YKK AP、窓と結露に関する意識調査、約80%の人が「窓の結露」を経験し経験者の約70%が悩んだことがあると回答

YKK APは、全国各地の計500人を対象に「窓と結露に関する意識調査」を実施した。その結果、調査対象の77%が窓の結露を経験し、そのうち68%が窓の結露に対して悩んだことがあると回答した。また、窓の結露によるカビがもたらす健康被害について、「具体的に知っている」と答えたのはわずか10%で、「毎日結露する窓(「毎日結露する窓」は、冬季の1週間のうち4日以上結露する窓と定義する)には浴室の排水溝と同じくらいカビがいる」という事実を「知らない」または「聞いたことがある程度」と答えた人が94%にも及んだ。この調査結果を受け、人間の健康に影響を及ぼすカビの分類とその性状解析を研究している千葉大学 真菌医学研究センター准教授 矢口貴志先生によるカビの健康被害とカビ対策を紹介する。

「冬の時期の、現在のお住まいの住居でお悩み」の第1位は「光熱費がかさむ(暖房費など)」(39%)。第2位は「窓に発生する結露」(36%)、第3位は「室内が寒い」(35%)であり、52%の人は室温の調整や費用に悩んでいることが明らかになった。

また、上位に挙がった「結露」に関連し、「家の窓の結露を経験したことがあるか」を聞くと、全体の77%が「ある」と回答。地域別にみると最も多かったのが東北地方で91%、次に北海道地方で87%と、寒さが厳しい地域では窓の結露を経験している人が特に多い結果となった。

続いて、窓の結露を経験したことがあると回答した人に対して行った「家の窓の結露で悩んだことがあるか」という問いには、68%が「悩んだことがある」と回答し、地域別に見ると最も多かったのは近畿地方の78%だった。

家の窓の結露を経験し、悩んだことがあると回答した人に対して行った「窓の結露に対してのお悩み」については、68%が「カビが発生する」と衛生面での悩みを挙げた。他にも57%が「カーテンが濡れる」、45%が「掃除が大変」を挙げ、お気に入りのインテリアや部屋への影響に悩んでいることが明らかになった。また「窓の結露から発生したカビによる健康被害について知っているか」を聞くと、「具体的に知っている」と答えたのはわずか10%にとどまった。42%が「知らない」、48%が「聞いたことがある程度」で、カビの発生に悩みつつも、90%は健康被害について具体的に知らないという事実が浮き彫りになった。

カビの健康被害や認識について更に実態を明らかにするため、「毎日結露する窓には浴室の排水溝と同じくらいカビがいるという事実を知っているか」と尋ねると、94%が「知らない」または「聞いたことがある程度」と回答。また「窓の結露対策」についても「対策をしていない」人が75%という結果になった。対策をしている人はわずか25%と、結露の悩みに対処できている人は少ないことが浮き彫りとなった。

続いて「窓の結露の対策術」を聞くと、「窓の水気をふき取る」(33%) 「こまめに換気する」(26%)といった手軽なアクションが上位にあがった。窓の断熱性を高め結露を生じにくくする「内窓をつける」「断熱性の高い窓に交換する」といった、窓自体に工夫をしている人は少数にとどまった。

「自宅の窓はリフォーム可能だと知っているか」を聞くと、「知らない」「聞いたことはあるがよく知らない」という回答が63%を占め、そもそも自宅の窓がリフォームできることを知らない人が多数いることが明らかになった。また、全回答者に対して、窓リフォームをしたいと思うメリットを聞くと、「光熱費が削減できる」(49%)、「結露防止になる」(42%)、「住宅の断熱性が向上する」(40%)が上位3つとなり、家計の負担軽減や快適性の向上が窓リフォームの決め手と推測される。続いて、窓リフォームを実施したことが無いと回答した人に、窓リフォームを実施していない理由を質問。その結果、「費用がかかりそう」という回答が65%で最も多くなった。一方で、「補助金がもらえる制度が来年度もあればリフォームしてみたいか」を聞くと、「使ってみたい」「どちらかというと使ってみたい」と、前向きな人が約半数になった。窓リフォームは費用面がネックとなっており、それをカバーする補助制度があれば前向きに検討できる人も多くいると考えられる。

