“国民病”とされる花粉症による生産性の低下を防ぐためには?

「現代の国民病」といわれて久しい花粉症。国民の2.5人に1人が罹患しているとされ、多くの人が日常生活に大きな支障を感じている。近年、花粉症を含むアレルギー性鼻炎の治療法は着実に進歩してきたが、花粉の飛散シーズンには仕事や勉強への影響を感じる人は依然多く、会社などに出勤してはいるが健康問題によって業務効率が落ちた状態「プレゼンティーズム」の重大な原因と指摘されている。

ノバルティス ファーマは、20~40代の男女2000人(各1000人)を対象に「花粉症が与える業務パフォーマンスへの影響度」アンケート調査を行った。調査期間は2023年11月9日~11日。新型コロナウイルス感染症の流行以降に外出機会が増え、また花粉飛散量の多さにも悩まされた今年春の花粉症について探ったもの。花粉症症状が業務パフォーマンスに与える影響と、企業主体の花粉症対策への期待度について質問した結果、花粉症症状でビジネスパフォーマンスが低下している実態が明らかになった。また企業の花粉症対策は業務パフォーマンスの維持や向上につながるとの回答も見られた。

こうした中、今年春、政府は花粉症対策をテーマとした初の関係閣僚会議を開き、国としての花粉症対策に本腰を入れ始めた。その議論の中には、スギ人工林の伐採や花粉の少ない苗木への植え替えなどとともに、診療ガイドラインの改訂や新たな治療法の研究開発の推進など、医療界が取り組むべき課題も盛り込まれた。

「花粉症が与える業務パフォーマンスへの影響度」アンケート調査設計の監修に携わった岡野光博先生(国際医療福祉大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科学 教授)によると、花粉症は、症状の種類や強さによって「病型(病気のタイプ)」と「重症度(病気の重さのレベル)」が決められるという。病型と重症度の分類は治療方針に大きく影響するため、問診では、症状の種類や強さについて、詳しくたずねられることが多いのだとか。病型は、くしゃみ・鼻漏(鼻水)が強い「くしゃみ・鼻漏型」、鼻閉(鼻づまり)が強い「鼻閉型」の大きく2種類に分けられる。両者が同じ強さの場合は「充全型」と分類される。重症度は、「軽症」「中等症」「重症」「最重症」に分けられ、「1日に起こるくしゃみ発作の平均回数」「1日に鼻をかむ平均回数」「鼻づまりの程度」によって判定され、「1日に起こるくしゃみ発作の平均回数」または「1日に鼻をかむ平均回数」が11~20回よりも多い、または「鼻閉が非常に強く口呼吸が1日のうちかなりの時間がある」と、重症花粉症とされている。花粉が飛び始める前の年始から2月初旬くらいにはかかりつけ医と相談し、早めの対策を心がけてもらえればと述べている。


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