キリン、脱アルコール製法でつくった本格醸造ノンアルコール「キリン本格醸造ノンアルコール ラガーゼロ」を発売

左から:「キリン本格醸造ノンアルコール ラガーゼロ」をPRする、キリンビール マーケティング部 カテゴリー戦略担当 カテゴリーマネージャー 木村正一氏、キリンビール マスターブリュワー 田山智広氏

キリンビールは、ノンアルコール・ビールテイスト飲料の新ブランドとして、キリンビール史上最もビールに近い味のノンアルコール「キリン本格醸造ノンアルコール ラガーゼロ」(350ml缶)を9月30日から発売する。9月19日に行われた新商品発表会では、ノンアルコールビール市場の現状およびキリンのノンアルコールビールカテゴリー戦略、新ブランド発売の背景について説明。消費者が求める「本格的なおいしさ」や「情緒的な充足感」を届ける、同社のノンアル史上最もビールに近い味の本格醸造ノンアルコールである点をアピールした。

キリン本格醸造ノンアルコール ラガーゼロ

「ノンアルコールビール(0.00%)およびノンアルコールRTD(Ready to Drinkの略。栓を開けてそのまま飲めるアルコール飲料)共に市場は伸長。ノンアルコールビールは2021年のコロナ特需後に数量を少し落とすものの、直近大きく伸長。2017年比+16%の市場へと成長している。健康意識の高まりや価値観の変化によって、今後も成長を見込んでいる」と、キリンビール マーケティング部 カテゴリー戦略担当 カテゴリーマネージャー 木村正一氏がノンアルコール市場について解説する。「ノンアルコールビールは、発泡酒・新ジャンルといった低価格カテゴリーからの流入がみられている。またカテゴリー増加理由については、“過去に飲んだ時よりおいしくなっている”“新商品が出たから”が伸長しており、ノンアルコールカテゴリーへのおいしさに対する期待が高まっていることも、市場拡大に起因していると考えている」と、ノンアルコール・ビールテイスト飲料が伸長している要因について説明する。

キリンビール マーケティング部 カテゴリー戦略担当 カテゴリーマネージャー 木村正一氏

「当社の調査によると、ノンアルビールを月1回以上、日常的に飲む消費者は約250万人と推計。一方で日常的に飲まない消費者は約20倍の5100万人ほど存在しており、ノンアルコールビールのライト・ノンユーザーの消費者を獲得していくことが市場拡大の機会と考えている」と、さらなる市場拡大には、ライト・ノンユーザーの取り込みが必要なのだと訴える。「多くの消費者は、ノンアルコールビールを“事情がある時に仕方なく飲むもの”と認識。また、ノンアルコールに対する期待の1位は“美味しさ”だが、未だ実態とのギャップは大きく、消費者が求める美味しさの期待を満たしておらず、ここを強化することに機会がある」と、ノンアルビールの“事情がある時に仕方なく飲むもの”、“ビールと違って美味しくないもの”との認識を払拭していくことが重要なのだと力説する。「当社では、ノンアルコールビールに対して、4つの消費者ニーズが存在していると分析。構成比が大きく、かつ伸長しているニーズは“本格ビールらしさ”“爽やかリフレッシュ”の2つであり、ここに市場拡大のポテンシャルがあると考えている」と、消費者ニーズに対応した商品が求められているのだと語気を高める。「当社では、“本格ビールらしさ”“爽やかリフレッシュ”ニーズに応える商品で、ノンアルコールビールの新たな魅力を提案していく」と、“爽やかリフレッシュ”ニーズには「キリン グリーンズフリー」を提案。“本格ビールらしさ”ニーズには新商品「キリン本格醸造ノンアルコール ラガーゼロ」を提案していくと訴えた。

