疲れているときにあえて体を動かす積極的休養とは? アクティブレストで心身を整える

現代人は、技術の発展によって便利に生活できるようになった一方で、精神的、肉体的ストレス、押し寄せる情報の数々など、様々な要因で疲労を抱えるようになりました。特に、長時間のデスクワークや立ち仕事、激しい運動など、体が肉体的に疲れた場合には、自宅で何もせずゆっくり休息したり、睡眠時間を十分にとるなど動かないことが疲労回復につながると考える人は多いと思います。

しかし、安静状態を長時間継続すると、使われる筋肉に偏りが生じ、肩こりや腰痛などの原因となる筋肉の「硬化」を引き起こしやすくなります。そこで、試してほしいのが、ずっと安静にしているだけでなく、ストレッチやウォーキングなど軽く体を動かすことで休息を得る方法です。これは、安静・休養・睡眠などの消極的休養に対し、「積極的休養」と呼ばれています。

積極的休養の一つに「アクティブレスト」があります。アクティブレストとは、疲労時にあえて軽く体を動かすことで全身の血液循環を良くし、滞留していた老廃物や疲労物質が排出されることで心身を整えることをいいます。ウォーキングや軽めのジョギングなどによって血流を良くすることで、栄養素や酸素を体内に取り込みやすくなり、疲労回復につながります。また、ほどよく運動することは良質な睡眠を促すことにもつながるとされています。

ポイントとしては、息が上がるほどの運動ではない、気軽に続けられる、心地よいと感じる運動を行うことです。疲れている体にさらに息があがるようなハードな運動をするとストレスとなり、さらに疲労を溜める原因になってしまうそうです。

もう一つの方法として「IAP呼吸法」があります。IAP呼吸法とは、スポーツ選手を多く輩出する米国のスタンフォード大学で疲労回復方法として活用されている呼吸法です。IAPとは、Intra-Abdominal Pressure(=腹腔内圧)のことです。息を吐く時にお腹を凹ませる腹式呼吸とは異なり、息を吸う時も吐く時も、腹圧を高く保ってお腹を固めるのが特徴です。この呼吸法で腹圧を高めることで、姿勢の補正や体幹強化が期待され、無駄な動きの軽減、疲労軽減につながるといわれています。(監修:健康管理士一般指導員)


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