キリン、体験型イベント「からだウォーズ」を日本科学未来館で開催、ゲームや展示を通じて親子で楽しく免疫の働きを学ぶ

「からだウォーズ」をPRする、左から:キリンホールディングス ヘルスサイエンス事業部 ヘルスサイエンス研究所 主務の城内健太氏、同社 ヘルスサイエンス事業部の桜井可奈子氏

キリンホールディングス(以下、キリン)は、“免疫”の仕組みを親子で楽しく学べる体験型イベント「からだウォーズ」を、日本科学未来館で11月26日から来年1月25日まで開催する。同イベントは、ゲームや展示を通じて、免疫の働きを体感しながら学べる内容となっている。11月25日に行われたオープニングイベントでは、「からだウォーズ」の開催背景や展示内容について説明すると共に、同社の乳酸菌研究の取り組みについて紹介した。また、プレス向け内覧会では、イベントで楽しめる体験ゲームの全貌が公開された。

キリンホールディングス ヘルスサイエンス事業部の桜井可奈子氏

「当社では、長期経営構想『キリングループ・ビジョン2027(KV2027)』において、ヘルスサイエンス領域の規模拡大を掲げており、そのなかでも外敵から防御する『免疫』を最重点領域と位置づけている。『免疫』は、健康な生活を送るための生体防御機構であり、健康の土台である一方で、その機能は自覚しにくいため、対策の遅れが大きな健康課題の1つとなっている」と、キリン ヘルスサイエンス事業部の桜井可奈子氏が、同社が免疫領域に注力する社会的意義を説明する。「近年では、複数の感染症が同時に流行する傾向がみられる。特に今年は早くからインフルエンザの報告数が多く、寒さが本格化する前の10月末から11月頭の1週間の件数は、昨年同期間の10倍以上となっている。流行の予測ができない中で、老若男女問わず免疫ケアの知識をつけて対策することが重要になる」と、免疫ケアの重要性が高まっていると強調した。

「当社が、未就学児の子どもと同居している既婚男女975名に、子どもが回復したあとに自身が体調不良になった経験があるかを調査した結果、約8割が“時差だおれ”現象を経験していることが明らかになった。この調査結果からもわかるように、今冬を健康に乗り切るためには、家族全体で健康を考えることが大切になる。そこで今回、まず子ども自身が免疫について関心を持つことで、家族全体の健康意識が高まる体験型イベントとして『からだウォーズ』を開催する」と、「からだウォーズ」を開催するに至る経緯を紹介。「『からだウォーズ』に設置されている展示やゲームは、わかりやすいイラストを用いて、免疫の仕組みを楽しく学べる仕様になっている。知育の場として、家族の健康リテラシーの向上につながる体験を提供できるように設計した」と、親子で楽しく学べるコンテンツを用意しているという。「最先端の技術で展示を行う国立機関が運営する日本科学未来館を舞台に、約40年にわたり免疫研究を行ってきたキリンだからこそできる免疫機能を楽しく学べるイベントを展開し、今冬の免疫ケアを支えていく」と、イベントへの意気込みを語った。

キリンホールディングス ヘルスサイエンス事業部 ヘルスサイエンス研究所 主務の城内健太氏

続いて、同社 ヘルスサイエンス事業部 ヘルスサイエンス研究所 主務の城内健太氏がキリンの乳酸菌・免疫研究について説明した。「複数の感染症が流行するマルチデミックや子どもの免疫未熟などが起こっている現代において、免疫・感染対策は複数のアプローチが必要になる。“体の守り隊”である免疫は、一度出会った“侵入者”のウイルスについては学習し対応できるが、特に子どもは大人に対して学習量が少なく、免疫は成長途中であることが多い」と、現代における免疫ケアの課題について指摘する。「そこで当社では、生活習慣の改善に加え、もっと手軽な方法で免疫ケアできる方法を考え、研究を重ねた結果、『乳酸菌』という一つの答えにたどり着いた。実は、乳酸菌は、当社の主力商品であるビールの“大敵”として長年研究されており、当社にとって乳酸菌研究は身近な存在だった」と、ビールを美味しくする研究が免疫領域における乳酸菌研究へとつながったのだと教えてくれた。

