ルネサンスとピクシーダストテクノロジーズ、脳活性化プログラム「シナプソロジー」にガンマ波サウンドをBGMとして融合

シナプソロジーの実演

シオノギヘルスケアとピクシーダストテクノロジーズでは、9月18日の“敬老の日”および、9月21日の“世界アルツハイマーデー”を契機とし、想いに共感してもらったさまざまな業種業態の賛同各社の人々とともに、音で認知症に挑む「ガンマ波サウンド」の取り組みを始める。9月20日には、ルネサンスが展開する、脳活性化プログラム「シナプソロジー」・運動器向上プログラム・口腔機能向上プログラムに、ガンマ波サウンドをBGMとして融合し、「運動と音で、認知症に挑む」イベントを開催。オンラインで9月21日から、一般向けに提供開始した。当日は、音で認知症に挑む「ガンマ波サウンド」についてピクシーダストテクノロジーズが説明した他、ルネサンスのインストラクターがプログラムを実演するとともに、同社の「認知機能低下予防プログラム」について紹介した。

「当社は、社会的意義や意味があるものを連続的に生み出す孵卵器となることをミッションに掲げ、波動制御技術をコアとしてポートフォリオを抱え、Workspace領域、Diversity&Personalcare領域での研究開発と事業化を行っている」と、ピクシーダストテクノロジーズ 代表取締役COOの村上泰一郎氏が挨拶。「政府推計では2025年には65歳以上の5人に1人、約730万人が認知症患者となると予想され、家族による介護や医療費など認知症関連の社会コストは14兆円以上と見込まれるだけに、認知症予防に取り組む社会意義は大きい」と、認知症予防関連について説明する。「幅広い世代で認知症予防の重要性が認識されているものの、実際に対策を講じている割合は僅少。年齢の上昇にともない、対策を講じている人の割合が高まる傾向にあるが、日常の中で無理なく取り組める予防対策・進行抑制策へのニーズは高いと推定される」と、薬や食事運動ではない第三の予防へのニーズも高まっていると指摘する。「『認知症は予防できない、治せない』という既成概念を改め、日常生活の中で『認知症は予防・治療』をすることが当たり前になる世界を創り、薬や食事運動以外の第三の手段を用いた健康予防でシニアの健康寿命延伸に貢献したい」と、同社が目指す世界を述べる。

ピクシーダストテクノロジーズ 代表取締役COO 村上泰一郎氏

「ガンマ波とは脳波の一種であり、アルファ波がリラックス時に発生する脳波といわれるように、ガンマ波は認知機能の発揮に関連した脳波といわれている」と、集中時に発生する脳波がガンマ波なのだと語る。「ガンマ波を惹起する方法として、電気刺激によるアプローチで記憶の改善効果などが示されている例はあるが、この電気刺激によるアプローチは実利用を考えるとハードルが高い」と問題点もあるのだと説明する。「MIT Tsai教授チームによる研究において、40Hz周期のパルス性の音と光の刺激によって脳内のガンマ波が同期されることが確認されるとともに、認知機能・短期記憶の改善が示唆される結果が報告されている。一方で、ここで利用されている音刺激は治療を目的とした不快度をともなうブザー音となっており、日常的な聴取は一定の困難がともなうと予想されるものになっている」と、認知機能の改善の可能性はあるものの、不快なブザー音を聴取しなければならないため、非現実的な改善方法なのだと力説する。

「そこで、当社と塩野義製薬では、日常生活に溶け込む形で聴取が可能な独自の変調技術の開発に成功。脳波測定の結果からガンマ波が惹起・同期されることを確認した」と、この研究結果から、シニアの生活に溶け込むテレビの音を40Hzに変調するスピーカーを開発したという。「テレビの音だけでなく、食事中のBGM、健康体操時や学習中など、生活空間のありとあらゆる場所が認知機能をケアする場所に変わる可能性もある」と、ガンマ波変調技術を用いた「ガンマ波サウンド」は、認知症ケアを行う様々な場面で取り入れることができるのではないかと話していた。

ルネサンス 取締役副社長執行役員 望月美佐緒氏

次に、「認知機能低下予防プログラム」について、ルネサンス 取締役副社長執行役員 望月美佐緒氏が紹介した。「当社は、人生100年時代を豊かにする健康のソリューションカンパニーとして、国内226施設、海外2施設のスポーツクラブやリハビリ施設、アウトドアフィットネス施設などを展開している」と、企業概要について説明する。「スポーツクラブ事業では、スクール事業も展開。介護事業『元氣ジム』では、リハビリテーションなどの取り組みも行っている。その他、自治体や企業、健康保険組合との取り組みも拡充。コロナ禍を機にオンラインレッスンも増え、会員数は3万7000名で、総クラス数は700/週となっている」と、同社が展開している事業について教えてくれた。「がん患者を支援する取り組みも積極的に行っており、大阪国際がんセンターとともにがんやがんの治療で生じた体の不調や不具合の改善を目指す独自の運動プログラムも提供している」、医療機関との連携による健康サポートに取り組んでいるのだと述べていた。

運動器機能低下予防プログラムの実演

「認知機能低下予防の取り組みとして、じゃんけんや足踏みといった基本動作を行いながら、視覚や聴覚などの感覚器を通じた刺激と、注意や記憶といった認知機能への刺激を適切なタイミングで変化させ、それに反応することで脳を活性化させるメソッド『シナプソロジー』を開発。反応の際には、動きや感情をともなうようにしており、上手にできることを目的とせず、適度に混乱することを楽しみながら、笑顔で取り組める」と、認知機能低下予防プログラムについて紹介。「様々な医療機関の先生や大学、研究機関からのサポートも受けている」と、効果検証なども行っていると話していた。

口腔機能低下予防プログラムの実演

そして、認知機能低下予防プログラム「シナプソロジー」などの運動プログラムと、ピクシーダストテクノロジーズと塩野義製薬が開発した、音で認知症に挑む「ガンマ波サウンド」の取り組みを融合させ、「運動と音で、認知症に挑む!」をキーワードに、数種類の認知機能低下予防プログラムを実演した。シナプソロジーの実演では、じゃんけんを用いたものを紹介。運動器機能低下予防プログラムは、日常生活動作を円滑に行うため運動器に対してストレッチや筋肉の活性化を図ることで運動器の機能低下を予防するプログラムとなっており、今回は胸郭を広げるストレッチを披露した。口腔機能低下予防プログラムは、摂食における姿勢改善に加え、咀嚼や嚥下に関わる器官に対して筋膜リリースや筋肉の活性化を図ることで包括的に口腔機能の低下を予防するプログラムとなっている。頬をつまんでほぐす動きや頭皮のマッサージなどを実演してくれた。

最後に、ピクシーダストテクノロジーズの村上氏は、「今後も“音刺激による脳活性化および認知機能改善”に向けたエビデンス構築と共同研究のさらなる推進に取り組む」と語った。ルネサンスの望月氏は、「今後高齢者の増加による認知症が課題とされている日本において、『シナプソロジー』などの当社独自のソリューションを提案し、認知症になる前の早期対応に取り組むことで、健康長寿社会の実現に貢献していく」と述べていた。

ルネサンス=https://www.s-renaissance.co.jp/
ピクシーダストテクノロジーズ=https://pixiedusttech.com/


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