「いい夫婦の日」に関するアンケート、夫婦円満の秘訣は「会話」と「思いやり」

明治安田生命は、11月22日の「いい夫婦の日」にちなんで、夫婦をテーマとしたアンケート調査を実施している。11月16日に調査結果が発表されたので、マイライフストーリーで取り上げてみよう(調査対象:20~79歳の既婚男女、調査エリア:全国、調査期間:10月12日~10月16日、調査方法:インターネット調査、有効回答者数:1620人)。

まず、現在の夫婦関係が円満であるかについて聞いてみた。「夫婦仲が円満」と回答した人(「円満である」「まあ円満である」の合計)は74.6%で、昨年の75.1%(▲0.5pt)とほぼ同じとなり、引き続き高い水準となった。続いて「夫婦円満のために必要なこと」聞いた。全体では「よく会話する」(46.9%)がトップ、次いで「感謝の気持ちを伝える」(37.5%)、「干渉しすぎない」(29.6%)となった。「夫婦の会話時間」について、「夫婦仲が円満」「夫婦仲が円満でない」との回答別にみると、「夫婦仲が円満」と回答した人は平日145分の会話時間があり、「夫婦仲が円満でない」と回答した人は41分にとどまる結果となった。家事や仕事で忙しい平日でも、夫婦の会話時間をしっかりと取ることが、夫婦円満の秘訣なのかもしれない。

現在の夫婦関係で“不満なこと”について聞いた。全体では「生活面での細かなズレ」(25.2%)がトップになった。次いで「共通の趣味がない」(14.6%)、「家計に余裕がない」(13.7%)となった。特に「生活面での細かなズレ」は60~70代からの回答が多く、3割以上(ともに32.6%)が不満という結果になった。夫婦生活が長くなるにつれて、細かな“ズレ”が目に付くようになるのだろうか。男女別の“不満なこと”をみると、トップは男女ともに「生活面での細かなズレ」だが、2位と3位に違いがあった。男性の“不満なこと”は「共通の趣味がない」(19.1%)「ひとりの時間がとれない」(14.4%)が続くが、女性は「家事をしない・いわないとやらない」(17.4%)「家計に余裕がない」(14.7%)が挙がっている。男性は趣味や遊びなど、ひとりの時間を大切に感じる一方で、女性は家事やお金など、家庭内での不満がたまっているのかもしれない。最後に、「夫婦仲が円満でない」と回答した人の“不満なこと”をみてみた。「夫婦仲が円満でない」人は、「思いやりがない」(35.8%)ことがトップとなった。これは「夫婦仲が円満」な人の回答(6.9%)と比べて5倍以上の差がある。冷めた夫婦関係を温めなおすには、相手を思いやる気持ちが一番大切なのかもしれない。

1年間の夫婦間でのプレゼントについて聞いてみた(対象:20代から50代)。1年間のプレゼント予算は4万5595円で、昨年の4万8325円から2730円の減少となった。昨年度からプレゼント予算が変化した理由について聞いてみると、トップは「家計の余裕がなくなった」(39.6%)、次いで「物価が上昇しているため」(21.3%)、「旅行や外出などプレゼント以外のイベントへの支出が増えているため」(12.9%)で、物価高の影響やコロナ禍の反動で旅行・外出の支出が増えたことを反映する結果になった。プレゼントが夫婦関係に与える影響についてみてみた。「夫婦間でプレゼントを年に1回以上渡す」人では、「夫婦仲が円満」の回答が81.0%と8割を超えているのに対し、「1回もプレゼントを渡さない」人では57.7%と、23.3ptの差があった。また、プレゼント予算にも大きな差があり、「夫婦仲が円満」と回答している人の予算は4万7722円に対し、「夫婦仲が円満でない」と回答した人は3万4123円で、その差は1万3599円となった。お財布事情はきつくなっても、気持ちを込めたプレゼントを贈ることが“夫婦円満”のために大切なことなのかもしれない。

夫婦の出会いのきっかけについて聞いてみた。全体では「職場の同僚・先輩・後輩」(31.2%)がトップ、次いで「友人・知人の紹介」(23.6%)、「学校の同級生・先輩・後輩」(12.5%)となった。1年以内に結婚した夫婦で見てみると、「マッチングアプリ」(25.0%)と「職場の同僚・先輩・後輩」(25.0%)が同率でトップとなった。いまや、4人に1人が「マッチングアプリ」で結婚する時代となっている。また、“婚活”で「マッチングアプリ」を利用したことがある人に動機を聞くと、トップは「手軽に出会うことができるから」(46.7%)、次いで「職場に出会いがないから」(46.7%)、「好みの相手を選ぶことができるから」(41.7%)で、身近な出会いがない人にとって、手軽に好みの相手を選べることが人気の理由となっているようだ。「職場の同僚・先輩・後輩」については、コロナ禍による外出制限やテレワークの影響からか、コロナ禍以降減少傾向が続き、結婚から1~2年目の夫婦では13.3%まで落ち込んだが、結婚1年以内の夫婦では、11.7ptアップした。コロナ明けでテレワークが減少し出勤が増えたことや、飲み会など職場での交流が活発になったことで、定番の「職場の出会い」による結婚が復活したのかもしれない。

