- マイライフストーリー2025/12/01 20:53
小林製薬の手・指先のケアに関する意識調査、カサカサシーズン到来!冬に約8割が感じる“指先荒れ問題”を深堀り

小林製薬は、爪まわりなどのガチガチ荒れ治療薬「チュメキュア」を9月から販売している。そこで、乾燥によって手・指先の荒れが気になる冬に向けて、全国の20~69歳男女1万人に「手・指先のケアに関する意識調査」を実施した(集計対象数:全国の20~69歳男女1万人、調査手法:インターネット調査、調査期間:9月12日~18日、調査機関:Freeasy「小林製薬「チュメキュア」調べ」)。
同調査によると、冬場は約8割の人が手・指先の荒れに悩む季節であることが判明した。また、指先の荒れ・意識については、年代間・性別間でギャップもあることがわかった。
皮膚科医の田尻友恵先生によると、「新型コロナウイルスの影響で手洗い・消毒の意識が高まった結果、近年、手や指先荒れの患者が増加傾向にある」とのこと。さらに、手・指先の皮膚が荒れていると外部からの刺激に対するバリア機能が低下し、様々なトラブルを引き起こすリスクが高まるため「皮膚が乾燥して荒れやすい冬こそ手・指先荒れ対策は重要」だという。
同調査にて、多くの人が爪周りの角質荒れを感じて対策したにも関わらず改善しなかった“治し方迷子”であったことから、田尻先生におすすめの指先ケア方法や指先まわりのトラブル対策法についても紹介している。
他人の指先で気になるところとして挙げられた中では、爪のデザイン性や形、ツヤ、長さなどの要素ではなく「皮膚の荒れ」が男女共に最も多い結果となった。女性はジェルネイルやマニキュアなどでデザイン性等を求める人が一定層いるものの、皮膚の荒れに関しては多くの人が関心を持っていることがわかった。

また、指先の印象がポジティブな場合、その人の印象にプラスの影響があると回答したのは約6割に上った。一方で、清潔感がないと感じてしまうパーツとして、「指先(爪の長さ・荒れ・汚れなど)」と回答した人が45.2%であったことから、指先は人からの印象にプラスにもマイナスにも働くことがわかった。

1年以内に感じた手荒れ症状のうち、「爪まわりの角質荒れ」が最多の31.8%を占めた。特に女性の症状経験率が高く、20代・30代の女性は約37%、40代女性は45.5%、50代女性は41.8%となり、各年代の男性(20%台)と比較すると女性の多くが症状を経験していることが分かった。しかし、爪まわりの角質荒れを経験していても、角質荒れが起きた時に対策するのは全体の約半数(50.2%)に留まった。また、ハンドクリームでケアしても自分の指先のケアに満足していない“治し方迷子”は過半数(50.5%)存在することが判明した。

冬は指先の荒れが気になる人が 80.4%と最多になった。特に、40代女性は90.0%、50代女性は96.0%と9割超が冬に指先荒れの悩みを抱えていることが判明した。冬以外の季節でも、春31.0%、夏25.6%、秋44.0%となり、どの季節も指先荒れに悩んでいる人が一定層存在することが見て取れる。
皮膚科医の田尻先生によると、調査結果の通り冬の40代・50代の女性の指先には大きな負荷がかかりやすい環境だと述べている。
冬は外気の湿度が低く、皮膚からの水分蒸発が加速。また、暖房器具の使用によって室内の空気も乾燥する。寒さで血管が収縮すると、指先までの血液循環が悪くなり、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)が鈍化する。これによって、皮膚のバリア機能がさらに低下し、荒れやすくなるという。
40代・50代の女性は、更年期を迎え、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少する。エストロゲンは、肌のコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促し、水分保持をサポートする重要な役割を担っている。エストロゲンの低下によって、真皮のコラーゲンの合成力が衰える。コラーゲンなどの減少は、皮膚自らが作り出す保湿成分の力も弱め、肌の水分量・皮脂量が大きく減少し、乾燥が進行する。研究では、60代までにコラーゲン量が20代の半分になるというデータもある。また、コラーゲンは皮膚のハリや弾力を保つだけでなく、皮膚全体を支える役割も担っているため、減少すると皮膚が薄くなり、外からの刺激に対して弱くなる。このバリア機能の低下した皮膚は、外部刺激(洗剤、水、乾燥など)に対して非常に敏感になる。
この年代の女性は、水仕事や家事、また職種によっては紙幣や段ボールを扱う機会が多いなど、指先に物理的・化学的な刺激が加わりやすい傾向にある。刺激の強い家庭用洗剤や水・お湯に触れる機会が多いと、皮膚の皮脂膜や角質細胞間脂質が洗い流され、バリア機能が低下し、炎症(湿疹)を起こしやすくなる。熱いお湯は特に皮脂を奪いやすいため注意が必要。主婦手湿疹(進行性指掌角皮症)ともいわれる。また、乾燥して硬くなった皮膚に摩擦刺激が加わることで、ひび割れやあかぎれへと進行しやすくなるとのこと。

調査結果に戻ろう。手のひらや甲の手荒れの原因は、上位から「乾燥(65.6%)」、「水仕事(53.0%)」、「加齢(43.2%)」という結果になった。男女別で見ると「水仕事」は男性39.6%、女性66.4%と、原因によっては性別で大きく差が開くものもあった。同じく手のひらや甲をケアするタイミングについては、上位から「皮膚のカサつきを感じたら(62.6%)」、「症状がなくてもケア(33.4%)」、「皮膚が硬くなってきていると感じたら(25.2%)」、「ひび・あかぎれなどで痛みがでたら(23.7%)」という順に。男女別でみると、女性は予防的に、男性は支障が生じたらケアする傾向にあることが判明した。また、爪まわりなどの指先のケアには約6割がハンドクリームを導入。その中でも配合成分を気にすると回答したのは約半数(52.5%)であった一方で、「医薬品」を使ってケアする人は2割程度にとどまった。
















