動脈硬化を予防するためのポイントは? 血液をサラサラにする食事を心がけよう

血液の成分は、約55%が血漿であり、その約90%を水が占めています。そして、血漿の残りの約10%を糖や脂質、たんぱく質、電解質(ミネラル)、ホルモンなどが占めています。血液全体で考えると約5.5%です。このわずか数%ほどの物質の内容に偏りがあったり、また、割合が少し増えるだけで血液はドロドロになり動脈硬化につながってしまいます。そのため、動脈硬化を予防するには、血液をサラサラにする栄養素や食品を意識して摂ることがポイントです。

血液サラサラに期待できる栄養素として、まず挙げられるのがEPAとDHAです。不飽和脂肪酸の中でもn-3系(オメガ3)脂肪酸であるEPAとDHAは、肝臓において脂質の合成量を低下させます。その結果、肝臓から送られる中性脂肪の量が減り、血液中の中性脂肪の値が下がるため、血液がサラサラになると考えられています。また、脂質の消化酵素である「リパーゼ」を活性化させ、脂質の分解を脂質の分解を促進する作用があることもわかっています。さらに、EPAは血小板凝集抑制作用をもつため、血栓をできにくくする効果も期待できます。

次に摂り入れたいのが、玉ねぎやにんにく、ニラなどに含まれる香気成分の「アリシン」です。強いにおいが特徴のアリシンは、食物を切る・潰す・加熱調理をすることによって「アリイン」という物質が分解されてつくられます。アリシンなどのイオウ化合物は、血液が固まりやすくなるのを防ぎ、血栓がつくられないようにする効果があり、心筋梗塞や脳梗塞の予防にも役立ちます。また、血行を促進する効果もあるため、血液をサラサラに保ち巡りをよくしてくれます。

もう一つ、積極的に摂取してほしいのが「食物線維」です。食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がありますが、特に糖や脂質の吸収を抑える働きがある水溶性食物繊維がおすすめとのこと。血液中のLDLコレステロール値や血糖値の上昇を抑える作用があり、血液サラサラに一役買ってくれる存在です。毎日の食事の中で水溶性食物繊維を多く含む果物や海藻、ごぼう、玉ねぎ、こんにゃくなどを意識的に摂るとよいでしょう。(監修:健康管理士一般指導員)


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