- マイライフストーリー2025/09/22 21:49
パナソニックの「ふるさと納税に関する調査」、約7割が返礼品に冷凍食材を選択、そのうち解凍に失敗した経験がある人が約4割

パナソニックは20歳以上の男女338名を対象に、「ふるさと納税に関する調査」を実施した。ふるさと納税の返礼品には、食材から日用品、飲料までさまざまな商品があるが、同調査では、ふるさと納税の経験者の約7割が返礼品として冷凍食材を選択していることがわかった。
また、9月末には「ふるさと納税のポイント付与」が廃止される予定であり、駆け込み需要の高まりが予想される。こうした背景を踏まえ、パナソニックの調理家電のソフト開発を担う「Panasonic Cooking@Lab」が、冷凍食材の失敗しない解凍方法や返礼品で冷凍庫がいっぱいになった際の収納のコツ、さらに返礼品として人気の高いお米の正しい保管方法やごはんの冷凍保存術を紹介した。
調査名は「ふるさと納税に関する調査」。調査対象者は20歳以上の男女、ふるさと納税をしたことがある人、338名。調査期間は9月10日~9月17日で、調査方法はインターネット調査となっている。

同調査で「ふるさと納税で届いた冷凍の食材を解凍する際に、失敗したことはあるか?」と尋ねたところ、約4割が「ある」と回答。さらに失敗経験のある人が挙げた内容として最も多かったのは「水分(ドリップ)が出て味が落ちた」で、次いで「お肉や魚がパサパサになった」、「加熱ムラができた」と続いた。
ふるさと納税返礼品を上手に解凍しておいしく食べられるよう、Panasonic Cooking@Labの電子レンジマスターが冷凍食材の“失敗しない解凍術”を紹介している。

電子レンジで解凍する際は、冷凍庫から出してすぐに解凍するのが基本。冷凍庫から出して長い時間を置いたり、冷凍庫から冷蔵庫に移しておいたりすると、食品の表面と中心に温度差ができてしまうことがある。この状態で解凍すると解凍ムラや、解凍しすぎてしまい変色する(煮える)ため、注意しよう。
電子レンジで解凍をする際にラップや包装をしたままレンジに入れると、センサーが食品の温度を上手に検知できないため、解凍ムラや加熱不足、過加熱などの原因になる。そのため、解凍するときは、ラップや保存袋、クッキングシートは取り除き、耐熱皿などに移すようにしよう。
なお、解凍ではなく、再加熱(凍ったまま直接加熱すること)をする場合、水分を逃がさずしっとりさせたいもの、タレ付きのものやカレーなどのはじけやすい食品はラップをしたまま加熱するのがポイント。ラップをかけるときはふんわりとかけてほしいという。

霜がついたままレンジに入れると、霜以外の部分にマイクロ波が当たって解凍しすぎてしまう。変色(煮える)の原因となるので、表面についた霜は取り除いてから解凍してほしいとのこと。食材に霜がついている際は手で払ったり、布巾やキッチンペーパーでさっと拭き取ると良いという。

同調査において「ふるさと納税の返礼品が冷凍庫に入らなくて困った経験はあるか?」の質問に対し、約半数の方が困った経験が「ある」と回答した。
ふるさと納税の返礼品は容量が多い場合もあり、冷凍室のスペースを占有するため、収納に困る人も少なくない。そこで今回は、Panasonic Cooking@Labの冷蔵庫マスターが、冷凍室の収納ポイントを紹介している。

冷凍する食材は1回分ずつまとめておくと、冷凍庫全体が見渡しやすくなり、食材の“化石化”を防げる。小分けにする際は、袋や容器の大きさをそろえると、さらに探しやすく便利だとか。1回分ずつに冷凍しておけば調理もしやすくなるため、効率的に活用できる。加えて、上段に新しいもの、下段に賞味期限が近いものを置くなど、自分なりのルールを決めると、管理が一層スムーズになる。
冷凍食品や冷凍用バッグは横積みにすると下のものが取り出しにくいため、本のように立てて収納するのがおすすめ。立てて収納することで収納スペースが増え、ふるさと納税の返礼品やまとめ買いの食材も保存しやすくなる。

同調査で、選択経験のある返礼品の上位3位に入る“お米”。炊いたごはんを冷凍保存する人も多く、約8割が解凍時に不満を感じていると回答した。その中でも「パサパサ・カチカチになる」、「ふっくらしない」などの悩みが挙げられた。

返礼品で届いたお米は、できるだけおいしく食べたいもの。秘訣は「密閉」と「低温」だという。米袋のままでは空気に触れて乾燥や劣化が進むため、小分けにしてフタ付き容器や保存袋に移し替え、冷蔵庫の野菜室など低温で保管しよう。鮮度と風味を長く保つことができる。
ごはんをまとめて炊いたり、食べきれずに余った分を冷凍保存する人も多いと思われる。今回は、正しいごはんの冷凍方法をPanasonic Cooking@Labの炊飯器マスターが紹介している。

ラップで包む際はごはんの量に注意しよう。量が多すぎると、解凍時に加熱ムラが起こり、おいしさが損なわれる原因にもなる。一度に食べきれる量に小分けにして冷凍しよう。目安としてはお茶碗1杯分の約150g、大盛りの場合で約200~240g。

ごはんは冷えていく段階で水分が抜けておいしさが失われていく。そのため、可能な限り熱いうちにラップに包み、水分を逃がさないことが大切だとか。包む際は、厚みを均等に平らに整え、隙間なくぴったりとするのがポイント。また、ごはんをつぶさずに湯気の水分を閉じ込めるように包むと、解凍したときにふっくらとおいしいごはんに仕上がる。
ごはんを冷凍する際には、すばやく冷却することで、おいしさをキープすることができる。ただし、冷凍用のごはんをアツアツのまま冷凍室に入れると、ごはんに霜がついたり、冷凍室の温度が上がってほかの食材が劣化したりするおそれがある。そのため、常温であら熱を取ってから冷凍室に入れるようにしよう。その際、あら熱を取ったごはんを熱伝導率の高い金属製トレーの上に並べ、冷凍室に入れて冷やせば冷凍にかかる時間を短縮できる。冷蔵庫に急速冷凍機能がある場合は、利用すると便利だという。