「これまで乳酸菌は、世界的に免疫の司令塔を活性化することができないとされていた。その中で2012年、世界で初めて免疫の司令塔である『プラズマサイトイド樹状細胞』を直接活性化できる乳酸菌を発表した。従来の乳酸菌をプラズマサイトイド樹状細胞に添加しても変化は起こらないが、キリンの乳酸菌を添加することで同細胞が活性化することが明らかになった」と、キリンが発見した乳酸菌の特徴について解説。「今回の『からだウォーズ』は、体の中の免疫機能と乳酸菌のはたらきについて、ゲームやキャラクターを通して子どもから大人まで楽しみながら学べる仕掛けとなっている。ぜひ、家族みんなでイベントを体験してほしい」と、多く人がイベントに訪れることを願っていた。

「からだウォーズ」の会場入り口

それでは、「からだウォーズ」の展示やゲームの内容について紹介しよう。参加者は、まず「免疫細胞軍」と「ウイルス連合軍」の2チームに分かれて入場。それぞれ模型やパネルを通じて免疫やウイルスのしくみを視覚的に学びながら、仕組みを視覚的に学ぶことで、免疫に関する知識をわかりやすく理解することができる。

「免疫細胞軍」エリアの展示
「免疫細胞軍」エリアの展示

「免疫細胞軍」エリアでは、免疫細胞の解説パネルを通じて、それぞれの細胞の特徴や機能を紹介する。免疫を維持するために必要な生活習慣や栄養素についても学び、免疫機能を維持する方法を体験的に理解することができる。

「ウイルス連合軍」エリアの展示
「ウイルス連合軍」エリアの展示

一方、「ウイルス連合軍」エリアでは、ウイルスの解説パネルを通じて、ウイルスの成り立ちや特徴を紹介。感染しやすい人の傾向や、予防の重要性についても解説している。

「体内対戦リズムゲーム(免疫細胞軍 vs ウイルス連合軍)」の様子

次に、体験ゲームブースに進むと、3つのゲームの体験を通して、免疫の仕組みやウイルスの特徴を楽しみながら学ぶことができる。「体内対戦リズムゲーム(免疫細胞軍 vs ウイルス連合軍)」は、リズムに合わせて適切なボタンを押すリズムゲーム。免疫細胞軍では、画面に免疫に必要な生活習慣や栄養素が表示された際、タイミングよくボタンを押すことで得点できる。ウイルス連合軍では、感染しやすい人間の特徴が表示されたときに押すと得点できる。得点を競い合うことで、「免疫」と「ウイルス」の攻防を楽しく学べる仕組みとなっている。

「かえってきた!からだウォーズ(迷路)」

「かえってきた!からだウォーズ(迷路)」は、迷路の謎を解きながら秘宝を探すゲーム。クイズを解きながら免疫の仕組みとキリンの乳酸菌研究について理解を深め、正解を選ぶと迷路を抜け出すことができる。

「免疫応援ボールゲーム」の様子

迷路を抜けた後の「免疫応援ボールゲーム」は、画面に映るウイルスを免疫細胞がすべて倒せば勝利となる玉投げゲーム。免疫細胞の司令塔にボールを当てて、活躍させることが勝利の鍵とのこと。免疫機能の維持をサポートする仕組みを楽しく学ぶことができる。

左から:キリンホールディングス ヘルスサイエンス事業部 ヘルスサイエンス研究所 主務の城内健太氏、「CELL‘SHOGI BATTLE’」を開発した小学生3名、キリンホールディングス ヘルスサイエンス事業部の桜井可奈子氏

なお、「からだウォーズ」に参加した子どもには、愛知県の小学5年生3人が制作した感染症対策について学べるボードゲーム「CELL‘SHOGI BATTLE’」を数量限定でプレゼントする。「CELL‘SHOGI BATTLE’」は、免疫細胞とウイルスの対戦をするゲームで、「からだウォーズ」の体験内容と連動するようにアレンジしており、帰宅後も免疫細胞とウイルスの戦いを楽しく学べるようになっている。

[「からだウォーズ」開催概要]
場所:日本科学未来館1階 企画展示ゾーンa(東京都江東区青海2-3-6)
営業時間:10:00~17:00(最終入場16:30)
休館日:火曜日(1月6日火曜日は開館)、12月28日~1月1日
参加形式:予約不要、入場無料

キリンホールディングス=https://www.kirinholdings.com/jp/
からだウォーズ公式サイト=https://health.kirin.co.jp/special/karadawars/index.html


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