「自然治癒力」を高めるためには? 自分の体質に合った食物を見極めるのがポイントに

近年、テレビや雑誌で「○○を食べると体に良い」というと、翌日にはスーパーの売り場からその商品が消えるといった事態が起こることがあります。しかし、体質は人それぞれで異なります。例えば、体が大きい人もいれば小さい人もいますし、男性と女性でも違い、基礎代謝量が高い若者と低い中高年者でも、体質が違ってきます。また、狩猟民族として長年、肉食をしてきた欧米人の体質と、農耕民族として長年、米や野菜、海藻を中心とした食生活をしてきた日本人の体質も違います。自分の体質の特徴をよく知り、自分に本当に合っているものなのかをしっかりと見極めていくことが大切です。

食物には、「体を温めるもの」や「体を冷やすもの」などの性質があります。例えば、カリウムが多く含まれる夏野菜や南国の果物などは、体を冷やす作用を持ちます。体温が高く暑がりの人にはおすすめですが、明らかに冷え性の人がこうした食物を多く摂取すると、体がさらに冷えてしまい、もっと調子が悪くなる可能性があるのです。

自分の体質にあった食物を摂取することで、体の中に備わる「自然治癒力」が発揮されます。自然治癒力は、人間の生命を維持しようとする力、歪んだ状態を修正しようとする力です。どのような最新医療技術をもってしても、最後に病を克服する決め手は、患者自身の自然治癒力にあるといわれています。

自然治癒力を高めるためには、日頃から生活習慣を整え、体質をよりよく改善していくことが重要です。特に「食」の影響は大きく、知らず知らずのうちに私たちの体質を作っています。このことは目に見えずなかなか実感できないものですが、紀元前3000年頃からの歴史を持つインドのアーユルヴェーダ伝統医学でも、食生活を何よりも重視し、食物が体の隅々まで行きわたり、生命全体を構成すると考えていたそうです。

日本にも、日本伝承の知恵に理論を加えて発展してきた「食養生」というものがあります。また、欧米ではその考え方を「マクロビオティック」と呼び、近年再び注目を集めています。(監修:健康管理士一般指導員)


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