キリン、“日本産ホップ”を一部使用した爽やかな香りが楽しめるクラフトビール「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」を発売

奥:SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>、手前左から:宇治抹茶のテリーヌ 濃い抹茶ソース、米沢豚バラ肉のとろとろ煮込み 半熟煮卵添え、自家製豆腐のスモーク

キリンビールは、クラフトビールブランドである「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」の缶商品を10月24日に発売する。「Tap Marche(タップ・マルシェ)」は10月2日から受注を開始、会員制生ビールサービス「ホームタップ」は10月5日、「スプリングバレーブルワリー」直営店は10月2日、キリンオンラインショップ 「DRINX」では10月26日からそれぞれ販売を開始する。10月2日に「スプリングバレーブルワリー 東京」(代官山)で行われたラウンドテーブルでは、クラフトビールの色の違いや「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」が香りにこだわった点などを説明した他、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」に合うペアリングについて紹介した。

キリンビール 事業創造部 スプリングバレーブランド担当の岡本理沙氏

「ビール類市場におけるクラフトビールの構成比は徐々に伸長し、2022年時点で1.6%に到達した。2020年まで1%を超えることができなかったことを考慮すると、近年注目を集める存在になりつつあると自負している」と、キリンビール 事業創造部 スプリングバレーブランド担当の岡本理沙氏は、クラフトビールにはまだまだ伸長ポテンシャルがあるのだと訴える。「日本でもクラフトブルワリーの数が増え、昨年には700ヵ所を超えている。47都道府県すべてにクラフトブルワリーが存在する」と、クラフトブルワリーは全国的な広がりをみせている。「一方で、クラフトビールとは実際どういうものなのか、よくわからないという消費者や、個性的な味を想像し、飲まず嫌いな消費者も少なくない。そこで、こうした消費者にクラフトビールならではの魅力に触れるきっかけを提示することにした」と、色や香り、味わい、ペアリングなどクラフトビールはおいしくて、生活の楽しみを広げてくれるビールであることを伝えていくことにしたという。

左から:SPRING VALLEY 豊潤496、SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>、SPRING VALLEY シルクエール

「『スプリングバレー』ブランドは、1870年、ウィリアム・コープランドが横浜の山手に、ビール醸造所『スプリングバレー・ブルワリー』を設立。その志を引継ぎ、クラフトビールを通じて新たな“感動”を広げていきたいという思いから誕生した」と、ビールへの固定概念を壊す新しいおいしさの感動を体験できるクラフトビールが「スプリングバレー」ブランドなのだと語る。「日本のビールのおいしさの選択幅を広げ、“ビールって、こんなにおいしいものだったんだ”という感動体験を提供し続けることで、100年後も、ビールが社会にとって、魅力的で価値のある存在であることに貢献していく。そのために、多様な造り手それぞれの感性と創造性が生み出す個性豊かなクラフトビールで、ビールの新しい“おいしさ体験”を届けて、消費者の楽しみを広げていきたい」と、この先もずっと愛されるビールの未来に向けて挑戦を続けていきたい考えを示した。

スプリングバレーブルワリー ブランドアンバサダーの中水和弘氏

次に、スプリングバレーブルワリー ブランドアンバサダーの中水和弘氏が、クラフトビールの香りについてレクチャーしてくれた。「ビールには、黒や琥珀、黄金など様々な色があり、色によって味わいも違ってくる」と、ビールはお酒の中でも、色がはっきりしており、多様な色になっていると解説する。「ビールの主原料は、水、大麦・小麦、ホップ、酵母で、副原料は、コーンスターチや醸造米、コーングリッツ、その他フルーツやスパイス、ハーブなどがある」と、ビールの主原料は決まっているものの、副原料で味わいなどを変えているのだと説明する。「ビールは原料・製造方法・味わい・色・アルコール度数など様々な特長で分類され、一つひとつの種類のことを『ビアスタイル』と呼ぶ。現在150種類以上もの特長が異なるビアスタイルが存在し、すべてに誕生のルーツがあるといわれている」と、ビールとは奥深い飲料なのだと教えてくれた。

クラフトビールの色の違いをスプリングバレーブランドで解説

「また、ビールに“香り”を求める消費者も増加傾向にある」と、キリンビールが調査したビールに対して香りを気にする消費者の割合では、2021年が82.7%だったのに対し、2022年は97.3%にまでアップしているのだという。「ビールは、香り、味わい、のどごしや炭酸の強さ、注ぐ音や炭酸のはじける音、外観と五感で味わう飲料とされている」と、ビールのおいしさについて言及。「その中でも、ビールの香味は多数の成分が一体となって穏やかに調和している」と、ホップの香りや麦芽香、発酵によって生成する香りから違いが生まれるのだと述べていた。

キリンビール マーケティング部 商品開発研究所 中味開発グループ 宮下英理子氏

そして今回、「スプリングバレー」から登場する缶商品「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」は、香りにこだわったクラフトビールなのだと語るのは、キリンビール マーケティング部 商品開発研究所 中味開発グループ 宮下英理子氏。「消費者はビールに対して“香りを楽しめる”といった潜在ニーズがある。そこで、『SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>』では、希少な日本産ホップを一部使用し、爽やかな香りが楽しめる美味しさを実現した」と、同社開発の日本産ホップ品種「MURAKAMI SEVEN(ムラカミセブン)」を一部使用した同社初の缶商品なのだと紹介する。

左から:SPRING VALLEY 豊潤496、SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>、SPRING VALLEY シルクエール

