石油によるエネルギー供給には限界がある? 自然エネルギーのメリットと課題 前編~太陽光発電・風力発電

石油は、燃料などのエネルギーとして、また、私たちの衣類、化粧品など身近な生活用品の材料としても、当たり前のように使われています。しかし、地球に存在する資源やエネルギーには限りがあり、石油もこのまま使い続ければ、約50年後には枯渇してしまうといわれています。そのため近年では、石油に代わる、次世代まで続く再生可能なエネルギーの開発・実用化が進められています。

再生可能なエネルギーの中でも注目されているのが、「太陽光発電」「風力発電」「地熱発電」「水力発電」「バイオマス」です。これらのエネルギーは、自然現象に由来することから「自然エネルギー」とも呼ばれており、半永久的に利用することができるそうです。しかし、それぞれに取り組むべき課題も残されていて、研究開発が盛んに行われています。では、自然エネルギーはどのように生み出されるのでしょうか。各エネルギーの特徴についてみていきましよう。

「太陽光発電」は、太陽電池を使って行う発電です。太陽電池の本体は、シリコン半導体というもので、この部分が太陽の光を電気エネルギーに変換させます。光さえあれば、山でも草原でもどこでも電気が手に入るというわけです。また、発電時に大気汚染物質や騒音を発生させないことや、エネルギー資源が太陽の光なので、無尽蔵であることもメリットです。一方で、発電コストが高いことや、発電量が天候や日照条件に左右され不安定であることなどが課題として挙げられています。

「風力発電」は、風の力によって電気エネルギーを得ます。風からエネルギーを取り出すためには、「風→動力→電気」と変換する必要があります。そのために、「風車がプロペラに風を受ける→発電機を回す→電気エネルギーを取り出す」という方法で発電が行われているそうです。

風力発電のメリットは、エネルギー資源が風なのでクリーンで無尽蔵なことや、他の発電機に比べて設備のコストが安いといったことが挙げられます。しかし、発電量が季節や天候に左右されたり、風車の風切り音による騒音や景観への影響といった環境への問題も指摘されています。また、日本においては、平地が少なく風力発電に適した地域が少ないといった事情を抱えています。その中で、北海道や東北を中心として、ウインドファームと呼ばれる風車を数十基設置した風力発電設備が建設されています。

次回は、「地熱発電」「水力発電」「バイオマス」について紹介します。(監修:健康管理士一般指導員)


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