「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」で見る夢は違う? 記憶と夢の深い関係

みなさんは睡眠中に、夢を見ることはありますか? 夢を見る理由には諸説あるとされていますが、現在の睡眠科学では、記憶の再生と処理の過程で現れる脳内イメージ現象を「夢」と定義しているそうです。睡眠には、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」の2種類があり、このうち夢は、脳の活動状態がある程度保たれているレム睡眠中に見るものと思われがちですが、実はノンレム睡眠の時も夢を見ているといわれています。では、ノンレム睡眠とレム睡眠で、見る夢は違うのでしょうか。

まず、レム睡眠は、主に身体を休める睡眠であり、脳内で記憶の整理・定着を行っているとされています。私たちが日中に体験したことは、最初に海馬に記憶され、忘れないうちに覚えた記憶を大脳に移します。こうしたプロセスを「2段階モデル」といい、この2段階目である、海馬から大脳に記憶を移行する作業が睡眠中に行われています。睡眠中は、視覚や聴覚などの機能が低下していて、静かに集中できる時間なので、繊細な作業をするに適した時間です。この作業で、不要な情報を判断して消去し、記憶を量的にも変化させ、脳の空き容量を増やしています。

このようにレム睡眠中は、大脳の活動が活発になっているため、脳波も覚醒時に近い状況であり、比較的はっきりとした夢を見るとのこと。記憶のイメージが再現され、内容がドラマ風であったり、ストーリー展開する夢もこの時に見ています。特に、レム睡眠中に目を覚ますと、他人に対して夢の内容を説明することができるほど覚えていることも多いとされています。

一方、ノンレム睡眠は、大脳を休ませるための眠りであり、大脳に蓄積された疲労物質を除去し、大脳を回復させるための時間となります。しかし、脳の中心部にある脳幹と間脳は、生命維持のために心臓や肺などの臓器を動かし、血液を循環させるなどの活動を行うための指示を出しています。

こうしたノンレム睡眠時に見る夢は、はっきりしない夢であり、平凡な内容でほとんど覚えていないことが多いとされています。目が覚めた時に、「なんとなく夢を見たような気がする」程度の感覚であり、夢を見たことは残っているが、どんな夢かを説明することはできないような脈絡のない、淡く短いものが多いといわれています。(監修:健康管理士一般指導員)


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