「多様なおいしさをより感じてもらえるように、『SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>』では既存2品とは異なる嗜好に応える味わいを開発した」と、消費者の嗜好変化を捉えた商品開発によって誕生したクラフトビールなのだと力説する。「『SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>』では、これまでのクラフトビール開発の知見を活かし、華やかな香りが感じられる海外ホップを使用しながら、そこにあえて日本産ホップを一部組み合わせる調節を行うことで、互いの持つ香りの良いところを引き出し、うまく調和させ、消費者の味覚に合う柑橘のような爽やかな香りを実現した」と、日本の消費者の味覚に合う香り高いビールを創り上げることにこだわり、スプリングバレーブランドらしい、個性がありながら飲みやすい味わいを実現しているのだという。

SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>

「『SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>』では、2種の日本産ホップを組み合わせている。その中でも、『MURAKAMI SEVEN』は、当社が生んだユニークな香りの希少なホップになっている」と、日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」で香りを引き出しているのだと説明する。「『MURAKAMI SEVEN』は、当社で長年ホップの研究を続けてきた村上敦司氏が開発したホップ。いちじくやみかん、マスカットのようなユニークな香りが特長の希少な日本産ホップとなっている」と、特長について解説。「『MURAKAMI SEVEN』は個性が強すぎたため、昔、処分命令を下されていた。しかし、開発者の村上氏は、岩手県奥州市江刺区にある畑の片隅で、こっそりと栽培。その後、クラフトビールの盛り上がりとともにその特長が評価され始めて、『MURAKAMI SEVEN』は奇跡的に日の目を見ることになった。現在も限られた生産量で、国内外のクラフトビール造りに使用されている」と、「MURAKAMI SEVEN」のエピソードについても教えてくれた。「農家の高齢化や後継者不足によって、日本産ホップの生産量は年々減少しているだけに、当社ではクラフトビールづくりに日本産ホップを使用することで、日本産ホップを世に残すことを応援していく」と、希少な日本産ホップで作られた「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」の香りと味わいをぜひ体感してみてほしいと訴えた。

マイルド注ぎを披露するスプリングバレーブルワリー ブランドアンバサダーの中水和弘氏

そして、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」とのペアリングについて、中水氏が再び説明。まず、ビールの注ぎ方についてレクチャーした。「ビールには2つの注ぎ方がある。マイルド注ぎは、グラスを隣に用意してビールの缶の蓋をゆっくり開ける。グラスを置いたまま、なるべく高い位置からビールを注ぐ。グラスを泡でいっぱいにしたら、泡の量がグラスの半分程度におさまるまで待つ。グラスから1cmほど泡が盛り上がるまでビールを注ぎ込む。最後にビールをそっと注ぎ足し、グラスから2cm程度泡を盛り上げたら完成」と、泡立つ注ぎ方を伝授してくれた。

シャープ注ぎを披露するスプリングバレーブルワリー ブランドアンバサダーの中水和弘氏

「一方、シャープ注ぎは、グラスを隣に用意してビールの缶の蓋をゆっくり開ける。そして、グラスを傾け、縁にビールを沿わせながら泡を立てないようにそっとビールを注ぐ。グラスの7割くらいまで泡を立てないようにビールを注ぎ続ける。頃合いを見てグラスを立てる。最後は少し泡を立てて完成。特長の香りと心地よい苦みを楽しむことができる」と、気分に合わせて注ぎ方を変えてみるのもクラフトビールの楽しみ方であると教えてくれた。

上から時計回り:米沢豚バラ肉のとろとろ煮込み 半熟煮卵添え、自家製豆腐のスモーク、宇治抹茶のテリーヌ 濃い抹茶ソース

いよいよ、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」とのペアリングを楽しむべく、今回は3品を提案。「『SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>』は、爽やかな柑橘のような香りと、心地よい苦み・すっきりとした後味が、和食などの、ほどよい味付けの料理にぴったりとなっている」と、和食との相性が抜群なのだとか。「『米沢豚バラ肉のとろとろ煮込み 半熟煮卵添え』は、山形県置賜地方で飼育された銘柄豚『米沢豚』のバラ肉を『SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>』と出汁で長時間トロトロになるまで煮込んだ。心地よい上質な苦みと、すっきりとした後味が特長の『SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>』との相性が抜群となっている」と提案。「2品目は『自家製豆腐のスモーク』と合わせた。希少な日本産ホップを一部使用した、爽やかな柑橘のような香りが特長の『SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>』が引き立つよう、豆腐を燻製にして山椒をアクセントにしたヘルシーなのに味わい深く仕上げた」と、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」の香りを引き立たせてくれるペアリングになっている。「『宇治抹茶のテリーヌ 濃い抹茶ソース』は、天保7年創業の老舗『森半』の抹茶を使った、スプリングバレー特製抹茶ソースをかける、ホワイトチョコのテリーヌを、爽やかな香りの日本産ホップが特長の『SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>』が深みのある美味しさを引き立てる」と、スイーツと意外に相性が良いのだと述べていた。

左から:キリンビール 事業創造部 スプリングバレーブランド担当の岡本理沙氏、スプリングバレーブルワリー ブランドアンバサダーの中水和弘氏、キリンビール マーケティング部 商品開発研究所 中味開発グループ 宮下英理子氏

[小売価格]
350ml缶:242円
500ml缶:321円
(すべて税別)
[発売日]
350ml缶、500ml缶:10月24日(火)
3Lペットボトル(Tap Marche):10月2日(月)
15L樽(スプリングバレーブルワリー直営店):10月2日(月)
1Lペットボトル(キリン ホームタップ):10月5日(木)
330mlびん(キリンオンラインショップDRINX):10月26日(木)

キリンビール=https://www.kirin.co.jp


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