環境省では、2050年カーボンニュートラルおよび2030年度削減目標の実現に向けて、国民・消費者の行動変容、ライフスタイル変革を強力に後押しする新しい国民運動「デコ活」を展開している。デコ活アクション「電気代を抑える断熱住宅に住む」においては、住宅の省エネ化に関するさまざまな補助事業が実施されています。その1つである今年に実施された窓の断熱リフォームに特化し高い補助額で支援する「先進的窓リノベ事業」について、後継事業である「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」が盛り込まれた令和5年度補正予算案が閣議決定した。同事業は11月10日以降(補正予算案閣議決定日である令和5年11月10日以降に契約(リフォーム工事に係る請負契約の締結等)を行い、申請する事業者が所定の手続きによって事務局の登録を受けた後(令和5年12月中旬予定)に着工したものに限る)に契約した物件が対象で、工事内容に応じて補助率1/2相当、1戸あたり最大200万円の補助金額(令和5年11月10日時点の情報。同事業の内容は変更の可能性がある。事業のよって詳細な情報については、「住宅省エネ2023キャンペーン」サイト内の最新情報や、事業概要を確認)が設定されている。国の制度を活用し、来年はさらに快適な住宅環境を整えるのはいかが。

回答者の90%が知らなかった!窓の結露によるカビがもたらす健康被害について、カビ研究のプロ・千葉大学 真菌医学研究センター准教授 矢口貴志先生が解説してくれた。

室内のカビを放置していると人に健康被害を引き起こすリスクが高まる。室内の中でも特に「窓の結露」には要注意。外気との温度差で窓が結露すると、水分と埃などを栄養源にサッシのゴムパッキンにカビが増殖し、そのカビが窓枠やカーテンにも広がることがある。これまで報告された研究から「毎日結露する窓(冬季の1週間のうち4日以上結露する窓)(結露を毎日する窓のカビ数は1520cfu/cm2(浜田信夫著「サッシ窓の結露とカビ汚染の現状」から)、浴室の排水溝のカビ数が1015cfu/cm2(浜田信夫著「浴室のカビ汚染の現状とその対策」から)と判明しているため、同程度と判断している。窓のカビ数はサッシの内側下のビード(ガラスパッキン)とレール部分の2ヵ所で検証している)」には「浴室の排水溝」と同程度のカビが存在していることが分かった。カビは増殖し胞子を形成すると、その胞子を大量に吸い込むことによって呼吸器系のアレルギーなどの病気の原因になる可能性もあるので、日頃から結露しづらい環境に整えることが大切だという。

カビの栄養となる埃をためないよう日頃から窓を清潔に保ち、こまめに換気することで結露が起きないように心がけてほしいとのこと。とはいえ、忙しい日々の中でこまめに掃除するのも大変。結露しづらい「樹脂窓」や「二重窓」に取り換えるのも一つの解決策となる。窓で最も汚れやすいサッシのゴムパッキンは、結露によってどの程度カビが潜んでいるか目視でのチェックが可能だ。黒い斑点が少しでも見つかれば「注意」。黒い斑点は多数のカビの胞子、菌糸の集合体なのだという。カビがこれ以上増えないよう、結露対策をしてほしいとのこと。まずは自宅の窓の状態をぜひチェックしてみてほしいという。

窓の中でも最も汚れやすい部分であるサッシのゴムパッキンは、結露によってどれほどカビが潜んでいるか目視でのチェックが可能とのこと。黒い斑点が一つでも見つかれば「注意」。黒い斑点はカビのコロニー(集合体)なのだとか。カビがこれ以上増えないよう、結露対策をしてほしいとのこと。「窓と結露に関する意識調査」では「1年のうちの窓の掃除の頻度」を質問すると、最も多かった回答が「年に1回程度(大掃除のタイミング)」で28%。次に多かったのは「していない」という回答で25%となり、窓掃除が1年に1回以下の回答者が半数以上に及んだ。年末の大掃除に向けてまずは自宅の窓の状態をぜひチェックしてみてほしいという。

[調査概要]
調査名:窓と結露に関する意識調査
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国各地の20歳~69歳の男女計500人
※北海道/東北/北陸/関東甲信/東海/近畿/中国・四国/九州・沖縄の8エリア別に割付
調査期間:9月15日~9月20日

YKK AP=https://www.ykkap.co.jp/


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