イベリコ豚に代わる国産・放牧・AW認証豚「THE HOUBOQ(ザ・ホウボク)」、飲食店・ホテル向けBtoB供給を開始

放牧豚のセット

11月28日、スペインで発生したアフリカ豚熱(ASF)によって、日本政府はスペイン産豚肉の輸入を全面停止した。これを受け、アニマルウェルフェアは、イベリコ豚等の代替原料を求める飲食店・ホテル業界に向け、国内唯一の「アニマルウェルフェア(AW)獣医師認証」を取得した放牧豚「THE HOUBOQ(宮崎県産)」のBtoB供給および無料サンプル提供(数量限定)を12月18日から本格開始した。

11月28日、スペインでのアフリカ豚熱(ASF)発生に伴い、日本政府は同国産豚肉の輸入を停止した。スペイン産豚肉は日本の輸入豚肉市場において重要な位置を占めており、特に生ハム(ハモンセラーノ・イベリコ豚等)においては輸入量の約70%を占めている。

過去の事例(イタリア等)から、禁輸措置は2年~5年以上に及ぶ可能性があり、飲食業界やホテル業界では「代替品の確保」が急務となっている。「仕入れが止まった」「代わりが見つからない」という悲鳴が上がる中、同社では国産で供給可能な持続可能な代替モデルを提案するという。

放牧地で運動する黒豚

イベリコ豚に代わる国産放牧豚「THE HOUBOQ」は、日本三大秘境の一つとされる宮崎県山間の標高500~700mの山間地で生産される放牧豚。イベリコ豚と同様の「ドングリの木がある放牧地」での飼育。放牧場にはコナラやクヌギなどのドングリの木が自生しており、スペインの「デエサ(放牧地)」に近い環境で育つ。豊富な運動量と自然な食生活により、脂は甘くてさらっとしてくどくない、赤身の旨味が際立つ肉質が特徴となっている。

また、国内唯一の「アニマルウェルフェア獣医師認証」を取得。農林水産省の指針(2023年)に準拠し、アニマルウェルフェア(AW)資格を持つ獣医師が厳格に審査・認証した豚肉となっている。アニマルウェルフェアへの配慮は、ESG経営やSDGsを重視する高級ホテルやレストランの調達基準にも合致する。

輸入リスクのない「国産」かつ「受注生産で供給可能」なので、海外情勢や海外感染症による輸入停止リスクがないとのこと。現在、飲食店・ホテル様向けに安定した供給体制を構築している。

イベリコ豚とHOUBOQの比較

輸入停止となったイベリコ豚と、同社のTHE HOUBOQの比較として、アニマルウェルフェア(AW)に配慮した放牧飼育は、動物福祉の向上に加え、環境負荷の低減および肉の栄養価向上にも寄与する。放牧飼育によって糞尿の集中を避け、里山環境の維持に貢献。国産供給によってフードマイレージを削減し、CO2排出量を低減する。ストレスの少ない飼育環境と運動量の確保によって、オメガ3脂肪酸(n-3系脂肪酸)の比率が高まる傾向が確認されている。その結果、脂は口溶けが良く、後味が軽い肉質となり、健康志向の消費者や高級ホテル・インバウンド需要とも親和性の高い豚肉となるという。

One Welfare の概略図

また、同取り組みは、SDGs目標に直接的に貢献するとのこと。SDGs 2「飢餓をゼロに(食料安全保障)」として、輸入依存から脱却し、海外感染症リスクに左右されない国産供給モデルを構築する。SDGs 12「つくる責任・つかう責任」として、アニマルウェルフェアに配慮した畜産物を選択できる持続可能な調達モデルを提案できる。SDGs 15「陸の豊かさも守ろう」として、里山の放牧地を活用し、森林と共生する循環型畜産を実践する。「One Welfare(動物・人・環境の幸福の統合)」として、動物福祉の向上が、人の健康、地域経済、環境保全につながる構造を実装する。


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