筋肉痛が起こるメカニズムとは? 運動で傷ついた筋線維を修復しようとするときに痛みが発生

激しい運動をした後に、動かした部分の筋肉が痛くなった経験がある人は多いと思います。このような運動によって起こる筋肉の痛みを筋肉痛といいます。一般的には、運動後の数時間後から翌日~翌々日というように、時間を置いて起こる「遅発性筋痛」を筋肉痛と呼ぶそうです。

筋肉痛が起こる原因としては、慣れない運動を行ったときや普段使わない筋肉を使い過ぎた場合などに顕著に現れるとのこと。筋肉痛のメカニズムは、医学的にははっきりと解明されていませんが、運動によって傷ついた筋線維を修復しようとするときに起こる痛みであるという説が有力となっています。

具体的には、同じ筋肉を使い過ぎたり、普段使わない筋肉を突然使ったりすることで、筋肉を構成している筋線維の周りの組織に傷がつきます。すると、損傷した筋線維を修復するために、白血球を中心とした血液成分が集まってきます。このとき「炎症」が起き、ヒスタミンやプロスタグランジンなどの刺激物質が産生され痛みとして感じます。

また、筋肉痛が遅れてくるのは、筋線維そのものには痛みを感じる神経がなく、炎症が広がって痛みを引き起こす刺激物質が筋膜(筋肉を包む膜)に届いてから痛みを感じるため、時間差があると考えられています。特に、筋肉を伸ばすような運動(荷物を降ろす・階段を降りるなど)は、筋線維への負荷が大きくなるため筋肉痛が起こりやすいといわれています。

一方で、筋肉を動かさないでいるとどうなるのでしょうか。筋肉は使わないでいると驚くべきスピードで衰えていくとのこと。例えば、怪我や病気で長期間寝たきりの状態が続くと筋肉の萎縮や骨量の低下が起こります。ある研究では、筋肉を動かさないとわずか1週間で10~15%の筋力が低下するといわれています。

このような状態を廃用症候群といいますが、必ずしも寝たきりの状態でしか起こらないわけではなく体を動かさないだけでも筋肉は衰えていきます。また、1週間運動しなかった場合、体力をとり戻すためには約2~3倍の時間(2~3週間)かかるといわれています。そのため定期的に短い時間でも筋肉を動かすことを心がけましょう。(監修:健康管理士一般指導員)


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