食品ロスを無くせ!!規格外野菜を活用した商品や破棄せず安価に提供することでSDGsに貢献

規格外野菜とは、味には問題がないのに、サイズが大きすぎる、逆に小さすぎる、あるいは形が不揃いといった理由で一般の流通ルートから弾かれ、廃棄されてしまう野菜のこと。味は規格品と比べて、何の遜色もないことから規格外野菜を活用した商品や破棄せず安価で提供する動きなどが高まっている。

「ロスヘル」の規格外野菜

エクネスが展開する規格外野菜の定額制配送サービス「ロスヘル」はサービス開始から1年で月ごとの新規加入者数が約10倍、また6月の出荷数が過去最高を記録した。総務省が発表した6月の全国消費者物価指数によると、値動きの大きい生鮮食品を除く総合指数は105.0と、前年に比べて3.3%上昇している。物価上昇は実に22ヵ月連続となっており、電力大手7社が家庭向け電気料金を値上げしたことが追い打ちとなった格好だ。物価高が収まる気配がないなか、規格外野菜の定額制配送サービス「ロスヘル」は市場価格に比べて約30%安く野菜を購入できることから、新規加入者数は1年前の約10倍まで増えているという。また出荷数も6月は過去最高を記録しているとのこと。「ロスヘル」では、規格外野菜を全国各地から調達。一般的な価格に比べて最大30%程度安価に毎月1回、定期便(月2052円~5292円:税込)で提供している。廃棄されてしまう規格外野菜を有効活用し、食品ロスの削減を目指す試みとなっている。

もったいない野菜マルシェ

JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーは、運営するエキナカ商業施設「エキュート」「グランスタ」において昨年に続き今年も、8月14日から、「もったいない野菜マルシェ」を開催している。SDGsの取り組みとして、もったいない野菜=規格外・過剰野菜を集めてマルシェ形式で販売するほか、食品ロス問題に取り組んでいる高校生が地域でとれた過剰生産物や廃棄するものを使用し加工品として商品化したものを販売する「学校マルシェ」も会場内に登場。商品化に至るまでの経緯と取り組みも紹介する。生活に身近なエキナカ商業施設でSDGsの取り組みを紹介し、食品ロス削減の問題について考えてもらうきっかけ作りとして、今年も発信している。サイズや形が規格から外れてしまった野菜や天候の影響で過剰にできてしまった野菜は、出荷されずに畑に取り残されてしまう。そういった状況を踏まえ、生活に身近なエキナカ商業施設で今年もSDGsの取り組みとして「もったいない野菜マルシェ」を開催する。野菜は外見やサイズ・形は変わっても、中身のおいしさは変わらない。また、野菜だけでなく旬で販売期間が短い桃や梨などの果物も野菜と同じ廃棄問題を抱えている。この機会にぜひ一度、賞味してほしいとのこと。天候等によって多く収穫できる反面、とれ過ぎは問題となる。過剰野菜は今も畑に残されている。そんな野菜を集めて販売する。また、「学校マルシェ」ブースを設置し、和歌山県立神島高等学校と山形県立置賜農業高等学校の生徒が開発した商品のPR販売を行う。地域課題に取り組む学生のアイデアと商品に触れて、食品ロスや地域課題について知ってもらう機会を提供する。

石垣島のマンゴーを用いた果肉たっぷりかき氷

トリプルバリューが展開する、隠れフードロス削減事業のRe.BooooN!(リブーン)が、規格外によって廃棄されようとしている農家直送の果物・野菜を用いたかき氷・スムージーを、新大阪の店舗で8月1日から販売を開始した。農家から出る隠れフードロスを解決しようと立ち上がったRe.BooooN!(リブーン)が、新大阪に構える工房でかき氷、スムージーの店頭販売を開始した。石垣島のマンゴーを用いた果肉たっぷりかき氷や、三重県産いちご、大阪泉州産のずんだを用いたスムージーなど、全国の農家のこだわり食材を活かした無添加でジューシーな甘さと香り、みずみずしさを体感してほしいという。年間約200万t(農水省調べ)もの野菜・果実が、規格外の大きさや傷などの理由で市場へ出回ることができなくなっている。それらの、農家が丹精込めて育てたにも関わらず、消費者の元へ届けることができなくなっている隠れフードロス食材をRe.BooooN!(リブーン)が適正価格で買い取り、ジャムやバターなどの加工食品へと生まれ変わらせ、販売している。農家がこだわって作った食材の味を活かし、手作り・無添加で消費者へ届けられるよう商品開発を徹底。また、新大阪には「手作り工房」を設け、子どもも大人も楽しくジャム作り体験をしながら、隠れフードロスについて学べる食育の場としている。「美味しく、楽しく、選んでいたものが実はフードロス商品だった」となるような“Well-Food(ウェルフード)”と呼ばれるサービスを目指して取り組んでいる。

生ドーナツ

GRACEが展開するカフェ「UNI COFFEE ROASTERY」は、7月25日から、規格外となったカボチャを生地に使用した生ドーナツ6種を販売している。近年、フードロスの問題が深刻化している。なかでもUNI COFFEE ROASTERYがよく使う野菜や果物などは市場で規格が決まっており、その基準を満たさない物は品質や味に全く問題がなくても、“規格外”として市場に流通されずに廃棄されてしまう。そこでUNI COFFEE ROASTERYでは、フードロス削減につなげるため、規格外とされてしまう素材を「生ドーナツ」という新しい形で再利用し、消費者へ届けることになった。ベースとなる生地には規格外という理由で廃棄予定だったカボチャを使用し、口の中でとろけるようなふんわり生食感になるよう一つひとつ丁寧に手作りしている。環境に優しい、手作りのサステナブルスイーツをぜひ、UNI COFFEE ROASTERYで試してみてほしい考え。美味しく楽しんでもらいながら、消費者と一緒にサステナブルな活動に取り組んでいけることをスタッフ一同楽しみにしているという。今回販売する生ドーナツは、素材本来の味わいと口溶けを楽しめるシンプルな生ドーナツと、生地とのバランスを考え、最後まで飽きることなく食べられる割合で配合された、フレッシュクリームをたっぷりと詰め込んだ5種類のフレーバー生ドーナツの計6種を用意した。


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