イトーヨーカ堂、「イトーヨーカドー横浜別所店」で植物由来の素材「PLAiR」製食品容器を使用した商品の販売実験を開始

「PLAiR」を使用した食品容器

イトーヨーカ堂は、リコーの植物由来の新素材である「PLAiR(プレアー)」を使用した容器を用いた商品を11月16日から「イトーヨーカドー横浜別所店(神奈川県横浜市)」で販売する。

「PLAiR」を使用した容器が店頭に並ぶのは今回が初めてとのこと。リコー独自の発泡制御技術で開発した成型加工用シートを使用し、自然由来約99%の素材でありながら、発泡による空気層を含むため断熱性に優れている。また、結晶化の度合いを制御することによって耐熱性を有するため、従来の容器と同じように電子レンジでの加熱も可能となっている。

イトーヨーカ堂では、これまでリサイクル、バイオ素材などの環境に配慮した容器を採用し、プラスチック対策に取り組んできた。より環境負荷が低減できる素材の活用を検討しており、今回「PLAiR」を使用した実証実験にいたったという。

「PLAiR」製容器に入ったロースかつ丼

今回の取り組みは、イトーヨーカ堂とリコーに加えて、容器や食材の供給に強みを持つベンダーサービスや、環境に配慮した機能製容器を開発・製造するリスパックなどの共創パートナーと連携し、推進していく考え。

イトーヨーカ堂は今後も、CO2排出量削減を目指し、環境負荷の低減に取り組んでいくとしている。

「PLAiR」の特徴は、自然由来99%とのこと。植物由来でコンポスタブルという特性を持つPLA(ポリ乳酸)を主成分として使用。これによって、例えば焼却処理をした場合、焼却時にCO2を排出するが、原料の植物は育つ過程でCO2を吸収するため、環境負荷の少ない循環を生み出すことができる。また、一定の環境下で水とCO2に分解されるコンポスタブル(JIS K6953-2に準ずる、58℃・好気性微生物存在下で実証済)という特性をもっている。

「PLAiR」は発泡によってできた空気層によって断熱性に優れている。「PLAiR」でつくられた容器に熱い食べ物を入れても手で持つことができる。また、保冷、保温にも適している。「PLAiR」は結晶化の度合いを制御することによって、優れた耐熱性を付与することができる。温度120℃・時間10分の耐熱試験(内容物のない単体の状態での試験)においても、目視での変形が見られない。熱い食べ物へのご使用や電子レンジでの加熱にも対応する(100℃以下の食品で使用可能)。

[実施概要]
販売店舗:イトーヨーカドー横浜別所店
販売期間:11月16日(木)~12月14日(木)(29日間)
※販売期間が変更になる場合がある
販売商品:まごころたまごのロースかつ重(あたため時間:500W 1分)

イトーヨーカ堂=https://www.itoyokado.co.jp/


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