はせがわが「お盆に関するアンケート」を実施、「自由な形式でのお盆行事」を望む声が約半数に

仏壇・墓石の販売、屋内墓苑の受託販売、終活支援を手がけるはせがわは、同社のアプリ会員約27万人に対して「お盆行事に関するアンケート」を実施した。分析の結果、これまでのお盆のかたちが変わりつつある兆しが見えている。家族や地域のつながりを大切にしながらも、ライフスタイルに合った“新しいお盆文化”を紹介しよう(調査方法:はせがわ会員に対するアプリアンケート、対象属性:30代以下147名、40代344名、50代1605名、60代1714名、70代以上543名、サンプル数:4353名、アンケート実施期間:7月18日~7月27日)。

お盆飾りについて、世代が上がるにつれてお盆飾りをする人の割合が着実に高まり、最も盛んな60代でピークに達したあと、70代以上ではやや落ち着く傾向がうかがえる。

お盆飾りとして用意するもの1位は「盆提灯」、2位「生花」、3位「盆花」だった。まずは盆提灯や生花・盆花のような華やかなアイテムが圧倒的に支持され、牛馬飾りや御料具膳・ほおずきなどの伝統的な飾りも根強い人気を保っている。一方で、ミソハギや水の子、十三仏の掛軸といった、お店で売られていなかったり、取り扱いが少ないものは選ばれていないようだ。手軽に空間を彩るアイテムを優先し、伝統的要素は簡略化する現代的なスタイルが読み取れる。

お盆飾りを行う動機1位は「故人やご先祖様への想い」、2位は「家族の中での習慣」お盆飾りを続ける主な動機は「故人やご先祖様への想い」や「家族の中での習慣」であり、特に50~60代の選択率が高くなった。お盆行事が習慣として根付いていることがうかがえる。一方で、社会的体裁としての必要感はどの年代でも低く、他者からの目線よりも、自身の想いが優先されることが明らかになった。

お盆飾りをしなくなった理由1位は「同居家族の変化」、2位は「供養に一区切りがついたこと」最も多い理由である「同居する人の構成の変化」には、身内のご逝去による環境の変化が含まれる。70代以上では、お盆飾りをやめる主な要因として「供養に一区切りがついたこと」と「体力的な負担の大きさ」が際立った。このように、高齢期ならではの儀礼的な節目と身体的な負荷が、お盆飾りをやめる判断に大きな影響を与えていることがうかがえる。

お盆飾りの他に行うこと1位は「お墓参り」、2位は「迎え火・送り火」、3位は「ご住職による読経」「お墓参り」が圧倒的に多く、先祖への敬意を示す基盤的な行為であることがうかがえる。次に「迎え火・送り火」、「ご住職による読経」が続き、儀礼行為も重視されていることが見て取れる。一方で、「新盆宅へのお供え物届け」「お盆お参り客への返礼品贈呈」といった相互訪問やおもてなしの習慣は、その機会が減っている。

これからのお盆行事について「自由な形式」を求める声が半数に全体的には「自由な形式にした方がよい」という声が多く、全世代の約半数(53.6%)が選択している。また、その支持率は年代が下がるほど顕著になっている。視点を変えれば、年代が高まるほど「習慣に則って続けていく」姿勢が強まっている。全世代で「無理して行う必要はない」とする意見は一貫して少数派だった。

今後のお盆行事では、故人やご先祖への敬意を保ちつつ、現代の価値観や生活スタイルに合わせて、かたちや道具がより柔軟に変化していく傾向に進みそうだ。例えば、大ぶりな飾りは控えめになり、代わりに手軽な「ミニ飾りセット」や「オンライン供養サービス」が増えていくかもしれない。こうした変化を通じて、伝統と現代的な利便性がほどよく両立した、新しいお盆文化が徐々に根付いていくことが予想される。


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