心臓は体内の電気刺激によって動いている?

私たちの心臓は、胎児期の初期に発動を始めてから死を迎えるまで、一時も休まず拍動を続けています。しかし、自分の意志でペースを速めたり止めたりすることはできません。では、この心臓のリズムはどのようにコントロールされているのでしょうか。心臓のリズム、つまり心筋の収縮と拡張は、心臓の各部分に張り巡らされている電気の通り道に沿って電気信号が流れることで発生しているそうです。この経路を「刺激伝導系」といい、特殊な心筋繊維が担っているとされています。

心臓を巡る電気刺激は、右心房の上部にある「洞房結節(どうぼうけっせつ)」と呼ばれる部分が開始点となり、続けて「房室結節(ぼうしつけっせつ)」、「ヒス束」、「右脚・左脚」、「プルキンエ線維」の順に伝わっていくことで、心房の収縮と心室の収縮が引き起こされます。

これら刺激伝導系の特殊な心筋繊維は、他の心筋繊維とは異なり、他からの刺激がなくても自動的に一定の間隔で拍動を繰り返すことができるとのこと。特に、洞房結節は、状況に応じて1分間当たり50~150回の電気刺激を生み出す発生源となっているため、「心拍動のペースメーカー」といわれています。

心臓のリズムは自分ではコントロールできませんが、時と場合によってペースが速くなったり遅くなったりします。心臓の拍動は刺激伝導系の仕組みで自動的に動いていることは先に説明しましたが、それ以上に心臓は自律神経の強い支配を受けているそうです。そのため、自律神経の状態によって、心臓のリズムに変化が起こってくるのです。心臓には、交感神経も副交感神経も広く分布していますが、特に洞房結節の周りには多くの神経末端があり、心拍動のペースメーカーに影響を与えています。

例えば、運動していたり緊張しているときは、交感神経が優位になって心拍の頻度を増やし、逆にリラックスしていたり眠っているときには、興奮が収まり、副交感神経が優位になって、ゆっくりしたペースになります。つまり、交感神経が優位の状態が続くと、心臓に大きな負担をかけ続けることになるのです。1日の終わりにはリラックスする時間を作るなど、心臓をいたわる生活習慣を心がけましょう。(監修:健康管理士一般指導員)


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