- マイライフストーリー2025/07/09 19:50
クックパッドが全国1万人の調査を実施、“新時代の夏ごはん”の実態を発表

利用者数No.1レシピサービス「クックパッド」を運営するクックパッドは、ユーザー約1万人を対象に「2025年夏の料理における実態調査」を行った。同調査の結果、8割の家庭が「今年の夏の乗り越え方に新たな知恵や工夫が必要」と回答。現代の家庭に求められている「夏の三重苦を乗り切る5つの食卓術」を提案している。
かつては「一時的な暑さ」と受け止められていた日本の夏が、いま大きく様変わりしている。都内では6月に史上最速の真夏日を記録し、全国各地で「熱中症警戒アラート」が発令された。猛暑の深刻化、始まりが早く終わりが遅い“長期化する夏”、そこに重なり高止まりする物価。いまや「暑い・長い・高い」の三重苦は、暮らしの新たな前提=“夏のニューノーマル”となりつつある。この影響を特に強く受けているのが家庭の食卓。体力を奪う暑さで食事を作るのも億劫になる気候のなか、食材や光熱費の高騰で経済的負担も重なり日々の献立にも直撃。さらに長期休暇や在宅率の増加によって、家庭内の食事準備の負担は増している。

こうした“夏の食卓”の実態を把握し、その解決策を提案するため、クックパッドでは全国の幅広い年齢層・世帯年収層にわたるユーザー約1万人を対象に「2025年夏の料理における実態調査」(クックパッド「2025年夏の料理における実態調査」概要、調査期間:2025年4月14日~27日、調査方法:インターネット調査、調査対象:「クックパッド」ユーザー、有効回答数:1万847件)を実施した。回答者の約65%は年収400万~800万円未満、約94%が30~50代の現役世代中心で、一般的な暮らしの実情を反映した回答が多く寄せられた。その結果「従来の対策では夏を乗り切れない」と感じている人が多数を占め、8割以上が「今年の夏の乗り越え方に新たな知恵や工夫が必要」と感じていることが判明。夏の食卓をめぐる状況は大きく変化していることがわかった。
同調査結果とクックパッドの食の検索データサービス「たべみる」(利用者数No.1の料理レシピサービス「クックパッド」の検索・アクセスログデータを活用した、明日の食が見えるビッグデータサービス。食材・地域・季節・食用シーン(誕生日や運動会など)といった様々な切り口で分析を行える)に基づくデータの両面から“夏の食卓”における課題を分析した(使用ツール:クックパッド食の検索データサービス「たべみる」 SI値:Search Indexの略で、1000回あたりの検索頻度)。クックパッドに寄せられた豊富な家庭の知恵と工夫を最大限活用し、“暑い・長い・高い”という「夏の三重苦を乗り切る5つの食卓術」を提案するという。

連日続く猛暑のなか、猛暑疲れや食欲低下の声も多く聞かれるようになり、同調査でもおよそ半数(50.4%)が「近年の夏は食欲が落ちる」と回答した。

そんな食欲が落ちた時でも食べやすいものを聞いたところ「さっぱりしている(88.4%)」「のどごしが良い(61.3%)」「冷たい(61.2%)」ものが多く選ばれた。またクックパッドが注目したのは約4割(40.5%)が食べやすいものとして選んだ「ピリ辛/スパイシー」の回答。“刺激がほしい、食欲や元気が出るから”“すっきりできる、涼しくなれる気がするから”などの理由から「夏場に『辛い』『スパイシー』『酸味』など刺激のある料理を食べたくなるか」との質問では、全体で75.3%が「食べたくなる」と回答した。

クックパッドでは「エスニック」や「ナンプラー」の検索頻度が真夏に向けて上昇し、また酷暑が続くようになった近年では、それぞれ例年と比較して「エスニック」が昨対比138%、「ナンプラー」が昨対比130%に伸長している。
同調査でも約25%が「以前よりよく食べたり、飲んだりすることが増えたもの」として、「エスニック」「アジア系ドリンク」と回答している。“亜熱帯”のアジアの本場でも定番とされる食欲を刺激するようなアジア料理を求める傾向があるようだ。また、「夏に好んで使いたい香味野菜」では「大葉」「生姜」「茗荷」など、クックパッドが昨年「食トレンド予測2025」でも発表した注目の「ジャパニーズハーブ」が同調査でも上位に上がった。