心臓に「がん」が発生しないのはなぜ? 生まれてから一度も分裂・増殖しない心筋細胞

現在、日本人の2人に1人は、一生のうち1回はがんにかかるといわれています。がんは、身体のさまざまな場所に発生する可能性がありますが、「心臓がん」にかかったという人は、あまり聞いたことがありません。では、なぜ心臓にはがんが発生しないのでしょうか。これには、心臓のほとんどを占めている心筋の特徴が関係しているそうです。

心筋の大きな特徴は、生まれた後は細胞分裂を行わないということです。だんだんと大人の身体に成長していくにつれて心臓も大きくなっていきますが、これは心筋細胞の生理的肥大によるものと考えられています。つまり、増殖をしたり、再生したりすることはないのです。

がんは、正常な細胞が分裂や増殖をする際に、設計図のコピーミスが起きることで発生しますので、細胞分裂をしない心筋を主体とした心臓にはがんが発生しないということになります。実は、心臓にも非常にまれなケースとして肉腫のがんが見つかることがあるのですが、ほかの臓器からの転移によるものが多く、原発性(心臓から発生する)であることはほとんどないとのこと。

また、「心臓が再生しない」ということと関連が深い病気には心筋梗塞があります。心筋梗塞は死に直結するものですが、その理由は、心筋に酸素や栄養素を送り届ける冠動脈に梗塞が起きると心筋は壊死してしまい再生しないため、その範囲が広がることによって心筋のポンプ機能が停止してしまうからです。

このように心筋細胞は増殖しないと考えられてきましたが、近年の医学の進歩によって、心筋の中でもごくわずかに増殖能力を持つ「心筋幹細胞」が存在することが発見されました。そして、重度の心不全患者に対して自分の心筋幹細胞を用いた再生治療の臨床試験が行われるようになりました。また、iPS細胞でつくった心筋細胞を移植する臨床研究も進んでおり、心臓の再生医療の可能が広がっています。(監修:健康管理士一般指導員)


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