キリン本格醸造ノンアルコール ラガーゼロのポップ

「新商品『ラガーゼロ』は、4年の開発期間を経て誕生したラガータイプのビールテイスト飲料。“仕方なく、ビールの代わりに飲むもの”ではない、誰もが当たり前に、積極的に『ラガーゼロ』を飲んで喜んでもらう未来を創り、ビール文化を未来へつなげていく」と、「ラガーゼロ」に込めた想いを語る。「『ラガーゼロ』の本格的な美味しさを通じて、ノンアルコールカテゴリーを“仕方なく飲むもの”ではない、“日常生活で積極的に取り入れたくなるもの”へ進化させていくべく、発売期から複層的なコミュニケーションを展開する」と、TV-CM、デジタル広告、SNS発信、交通広告、PR・飲用体験、店頭でのプロモーションを積極的に行っていくことで、消費者との接点を強めていくと説明する。「流通企業からも、ノンアルコールカテゴリー活性化への取り組み姿勢や拡大する健康ニーズに対する取り組み意義、ラガービールテイスト製法によるビールに近い味わいについて、期待の声が寄せられている」と、内外から多くの期待が寄せられているのだとアピールする。「今年9月から12月の販売目標は約50万ケース(大びん換算)とした。多くの人に『ラガーゼロ』を体感してほしい」と、ノンアルコールビールテイスト飲料の需要を底上げする商品であると自信をのぞかせた。

キリンビール マスターブリュワー 田山智広氏

「ラガーゼロ」の商品ポイントについて、同 マスターブリュワー 田山智広氏が紹介した。「ノンアルコール・ビールテイスト飲料の製法は、調合と脱アルコールの2つ。調合では、アルコールを生成せず、その他独自の多種多様な手法で味覚を調整し、ビールと似た味をつくる製法。脱アルコールは、アルコールを生成し、ビールを造ってからアルコールを抜く製法となる」と、ノンアルコールビールテイスト飲料には2つの造り方があるのだと指摘する。「脱アルコール製法とは、原料となる麦芽とホップからビールを醸造し、そこからアルコールを抜くことで、0.00%のノンアルコールビールを造る製法。『ラガーゼロ』はこの製法で造られている」と、日本で最も愛されているラガービールの製法を継承し、同社の技術力でALC.0.00%を実現したのだという。「『ラガーゼロ』は、当社ノンアルコール飲料史上、最大の設備投資額と、4年の歳月をかけて実現。『下面発酵』および『貯蔵工程の熟成』によって醸造した、ホップの苦みや爽快なのどごしが感じられるラガータイプのビールから、脱アルコールを実施する『ラガービールテイスト製法』を採用。飲みごたえがありながら、飲みやすく飲み飽きない、ビールに近い美味しさを実現した」と、本格的なビールのような体験が楽しめる味わいなのだと説明する。

キリン本格醸造ノンアルコール ラガーゼロ

「『ラガーゼロ』を飲むと、麦の旨みとホップの爽快な香り・苦味のバランスが優れており、飲みごたえがありながら後キレの良い、当社のノンアルコール史上最もビールに近い美味しさを感じられる」と、食事と一緒に飲んでも美味しく、辛いものとの相性も抜群なビールテイスト飲料で、寿司など繊細な料理とのマリアージュもおすすめできる味わいなのだと力説する。「『ラガーゼロ』の美味しさで、消費者の喜びを創り、ビール文化を未来へとつないでいく」と、ビールとの付き合い方が変わる商品なので、ぜひ一度味わってみてほしいとアピールしていた。

キリン本格醸造ノンアルコール ラガーゼロ

「キリン本格醸造ノンアルコール ラガーゼロ」は、「ビールを飲んだ時のような気分になれる本格醸造ノンアルコール」を目指し、キリンビールのノンアルコール商品史上最大(キリンビールのノンアルコールカテゴリー商品比)となる設備投資を行い、4年の歳月をかけて開発を行った。キリンビール伝統のラガータイプの味わいを再現するため、独自の「ラガービールテイスト製法(脱アルコール製法)」を採用し、麦の旨みとホップの爽快な香り・苦味をバランスよく仕上げた。

パッケージは、マット加工を施した赤色の上質なカラーリングと、「ラガーゼロ」のロゴや聖獣の堂々としたレイアウトによって、本格的なビール体験にふさわしい、品質感のあるデザインに仕上げている。

[小売価格]オープン価格
[発売日]9月30日(火)

キリンビール=https://www.kirin.co.jp


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