2023年度「NTTアートコンテスト」の受賞者発表・表彰式典を開催、「ひろがる世界」をテーマに応募554作品からグランプリ決定

2023年度「NTTアートコンテスト」表彰式の記念撮影

日本電信電話(以下、NTT)は、障がい者活躍推進活動の一環として「アートの力で個性を照らす~障がいのある人もない人も誰もが輝ける世界をめざして~」をコンセプトに、2023年度「NTTアートコンテスト」を実施し、社内外から計554点(昨年度182点)の作品が寄せられた。3月26日には、応募作品の中からグランプリ、準グランプリ、NTT賞、JAL賞、審査員特別賞など各賞の受賞者発表および、表彰式典が開催された。

NTT 代表取締役社長の島田明氏

受賞者の発表に先立ち、NTT 代表取締役社長の島田明氏が挨拶。「当社では、2021年度から障がい者活躍推進活動の一環として『アートの力で個性を照らす~障がいのある人もない人も誰もが輝ける世界をめざして~』をコンセプトに、NTTアートコンテストを開催している。3回目の開催となる今年度は、昨年度に続いて日本航空(以下、JAL)の協力の下、『ひろがる世界』をテーマに作品を募集し、国内外から昨年度の約3倍となる554点の応募が寄せられた」と、昨年度を大きく上回る作品応募があったと目を細める。「NTTグループでは、ダイバーシティ&インクルージョンを新たな価値創造に必要な企業文化の土台として位置付けている。現在、NTTグループには約4000名の障がい者が働いているが、一人ひとりの才能、能力を生かしてより柔軟に働くことがウェルビーイング社会の実現に向けた第一歩であると考えている。これからも志を共にするパートナーと一緒に、よりサステナブルな社会の実現に向けて、引き続き取り組んでいく」と、NTTグループの障がい者活躍推進活動の方針を示した。

JAL 執行役員 人財本部長の小枝直仁氏

続いて、JAL 執行役員 人財本部長の小枝直仁氏が挨拶。「当社は、NTTアートコンテストの掲げるコンセプトに共感し、昨年度からコンテストに協力している。今年度は『ひろがる世界』をテーマに作品を募集したが、それぞれの作品に新しい世界や未来への希望が表現されていて、一人ひとりの個性が輝いた素晴らしい作品が集まったと感じている」と、今年度もクオリティの高い応募作品が揃ったと胸を張る。「当社でもダイバーシティ&インクルージョンに力を入れて取り組んでおり、障がいのある社員については、“障がいを仕事の障害にしないこと”を目指して、誰もが活躍できる環境を整えている。今年度は、新たなチャレンジとして、空港の手荷物を扱うグランドハンドリング業務や機内食の調理業務などにも障がい者の活躍の場を広げている。これからも、NTTを始めとしたパートナーと協力しながら、一人ひとりの個性を大切にし、互いに価値を尊重し合う社会の実現を目指していく」と、NTTと共に障がい者の活躍推進に全力を注いでいく考えを示した。

グランプリを受賞した如月虹さん

ここで、2023年度「NTTアートコンテスト」の受賞作品の発表と表彰式が行われた。審査の結果、500点を超える応募作品の中から、如月虹さんの作品「広い世界へ」が見事グランプリに輝いた。如月さんは、「NTTアートコンテストに参加するのは3回目になるが、まさか自分がグランプリを受賞するとは思わなかった。私は、数年前まで絵を描くのが苦手だったのだが、今ではその絵が認められて、このような素晴らしい場に立つことができた。絵は、私にとって気持ちを表現するための大切な手段であり、今回の受賞でさらに自信を深めることができた」と、グランプリ受賞の喜びを語ってくれた。

如月虹さんの作品「広い世界へ」

如月さんの作品「広い世界へ」は、大好きな飛行機に乗って世界へ旅立ち、自分の見識を広めたいという思いを込めたという。虹色の飛行機雲は、新しい世界を知る希望、勇気、夢、知った後の明るい未来を表現している。背景には、多彩なこの広い世界の様子、そして広い宇宙も表現している。

