「16時間断食健康法」とは? 軽い飢餓状態になることでオートファジーを活性化

オートファジー(自食作用)とは、「auto=自分」、「phagy=食べる」という意味のギリシャ語を組み合わせた造語です。これは細胞内の老廃物や損傷した細胞成分を分解し、再利用する機能のことで、細胞内における新陳代謝など機能維持のため重要な役割を担っています。細胞内に不要物が溜まり続けると、細胞の機能が損なわれ、老化が進む可能性があります。私たちの体はオートファジーを通して、健康な状態を保っているのです。

このオートファジーを活用した健康法として、最近注目されているのが「16時間断食健康法」です。「16時間断食健康法」とは、その名の通り16時間食事をとらず、残りの8時間で食事をとる食事法のことをいいます。空腹が続くと体が軽い飢餓状態になり、細胞内のタンパク質が分解され、オートファジーの機能が活性化するといわれています。一方で、脂質や糖質の過剰摂取など、乱れた食生活では、オートファジーの機能は低下し、脂肪肝や糖尿病などの疾患につながりやすくなるとされています。

「16時間断食健康法」のメリットとしては、免疫機能や消化機能の向上が挙げられます。食事時間の短縮によって胃腸を休ませることで、臓器の働きが正常化し腸内環境の改善、免疫機能の向上に期待ができます。さらに、臓器への負担が軽減され、消化機能の向上にもつながります。

アンチエイジングの効果も期待できるとのこと。オートファジーを活性化させることによって、体内の老廃物の排出が優位になり、美肌作りなどアンチエイジングにつながります。また、血行も改善され代謝アップにつながり、痩せやすくなるといわれており、むくみの改善効果も期待できます。

ただし、「16時間断食健康法」には、暴飲暴食につながりやすいというデメリットもあるので注意が必要です。16時間にわたる長時間の断食になるため、初めて行う人にとっては食欲との戦いになります。食事を我慢することでストレスがたまり、精神的にイライラし、落ち着きがなくなってしまうことがあります。また、断食終了後に、暴飲暴食してしまうだけではなく、食後血糖値の急上昇から、血糖値の乱れにつながることもあるそうです。

オートファジーを活用した「16時間断食健康法」は、摂取エネルギー量を減らし消化器官を休め、体内循環を正常にするという目的があります。この食事法は、「オートファジーダイエット」と呼ばれることもありますが、オートファジー自体にダイエット効果はありません。そのため、この食事法を行ってもダイエット効果を感じられない可能性もあります。取り組む際は、自分の体と相談をし、断食の時間を徐々に伸ばしていくなど、無理のない範囲から始めるようにしましょう。(監修:健康管理士一般指導員)


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