- 健康管理!教えて!!2025/08/08 23:51
聴覚の老化が進むとどんな症状が出る? 感音性難聴・伝音性難聴・混合性難聴に要注意

私たちが音を聞くのに必要不可欠なのが「聴覚」です。聴覚の機能は、自分が気づかないうちに老化が進み、いつの間にか音が聞こえにくくなっている可能性があるので注意が必要です。聴覚の老化による難聴には、「感音性難聴」「伝音性難聴」「混合性難聴」の3種類があります。では、それぞれの難聴はどのような症状が出るのでしょうか。
感音性難聴は、内耳(蝸牛)や蝸牛神経、脳での障害による難聴です。内耳の蝸牛にある有毛細胞の減少によって、音の情報が神経にうまく伝わらなくなります。そして、神経や脳の機能も低下していきます。また、有毛細胞は蝸牛の入口にあるものから損傷していくため、高い音から聞こえが悪くなっていきます。音の情報を正常に神経へ伝えることができず、脳で音の大きさの感知や音の位置を特定することが正常に行われないため、小さい音が聞こえづらくなったり、大きな音がうるさく聞こえることがあります。
伝音性難聴は、外耳や内耳の障害による難聴です。加齢によって体の代謝が低下すると、外耳にある耳垢腺という場所から異物を耳垢として排出することができなくなり、外耳の手前で排出されていた異物などのごみが奥に入り込むため、鼓膜をふさいでしまうのです。そのため、小さな音では鼓膜が振動を伝えることができず、大きな音でないと聞き取りづらくなってしまいます。また、異物がたまり内耳に細菌が増殖することで、炎症が起こりやすくなります。悪化すると鼓膜に穴が開いてしまい、放っておくと耳小骨まで壊れて重度の難聴へと進行してしまう恐れがあります。
混合性難聴は、感音性難聴と伝音性難聴が合併した難聴です。両方を併せ持つ混合性難聴は、外耳または中耳と、内耳の両方に障害が起こるため、高い音と小さい音が聞こえにくくなるそうです。(監修:健康管理士一般指導員)