「ランナーズハイ」が起こるのはなぜ? 脳内物質であるβ-エンドルフィンの分泌が増加

マラソンやジョギングなどで長時間走り続けていると、次第に疲労感や息苦しさを感じるようになりますが、それを我慢して走り続けると、ある時点から逆に快感・恍惚感が生じ、気分が高揚していくことがあります。この状態を「ランナーズハイ」と呼びます。では、なぜこのような現象が起きるのでしょうか。

研究によると、鎮痛作用や幸福感をもたらす作用がある「β-エンドルフィン」という脳内物質の分泌量が運動によって増していくことがわかっています。特に、筋力トレーニングのような無酸素運動よりも、マラソンのような有酸素運動の時に分泌がさらに促されるといわれています。ランナーズハイは、レースの前半よりも、筋肉疲労が蓄積してくるレースの中盤から後半にかけて起こることが多いと考えられます。

ランナーズハイは、走っている人ならば誰でも起こりうる現象です。ランナーズハイの快感を覚えると、その快感が癖になるため、マラソンを長く続ける理由になるといわれています。

ちなみに、運動を始めてからしばらくすると、苦しい状態から楽な状態に切り替わる瞬間があります。これを「セカンドウインド」といいます。運動を始めた直後には、体がまだ運動負荷に対して適応していないので、酸素を十分取り入れられない状態が続きます。特に走り慣れていない人や急にスピードを上げた場合に、しばらくの間息苦しくなるのはこのためです。その後、体も温まり適応してくると必要な酸素量に摂取できる酸素量が追いつき、バランスが取れてフッと「体が楽になる」状態になるのです。(監修:健康管理士一般指導員)


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