「FUSEGU 2020 市民公開セミナー 親子で考える感染症対策」を開催、藤本美貴さん・杉浦太陽さんが感染症対策クイズに挑戦

 キリンホールディングスとFUSEGU2020(日本感染症学会/日本環境感染学会)は、「FUSEGU 2020 市民公開セミナー 親子で考える感染症対策」を12月21日に開催した。同セミナーには、タレントの杉浦太陽さんに登壇してもらい、藤本美貴さんはリモートで参加。子どもを持つ親が気になる、「実は知らない!?感染症対策クイズ」に挑戦してもらった他、家族で実践している健康管理方法などについて発表してもらった。

 「『FUSEGU』の発足は、東京2020オリンピックを控えていた我が国において、感染症予防の啓発に努めていく必要があると考え立ち上げることにした。そして発足直後に、新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の大流行を迎えることになった」と、日本感染症学会 理事長/東京大学 医科学研究所附属病院 病院長の四柳宏先生が挨拶。「今回のセミナーでは、新型コロナやインフルエンザが生活にどのように影響するのか。また、上手に防ぐにはどうしたらよいのかを伝えていきたい」と、セミナー開催の主旨について説明した。

 引き続き、四柳先生が「新型コロナとインフルエンザ~どこが似ていてどこが違うの?~」と題した講演を行った。「新型コロナの患者数推移を見てみると、今現在、第8波による再流行が発生している状況にある」と、新型コロナが再流行の兆しをみせているだけに、感染予防対策の徹底が重要になると警告する。「新型コロナのオミクロン株(BA.5)に感染した場合、呼吸器症状(咳・鼻水・喉の痛み)や37.5度以上の発熱 、頭痛などの症状が2~3日間みられ、療養期間は7日間とされている」と、感染した際の経過について解説する。「新型コロナだけでなく、インフルエンザやRAウイルス、手足口病、サル痘などウイルス感染症は様々な種類が存在する」と、代表的な感染症について紹介する。「その中でも、インフルエンザと新型コロナは症状も非常に似ており、区別するのが困難とされている」と、インフルエンザと新型コロナは症状からでは区別できないと説明する。

 「ウイルスは鼻や口から出されて、出されるウイルスのまわりに水滴(飛沫)がついていれば飛沫感染してしまう。ウイルスのまわりに水滴がついていなければ空気感染する。飛沫は重いので1~2mで地面に落下する」と、ウイルスは飛沫+接触+発声飲食によって伝播するのだと力説。「この1~2mが安全距離(ソーシャル・ディスタンス)となる、咳やくしゃみの際にはマスクをすること(咳エチケット)が望まれる」と、マスクを着用することで、飛沫+接触+発声飲食による伝播を防ぐことができるのだと述べていた。

 「感染症にかからないようにするには、マスクの着用の他、定期的な換気、手洗い、アルコール消毒が重要となる」とのこと。「さらに、誰でも感染する可能性のある感染症の予防にはワクチンは有効だが、新型コロナとインフルエンザを予防するには2種類のワクチンが必要となる。ワクチンが開発されていない感染症もたくさんある」と、ワクチンでは感染症から完全に身を守ることは難しいと強調する。「そこで、重要になるのは、自分自身のからだの免疫を高めていくことが大切となる」と、免疫力のアップが感染症予防に不可欠なのだと力説する。「免疫とはウイルスなどの病原体からからだを守る防御システムとなる」と、私たちのからだには様々なウイルスなどから身を守る機能として免疫を備えているのだと説明する。「免疫を高めるには、十分な睡眠、適度な運動、バランスの良い食事が大切となる」と、規則正しい生活で免疫力を維持してほしいとのこと。「睡眠は睡眠時間および睡眠の質が重要で、適度な運動は免疫力を高め感染リスクを下げる。免疫力の維持には栄養バランスのとれた食事が重要となる」と、睡眠、適度な運動、バランスの良い食事が、なぜ免疫を高めてくれるのかについて解説してくれた。

 「特に子どもや高齢者の免疫力が低いため、家族や身近な人にうつさないようにしっかり体調を管理してほしい」と、免疫が成熟していない子どもや、加齢にともなって免疫が低下していく高齢者こそ、免疫力を高めるべく、規則正しい生活を送ってほしいと述べていた。

