薬の正しい保管方法は? 直射日光が当たらず湿気がこもらない涼しい場所が基本に

薬は化学物質であるため、さまざまな条件に左右されて成分が分解されたり、変化したりして、品質や効果が低下していきます。薬はすべて同じように薬箱に入れておけばよいと思いがちですが、薬の効果を十分に発揮できるようにするためには、その薬に適した保管をすることが大切です。では、どのように保管すればよいのでしょうか。

薬の劣化に影響を与える主な原因は、温度、湿度、光(特に紫外線)とされています。そのため、直射日光が当たらず、涼しく、湿気がこもらない場所に保管することが基本となります。散剤、錠剤、カプセル剤などは、日の当たらない涼しい場所であれば、ふた付きの缶に入れたり、引き出しの中などに乾燥剤を入れて保管します。特別な指示がなければ、外用剤のクリーム剤や軟膏剤、貼付剤なども同様です。室内の目安は1~30℃です。冷蔵庫に入れると、かえって湿気を帯びやすくなるので、特別な記載がない限り冷蔵庫に保管する必要はありません。

一方、カビや雑菌、温度の影響を受けやすい液剤、シロップ剤、坐剤は、冷蔵庫での保管が基本となります。また、点眼剤のうち、「冷所保存」「15℃以下」などの指示があるものも冷蔵庫で保管します。小さい子どもがいる場合は、誤って服用しないように子どもの手の届かないところに保管してください。子どもは薬の解毒能力が弱いので、誤飲すると危険です。

ただし、薬は正しい保管方法で保管していても、時間と共に少しずつ劣化していくため、使用期限が決められています。一般用医薬品は、外箱に使用期限が記されているものがほとんどですが、これは未開封の薬を正しい保管方法で保管した場合の期限です。使用期限が3年以上のものは、薬事法によって表示しなくてもよいことになっていますが、表示がないものでも3年を目安に使うようにしてください。

開封後に品質が安定している機関の目安は約6ヵ月とされています。いつ開封したかがわかるように、日付を書いておくことをおすすめします。保存状態が悪い場合は、早く劣化することもあるので注意が必要です。劣化したものは、薬としての効果が期待できないばかりか、体に有害な物質に変質している可能性もあるそうです。家庭の薬箱は、1年に一度は確認して、使用期限切れのものや変色したものは捨てるようにしましょう。(監修:健康管理士一般指導員)


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