片頭痛が起こるのは低気圧の影響? 血管が拡張して三叉神経を刺激

みなさんの中には、天気によって体調が左右されるという人もいるのではないでしょうか。よく聞かれるのが、低気圧が近づくと頭がズキンズキンと痛くなる「片頭痛」の症状です。これは、低気圧の影響で、一時的に外からの圧力に対して体の内側の圧力の方が大きくなるため、血管が拡張して周囲の神経を圧迫し、強い痛みの片頭痛が起こる可能性があるとされています。片頭痛が始まると音やにおい、光に敏感になり、吐き気をともなうこともあるそうです。

詳しいメカニズムは、まだ解明されていない部分が多いのですが、有力であるといわれている説に、「三叉神経説」と「セロトニン説」の2つがあります。そして、気象の変化によって起こる片頭痛は、三叉神経説と大きくかかわっているとされています。

三叉神経は主に顔の感覚を司り、脳の中で最も大きな神経です。脳から3つに分かれて顔面に分布するので、三叉神経と呼ばれます。何らかの原因で血管が拡張し、三叉神経が刺激されると、炎症をもたらす神経伝達物質が分泌され、さらに拡張した血管自体が神経を圧迫することによって頭痛が起こります。また、三叉神経からの情報が大脳に伝わる途中で視覚や聴覚、嗅覚を司る中枢や、吐き気をコントロールする嘔吐中核にも刺激が伝わります。それによって、光や音、においに敏感になったり、吐き気や嘔吐といった症状が現れるのです。

低気圧が近づくと、一時的に外からの圧力に対して体の中からの圧力の方が大きくなるため、血管が拡張して三叉神経を刺激し、頭痛が起こります。例えば、「午前中は晴れるけれど、午後は低気圧が近づくため雨が降る」というような予報が出ている日は、朝は元気でも午後から頭痛が起こる確率が高くなります。そのため、頭痛薬を持って出かけたり、チョコレートやワインなど血管拡張作用のあるポリフェノールの摂取を控えるなどの工夫が必要です。

片頭痛が起こった場合は、体を動かすと痛みが強く現れる場合が多いので、できるだけ安静に過ごしましょう。また、血管の拡張が原因になっているので、保冷剤や冷たいタオルなどでこめかみを冷やし、血管を収縮させると痛みが和らぐそうです。(監修:健康管理士一般指導員)


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