 次に、日本小児感染症学会 監事/川崎医療福祉大学 医療福祉学部 子ども医療福祉学科 特任教授の尾内一信先生が、「子どもにおける感染症拡大と家庭でできる感染対策」と題した講演を行った。「ワクチン対象年齢ではないワクチン接種率の低い小児の新型コロナ感染が増えてきた」と、子どもの感染が顕著化しているとのこと。「小児の死亡者数や重症者数も増加。約2/3が未就学児以下となっており、約2/3に基礎疾患もなかった」と、子どもの新型コロナ感染の特徴について説明する。「ワクチン接種については『あり』が約5%だった」と、未接種の子どもが重症化しやすいと述べていた。「そこで、日本小児科学会では、9月19日に5~17歳に新型コロナワクチン接種を推奨。11月2日には、生後6ヵ月以上5歳未満に新型コロナワクチン接種を推奨している」と、幼い子どもたちにもワクチンを接種してほしいと述べていた。

 「この2年間で、社会全体の感染対策(新しい生活様式)が、感染症対策に非常に有効であると判明した。しかし今後の行動制限解除にともない感染拡大が憂慮される」と、第8波も大流行するのではないかと予想する。「2年間流行がななかったため、インフルエンザの免疫が低下していると推察される。今年南半球ではインフルエンザが流行しただけに、新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念される」と、この冬は2つの感染症に注意していく必要があると語る。「一方で、RSウイルス感染症はすでに流行し始めている」とのこと。「免疫が不十分だと感染症のリスクは高まってしまうだけに、規則正しい生活やバランスのよい食事と栄養、適度な運動、十分な睡眠、休養・ストレスが少ない楽しい生活、ワクチン、免疫力を高めるサプリメントが免疫総合力を高める有効な方法とされている」と、免疫力を高めることで感染症から身を守るようにしてほしいと訴えた。

 「免疫力は成長とともに獲得していくものであるため、子どもはいろいろな感染症に繰り返しかかる」と、子どもは免疫力が十分ではないとのこと。「予防接種では防げないものもたくさんあるため、病原体を家庭に“持ち込まない”ことが大切となる。そのためには、手洗い、マスク、三密を避ける他、両親が免疫力を維持しておくことも必要となる」と、家庭内感染対策について教えてくれた。「家族を感染症から守るには、家族みんなの健康維持、つまり“免疫力を下げないこと”が大切となる。バランスの良い食事は赤ちゃんや子どもの成長にも必須であるだけに、十分な睡眠、適度な運動とともに意識してほしい」と、免疫を維持するために大切なことについて紹介してくれた。「さらに、ストレスも免疫力を低下させることが知られている。特に母親は育児ストレスもあるため、父親・パートナーも積極的に子育てにかかわることが必要となる。“疲れた”と感じたときは地域の子育て世代包括支援センターなどに相談してほしい。また、育児で時間がとれていない人、ストレスを感じている人はサプリメントなどの『保健機能食品』を適切に利用し、免疫力を維持してほしい」と、育児ストレスや疲れにも気を付けてほしいと注意喚起していた。

 この後、タレントの杉浦太陽さんとリモートで藤本美貴さんが登場。クイズ形式で感染症対策について学んだ。感染症にかかりやすいのは、大人ではなく子どもであることを知った藤本さんは、「大人の方が移動したり、いろいろな人と会うのでかかりやすいと思っていた」と、驚いている様子。尾内先生は、「感染症対策としてアルコール消毒が挙げられるが、新型コロナやインフルエンザには有効であるものの、風邪やノロウイルスにはアルコール消毒は効かないため、家庭では石鹸で手を洗うようにして、様々な感染症から守るようにしてほしい」と、アルコール消毒だけでは不十分な点を教えてくれた。

 また、この冬の感染症対策には、手洗い、うがいの他に必要なこととして、杉浦さんは「からだを強くすること」と回答。藤本さんは「ストレスをため込まないこと」であると述べていた。この意見に四柳先生は、「どちらも正解。免疫力を高めることで、ウイルスが侵入したとしても防御作用が働いてくれる」と、免疫を高めるために、睡眠やバランスの良い食事、子どもと一緒に遊んでからだを動かすなどすると同時に、ストレスをためないようにしてほしいとアドバイスしていた。「また、免疫力を高めるためにプラズマ乳酸菌を上手に摂取することも推奨している。プラズマ乳酸菌は、ウイルスを抑えるインターフェロンをつくってくれる」と、プラズマ乳酸菌を活用しながら免疫力を高めてほしいと述べていた。

FUSEGU 2020=https://fusegu.org/


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