お酒の飲みすぎが体に良くないワケ

みなさんはお酒を毎日飲んでいますか? 「酒は百薬の長」という言葉があるように、お酒は適量であれば、血行促進やストレス緩和など、体に良い働きがあるといわれています。厚生労働省では、1日の適度な飲酒量を純アルコール20g以下としており、これはビール中ビン1本、日本酒1合、ワイングラス2杯に相当します。しかし、この飲酒量を大幅に上回る量を飲み続けていると、全身の美と健康に悪影響が出てくるそうです。それは、アルコールの代謝に関わる酵素に、多くの物質が関与しているからとされています。

まず、アルコール脱水素酵素(ADH)とアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)が働く時に「NAD+」という物質が使われます。この物質は、実はアルコール代謝だけでなく、脂肪酸をエネルギーに変える代謝でも使われます。そのため、アルコールの代謝でNAD+が多く消費されてしまうと、脂肪酸をエネルギーに変換することができず、脂肪酸が蓄積し体脂肪が増加しやすくなります。

また、ミクロゾームエタノール酸化酵素(MEOS)は、アルコールを分解する時に酸化ストレスの原因となる物質を生産するため、肝障害のリスクを上げるといわれています。ミクロゾームエタノール酸化酵素は、アルコール量が多ければその分増えるとされています。そのため、お酒を継続的に飲んでいると、分解能力が高まりお酒に強くなったと感じるとのこと。しかし、お酒に強くなった感じがしても、その分作られる酸化ストレスの原因物質が増えるため体にとっては有害になるのです。

お酒を飲むと、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素も消費されていきます。例えば、アルコール脱水素酵素には亜鉛とビタミンB1、アセトアルデヒド脱水素酵素にはナイアシン、ミクロゾームエタノール酸化酵素にはビタミンB1がかかわっています。さらに、アルコールによってビタミンの吸収が悪くなるといわれており、実際にアルコール依存症の患者でビタミンB1欠乏症を患っている人は少なくないとのこと。

このように、アルコールの代謝には多くの物質がかかわっており、肝臓そして全身に大きな影響を及ぼしているのです。健康と美容を維持するためにも、適正な飲酒量を守りながら、楽しくお酒を飲んでください。(監修:健康管理士一般指導員)


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