NK細胞を活性化させるポイントは? ウイルスや細菌を一斉攻撃して体を守る免疫細胞

私たちの体の中にはたくさんの免疫細胞がいます。マクロファージや樹状細胞、T細胞、NK(ナチュラルキラー)細胞など様々な種類の細胞たちが、白血球というチームを組んで体を病気から守ってくれています。今回は、その中からNK細胞にフォーカスを当ててみたいと思います。NK細胞は、体内に侵入してくるウイルスや細菌を一斉射撃する攻撃担当細胞です。活性度が強ければ、敵を攻撃する力が強くなります。しかし、弱まると細胞やウイルスによって様々な感染症が現れます。

NK細胞は、体温や栄養状態などの影響を受けやすく、その働きは日々大きく変化します。特に、夏から秋、冬から春などの季節の変わり目には、温度変化に対して風邪をひきやすくなります。これは、NK細胞が温度の変化に対応できず、免疫力が一時的に低下するからです。また、その他にもNK細胞が弱ると、目ヤニやニキビ、口の中が腫れやすい、下痢をしやすくなるなどの症状が現れやすくなるそうです。では、NK細胞を活性化させるにはどうしたらよいのでしょうか。

まず、ゆったりとお風呂に入る時間をつくることをおすすめします。おへその上3~5cm程度のお湯に、20~30分ゆっくり浸かる半身浴をするとよいでしょう。副交感神経が働いて、心身をリラックスさせてくれます。お湯の温度は、38~40℃が目安です。42℃以上の熱いお湯に浸かると、体内の水分が蒸発して、水分不足になるので、血液中の血小板が動脈壁につき、固まりやすくなります。特に高齢者では入浴後に心筋梗塞や脳梗塞などを起こしやすくなるので注意が必要です。

NK細胞の活性化には、笑うことも大切とされています。笑うと大脳前頭葉に興奮が起き、それが間脳に伝達されると間脳から免疫活性ホルモンである神経ペプチドが分泌され、NK細胞の活性を増し、免疫力が高まります。実際に、笑うと脳の各所がイキイキと活性化し、その反対に大きな悲しみにあうと、脳の機能は衰えてしまうそうです。例えば、脳には機能をためる「海馬」というタンクがあり、知覚を司る大脳皮質とデータをやり取りしていますが、ストレスが続くと、この海馬が縮んでしまいます。逆に楽しい体験をすると海馬が活性化し、免疫力が高まるとともに、頭脳も明瞭になり生きがいも増えていくとのこと。

そして、ぐっすり眠ることも重要です。自律神経のバランスが崩れると免疫細胞の活力が低下し、免疫力が低下します。特にストレスを感じると交感神経が緊張し、これが長く続くと免疫力が低下してしまいます。しかし、睡眠中は交感神経の緊張がとけ、副交感神経が働きリラックスしてきます。そうすると、免疫細胞の働きが活発になり、免疫力が高まります。風邪をひいたり、発熱すると眠くなるのも、免疫力を高めるための体のメカニズムといえます。(監修:健康管理士一般指導員)


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