水田航介さんの作品「どこへでも行ける」

準グランプリを受賞したのは、水田航介さんの作品「どこへでも行ける」。水田さんは、作品について、「やりたいことや欲しいものを描くことから始まり、今では大好きな電車とエレベーターを毎日描いている。そして、なぜかそこにはたくさんの動物たちがいる。実際にはあり得ないけれど絵の中は自由で思いのまま」とコメントしている。

立川幹大さんの作品「やさしい人たち」

NTT賞を受賞したのは、立川幹大さんの作品「やさしい人たち」。立川さんは、「ぼくはやさしい!みんなやさしい!虹が輝く世界に!やさしくなりたい想いがこめられた1枚の作品が出来上がった」と作品のコンセプトを紹介している。

花守洸迦さんの作品「瞬間をキリトル」

JAL賞を受賞したのは、花守洸迦さんの作品「瞬間をキリトル」。花守さんは、「旅をしたい!とよく思う。現状の引きこもり生活の日常にはない、世界の風景を空気ごと全身で感じて、どの時間もきっと尊い瞬間だと感じる。そんなたくさんの時間と場所の一瞬一瞬を総合した絵を1枚にしてみた。いつかそんな貴重な旅ができるように、世界が平和になり誰もが気軽に旅を謳歌できる事を願っている」と、作品に込めた想いを寄せてくれた。

河野芽衣さんの作品「大切な人へ届けられた『お手紙』」

審査員特別賞には、河野芽衣さんの作品「大切な人へ届けられた『お手紙』」が選ばれた。河野さんがつくる作品は、市販の紙袋にマスキングテープを貼り付けた「手紙」。想いを寄せる相手に向けて送られた作品だが、届けられた相手が大切に保管しているからこそ、作品として応募するに至ったとのこと。河野さんは日常的に想いを寄せる相手に、こうした「手紙」を送っているが、文字で上手く伝えることができない作者にとっての大切なコミュニケーションツールにもなっているという。

アーツカウンシルしずおか チーフプログラム・ディレクター/クシノテラス主宰の櫛野展正氏

また、この5作品の他に、20作品が優秀賞を受賞した。審査員を務めたアーツカウンシルしずおか チーフプログラム・ディレクター/クシノテラス主宰の櫛野展正氏は、「これまで3回審査をしてきたが、今回は応募作品のジャンルの幅が広がり、とても難しい審査だった。また、今回は重い障がいを持つ人が賞を受賞し、表彰式に参加してくれたことにも意義があると感じている。これは、企業にとっても、どんなに障がいが重い人でも共に歩んでいけるという力強いメッセージになると思う」と、障がい者に光を与えるコンテストとしてこれからも続けていってほしいと話していた。

田尾企画 編集室 クリエイティブ・ディレクターの田尾圭一郎氏

同じく審査員を務めた田尾企画 編集室 クリエイティブ・ディレクターの田尾圭一郎氏は、「これまで、JALやNTTは、世界を広げる役割を担ってきた。例えば飛行機は、遠く海外まで旅行ができるという世界を広げてきた。一方、NTTのインターネット技術は、遥か遠い場所にいる人とコミュニケーションが取れる世界をつくってきた。それに対して今回の受賞作品は、内面世界や想像、空想、理想の世界の中で広がる可能性を描いていると感じた。このNTTコンテストを通して、世界を広げる人たちと、世界が広がっている人たちが交わることで、数年後の世界がどのように広がっていくのかを考えながら、これからも共創していきたい」と総評を述べた。

NTT=https://group.ntt/jp/
JAL=https://www.jal.co.jp/jp/ja/
NTTアートコンテスト特設サイト=https://www.u-x3.com/nttart2023_award/


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