気温が急激に変化する日には血圧の変動に要注意!重大な心血管疾患のリスクも

地球温暖化の影響もあり、日本の気温は年々上昇しています。特に今年5月は高温になる日が多く、18日は東京都で32.2℃など、多くの地点で5月の観測史上最高気温を記録しました。一方で、23日には東京都の最高気温は14.3℃まで下がり、急激な気温差で体調を崩してしまった人も少なくないのでは。そこで、気温の変化による体への影響として、注意してほしいのが血圧の変動です。

この5月のように気温が急激に上がると、脱水状態が続きやすくなるため、血液の粘度が高まることで血液が詰まりやすくなります。その結果、「脳梗塞」のリスクが高まります。高齢者は、口喝中枢(のどの渇きを感じるための中枢)の機能が衰え、のどの渇きを感じにくくなります。つまり、脱水状態に陥りやすくなるのです。そのため高齢者は、気温が高くなった日にはこまめに水分を取るように気をつけることが大切です。

反対に、気温が低いときは血液が冷えないように血管が収縮して、血圧が高くなりがちです。そこで、気温が急激に下がる日には「脳内出血」に注意が必要です。脳内出血は気温が急激に下がった日に発症率が高まります。血管が急激に収縮することで血圧が上がり、もろくなった血管が血圧に耐えきれずに破れてしまうことが原因とされています。

さらに、朝昼の気温差が激しい日は「心筋梗塞」の発症率が高まります。朝起きて体を動かし始めると心拍数が増加しますが、明け方の冷え込みが厳しい日は、体温調節のために心臓が普段以上に働き、心筋の酸素消費量が増大します。その結果、心筋が虚血状態に陥り、心筋梗塞のリスクが高まるとのこと。

これらの病気を予防するためには、急激な気温の変化を和らげることが大切ですが、その工夫の一つに服装選びがあります。気温で服装を選ぶ際の一つの判断目安として、「気温5度で洋服1枚」という言葉があります。つまり、前日よりも気温が5度低くなる時は、1枚多く服を着るとちょうどよいといわれています。気温が下がる日だけではなく、湿度が低い日や風が強い日は、体感温度は実際の気温よりも低くなるので、上着を1枚持っておくとよいでしょう。さらに、前線が近づいている場合も、気温が急変しやすいので、さっと羽織ることができる薄手のカーディガンを持ち歩くのもおすすめです。(監修:健康管理士一般指導員)


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