結婚相手を探す“結婚活動”、いわゆる“婚活”をしたことがあるか聞いてみた。「婚活をしたことがある」と回答した人は15.4%で、年代別でみると30代の5人に1人(21.1%)が“婚活”の経験があることがわかった。“婚活”の方法を聞くと、全年代では「婚活パーティー・婚活イベント」(40.0%)がトップ、次いで「友人・知人の紹介」(31.6%)、「お見合い」(28.4%)となった。年代別での“婚活”方法の1位をそれぞれみてみよう。20代では「マッチングアプリ」(51.0%)となった。SNSの浸透によって、インターネットでのコミュニケーションに抵抗の少ない若者ならではの傾向と思われる。30代と50代をみると、「婚活パーティー・婚活イベント」が半数を超えて(30代:50.9%、50代:54.1%)トップとなった。“ちょっと待ったぁ!”で有名なあの番組や、あの芸人が司会していた大規模なお見合いイベントバラエティーのためなのだろうか。テレビ番組に影響を受けた、“婚活番組世代”といえるのかもしれない。40代では「合コン」(48.9%)がトップになった。多くのドラマで合コンシーンが登場していた影響だろうか。60代・70代では「お見合い」(60代:60.0%、70代:66.7%)がトップとなった。70代の中には「文通」との回答もあり、時代を感じさせる。このように、“婚活”の方法は、時代背景や当時のトレンドが反映されており、年代ごとに特徴が出る結果となった。

新婚旅行について聞いてみた。「新婚旅行に行った」人は全体の74.7%で、約4人に3人が新婚旅行に行っていることがわかった。1年以内に結婚した人に聞くと、「新婚旅行に行った」人は47.9%と半数にも満たない結果となった。行き先については、海外が26.1%であるのに対し、国内が73.9%と、国内旅行が主流となっている。コロナ禍前に結婚した夫婦(結婚して5年以上)では、新婚旅行の行き先は海外(平均55.6%)が国内(平均44.4%)を上回っており、コロナ禍前の新婚旅行の主流は海外旅行だったことがわかる。新型コロナウイルス感染症の流行や、円安の進行が、令和のハネムーンに大きく影響を与えているようだ。

“結婚はするべきか”という価値観について聞いた。「結婚はするべき」(「そう思う」「どちらかというとそう思う」の合計)は76.4%と、7割以上が結婚に対して肯定的な回答だった。「結婚はするべき」と思う理由について聞くと、「ひとりだと寂しいから」(32.9%)、「家庭をもってこそ一人前だと思うから」(21.9%)、「子育てをしたいから」(11.1%)となった。また、年代別に“結婚はするべき”と思う理由をみてみた。「ひとりだと寂しいから」と思う年代は、20代(40.7%)が最も多く、最も少ない70代(23.1%)と比べると17.6ptの差があった。一方で、「家庭をもってこそ一人前だと思うから」と回答した年代は、70代(35.6%)が最も多く、最も少ない20代(10.1%)と比較して25.5ptの差となった。「家庭をもってこそ一人前」という“外からの見え方”よりも、精神面で寄り添える人と一緒に過ごしたいという“内面”を優先するような価値観に変化しているのかもしれない。

“結婚式をあげるべきか”という価値観について聞いた。「結婚式をあげるべき」と回答した人は54.8%と半数以上になった。「結婚式をあげるべき」と思う理由について聞くと、「記憶に残るイベントだから」(65.7%)、「結婚生活の満足度に関わるから」(16.0%)、「結婚相手が望むから」(7.0%)となった。男女別にみると、男性の63.3%が「結婚式をあげるべき」と思っている一方、女性は46.3%と半数に満たず、男性の方が17.0pt高い結果となった。女性の方が結婚式を挙げることを望んでいるというイメージもあるが、意外なギャップなのかもしれない。また、男性で「結婚式をあげるべき」と思っている人のうち11.1%が「結婚相手が望むから」と回答しており、女性の回答(1.3%)と9.8ptの差があった。パートナーの記憶に残るイベントを大切にしたいという、男性の気持ちが表れているのかもしれない。

最後に、毎年恒例の「理想の有名人夫婦」について聞いてみた。第1位は、今年結婚30周年を迎える「ヒロミ・松本伊代」夫妻。幅広い年代からの支持を集めて見事V3を達成した。第2位は、昨年と同じく「DAIGO・北川景子」夫妻。20~30代でみるとトップで、「夫のサポートで、妻が輝き続けているのを感じる」などの声もあがっており、夫婦ともに輝いているのはお互いのサポートがあるから、という印象があるようだ。第3位も昨年同様、「唐沢寿明・山口智子」夫妻。特に50代からの支持を集めてランクイン。第7位の「賀来賢人・榮倉奈々」夫妻は、昨年の20位から大きくジャンプアップ。“2人ともおしゃれで素敵”などの理由で、特に20代からの人気が高くなっている。


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