眠っている間にレム睡眠とノンレム睡眠が繰り返されるワケ

私たちは睡眠中に、浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」を繰り返しながら眠っています。レム睡眠では身体、ノンレム睡眠では脳が主に休んでおり、この2つの睡眠の占める割合は生き物によって大きく異なるそうです。では、なぜ2つの睡眠が必要になり、眠っている間に繰り返しているのでしょうか。

レム睡眠は、爬虫類や両生類、魚類などの原始的な眠りであり、「古い型の眠り」といわれています。大脳があまり発達せず、外気や水温に影響を受けやすい変温動物が、エネルギーを温存するために身体を休ませながらも脳の一部は覚醒させることで、注意機能を少し残しておくために発達させたシステムとされています。

また、レム睡眠中は、脳内で記憶の整理・定着を行っているといわれています。具体的には、海馬から大脳に記憶を移行する作業が行われており、この作業によって不要な情報を判断して消去し、記憶を量的にも変化させ、脳の空き容量を増やしていくとのこと。さらに、睡眠中は、脳内の情報をフル活用し、質的にも変化しているそうです。

一方、ノンレム睡眠は、哺乳類や鳥類などの大脳が発達した動物の脳を休息させるためにできた「新しい型の眠り」といわれています。大脳が発達した動物は、身体だけでなく脳の活動も休ませてエネルギーを温存するためのシステムが必要になりました。特に、人間は他の動物に比べて大脳が極端に発達したため、ノンレム睡眠を多く必要としたと考えられています。

ノンレム睡眠中は、深部体温が下がり、脳のエネルギー消費量は1日の中で最も低くなります。この時、大脳に蓄積された疲労物質を除去し、大脳を回復させています。しかし、脳の中心部にある脳幹と間脳は、生命維持のために心臓と肺などの臓器を動かし、血液を循環させるなどの活動を行うために、休むことなく働いています。

ノンレム睡眠とレム睡眠の順番としては、眠りにつくと、まず1~2時間ほど深いノンレム睡眠に入り、ぐっすりと眠ります。その後、眠りは浅くなり、レム睡眠を経て再びノンレム睡眠に入ります。このように、一晩のうちに交互に3~5回、ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返すことで、身体と脳の活動をそれぞれ休ませ、機能を回復させているそうです。(監修:健康管理士一般指導員)


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