なかなかとれない疲れは「脳疲労」かも?質の良い睡眠をとって脳をしっかり休ませよう

最近、なかなか疲れがとれないという人は、身体だけの問題ではなく「脳疲労」になっているかもしれません。「脳疲労」とは、脳に入ってくる情報が多すぎることによって、脳がキャパオーバーとなり引き起こされる疲労で、過食や不眠、そして生活習慣病につながるとされています。これは、情報過多によって人間らしさを司る大脳皮質と本能を司る大脳辺縁系の協調性が失われることで起こると考えられています。

情報が脳に伝わると大脳皮質は、休息の指令を出そうとする大脳辺縁系を制御しながら、情報の処理を行います。しかし、情報量が多すぎると、制御がきかなくなり大脳辺縁系は休息の指令を出します。大脳皮質と大脳辺縁系の指令は、同じ視床下部へと伝わります。両方からの指令を受けた視床下部は板挟みとなってしまい、内分泌や自律神経へどう指令を伝えたらいいかわからなくなり、その結果、過食や不眠など行動の異常を引き起こしてしまうといわれています。そして、過食や不眠などは生活習慣病のリスクを高めてしまうのです。

この「脳疲労」を軽減するための方法の一つとしては、「デジタルデトックス」があります。デジタルデトックスとは、一定期間スマートフォンやパソコンから離れることです。脳は、寝ている時でも動いているとても働き者な臓器なので、時にはデジタルデバイスからの情報量を減らして、少しでも脳を休ませてあげましょう。

また、脳をしっかりと休ませるために大切なのが、質の良い睡眠をとることです。質の良い睡眠をとるためには、日中に活動をして交感神経を優位にさせ、夜はゆっくりして副交感神経を優位にさせるというメリハリが大切になります。なかなか寝つけない人は、意識をして日中にウォーキングや体操などを行い活動量を増やすようにしましょう。さらに、私たちは一旦上がった体の中心の温度である深部体温が下がる時に眠くなるため、就寝時間1~2時間前に入浴をすることや寝る前に軽いストレッチを行うこともおすすめです。

そして、時間と気持ちの余裕をもって布団に入ることも重要となります。寝る前に考えごとをしていたら、目が冴えてしまったという経験をした人も多いのでは。これは、脳が活発に動くことにより交感神経が優位になるからです。そのため、考えごとをしないと決めてから布団に入るようにしましょう。また、寝つけないと感じたら一度布団から出ることも重要です。布団の中で覚醒している時間が長いと、脳は「布団は起きている時にいる場所」と勘違いをして、布団に入っても眠くなりにくくなるといわれています。そのため、スムーズな入眠には「布団は眠る場所」と脳に覚えさせることが大切で、眠くなってから布団に入ることを習慣づけるようにしましょう。(監修:健康管理士一般指導員)


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