~新商品で日常を語る物語~
【連載】マイライフストーリー

 

カテゴリ