フライウィール、東京・世田谷の松沢小学校で「夏のワクワク体験教室」を開催、紙飛行機大会の実習を通してデータ活用を学ぶ

「夏のワクワク体験教室」の様子

エンタープライズ企業のデータ利活用を支援するフライウィールは、東京都世田谷区立「松沢小学校」と共同で、データサイエンティストによる「夏のワクワク体験教室」を8月2日に開催した。今回の体験教室では、データサイエンティストの仕事やデータ分析、統計手法について学ぶ「データサイエンス教室」を実施した後、グループ対抗の紙飛行機大会を通じて、実際にデータ活用のフレームワークであるPPDACサイクルを体験した。

データ後進国といわれる日本では、米国に比べてデータサイエンティストの人材が顕著に不足しており、データ活用における教育制度の整備が重要な課題となりつつある。そこでフライウィールでは、小学生のうちから算数や図工などを通してデータ活用について学ぶ場を設けることで、子どもたちがデータやデータ活用についてより身近に感じ、興味関心を持つ機会を通して、将来的なデータ活用人材の育成を支援している。今回は、松沢小学校の生徒を対象に、課外授業でデータ活用を楽しく学ぶ「夏のワクワク体験教室」を開催した。

フライウィール データ部門 部長 シニアデータサイエンティストの川端貴幸氏

まず、フライウィール データ部門 部長 シニアデータサイエンティストの川端貴幸氏が講師を務め、データ分析や統計の手法のわかりやすくレクチャーする「データサイエンス教室」が行われた。「データサイエンスとは、数学や統計学、機械学習、情報科学などの理論を活用して、膨大なデータの分析や解析、予測を行い、有益な洞察を導き出す学問のことを指す」と、データサイエンスについて解説。「データサイエンティストは、データ分析から得られた結果を、ビジネスや社会に役立つ何かに活用する役割を担っており、2013年には21世紀で最も素敵な仕事になるといわれていた」と、データサイエンティストはどのような仕事をしているのかを紹介した。

「データサイエンスで用いる『統計』とは、全体の様子を表す数のこと。観察や調査、実験などで収集したデータを整理・分析し、統計表や統計グラフを用いてわかりやすくすることで、問題解決や将来の予想に役立てている。例えば、統計の考えを利用して、バスケットボールにおけるエリアごとのシュート確率と期待値を分析すると、相手チームの弱点が見えてくるので、試合に勝つ可能性を高めることができる」と、具体的な活用例を挙げながら統計について説明。「統計でよく使われる『ヒストグラム』『散布図』『箱ひげ図』は、統計3大グラフといわれている。ヒストグラムは数値の分布が一目でわかるグラフ、散布図は2つのデータの関係が見えるグラフ、そして箱ひげ図はデータ分析に必要な多くの情報がつまったグラフとなっている」と、データ分析に役立つ主な統計グラフについても教えてくれた。

「データサイエンス教室」の様子

「統計を使って問題解決を考える手法としては、『PPDACサイクル』という世界共通のフレームワークがある。これは、統計で考えるポイントをパターン化してまとめたもので、Problem(問題)、Plan(計画)、Data(データ)、Analysis(分析)、Conclusion(結論)のサイクルを回すことで課題解決を目指していく」と、統計を問題解決につなげるためにはPPDACサイクルを回すことが重要なのだと訴えた。「今回、このPPDACサイクルを実際に体験してもらうべく、グループ対抗の紙飛行機大会を開催する。『グループの中で紙飛行機大会に出場するのはどの紙飛行機なのか』をProblem(問題)として、PPDACサイクルの流れに沿って大会を進めていく」と、ここから紙飛行機大会を通じたデータ活用の実習がスタートした。

生徒たちが作成した紙飛行機

子どもたちがグループごとに分かれると、それぞれ1人1個ずつ紙飛行機を作成。Plan(計画)およびData(データ)フェーズとして、実際に紙飛行機を飛ばし、その飛距離を計測していった。

紙飛行機の飛距離を計測する様子

飛距離のデータを集めるために、1人7回以上紙飛行機を飛ばしてもらい、配布された計測用紙にグループ内の記録を記入した。

飛距離データを分析する様子

Analysis(分析)フェーズでは、各グループで集めたデータを分析し、統計グラフを活用して、どの紙飛行機が最も勝つ確率が高いのかを考え、代表者を選んでもらった。子どもたちは、フライウィールのデータサイエンティストのサポートも受けながら、前半の「データサイエンス教室」で学んだヒストグラムや箱ひげ図などを駆使して代表者を決定。

グループ発表の様子

Conclusion(結論)フェーズとして、グループごとに代表者を決めた理由を発表し、それぞれのデータ分析結果をもとにどのグループが優勝するのかを予想した。

紙飛行機大会の様子

そして、いよいよ一発勝負の紙飛行機大会を開催。各グループの代表者が紙飛行機を飛ばした結果、予想で1番人気だったグループの紙飛行機が最も飛距離を出し、見事に優勝した。子どもたちは、データ分析で予想した通りの結果になったことに驚きの表情を見せると共に、データサイエンティストという仕事の重要性を実感している様子だった。[PR]

フライウィール=https://www.flywheel.jp/


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