キリン、「キリン 氷結 mottainai キウイのたまご(期間限定)/セブン-イレブン等限定」を発売

左から:キリンビール マーケティング部 商品開発研究所 中味開発グループ 佐藤良子氏、キリンビール マーケティング部「氷結」アシスタントブランドマネージャー 山岡加菜氏、キリンビール マーケティング部 「氷結」ブランドマネージャー 加藤麻里子氏、キウイバードコーポレーション 代表 島田満沖氏、セブン-イレブン・ジャパン 商品本部 飲料・酒・加工食品部 シニアマーチャンダイザー 上條智氏、セブン-イレブン・ジャパン 商品本部 飲料・酒・加工食品部 マーチャンダイザー 畠中拓志氏

キリンビールは、セブン-イレブン・ジャパンと協働し、果実のフードロス削減・農家支援につながる「キリン 氷結 mottainai(以下、氷結 mottainai)」シリーズから「キリン 氷結 mottainai キウイのたまご(期間限定/セブン-イレブン等限定)」を、9月24日に全国のセブン-イレブン、イトーヨーカドー、ヨーク、ヨークベニマルなどで発売する。9月17日に行われた新商品発表会では、キリンビールからはプロジェクトや新商品詳細を、セブン-イレブン・ジャパンからはフードロス関連の取り組みや参画の経緯について説明した。また、各社担当者と生産者が“果実のフードロス”の実態や想い、商品化に至るまでの経緯を語るトークセッションを実施した。

キリンビール マーケティング部 「氷結」ブランドマネージャー 加藤麻里子氏

「当社は、“モッタイナイ!を、おいしい!に”をスローガンに、『氷結 mottainai』商品を発売。顧客接点の拡大だけでなく、規格外果実の価値伝達やフードロス削減の自分事化を目的に商品を展開してきた。そして今回、当社だけでは商品化に至らなかった果実を使用した商品を展開する」と、キリンビール マーケティング部 「氷結」ブランドマネージャー 加藤麻里子氏が企業コラボによる「氷結 mottainai」商品を発売するのだと意気込む。「『氷結 mottainai』商品は、規格外果実の活用でフードロス削減を行い、全国の特産果実でおいしいチューハイを製造・販売していく。そして、売上の一部を果実農家へ寄付する」と、フードロス削減だけでなく農家への支援にもつながる仕組みになっているとアピールする。

「今年6月に発売した『尾花沢すいか』は発売初週で販売目標を達成。すいかフレーバーへの期待、コンセプトへの共感を得て好評を得た。同じく8月発売の『浜なし』は2年目も目標を達成。再発売への期待、活動の継続性への共感が好調を後押しした」と、これまで発売した「氷結 mottainai」商品は好評な売上を記録し、フードロスの削減や農家に寄付することができたと報告する。「『氷結 mottainai』商品は消費者からの評価も高く、特に若年層から共感を得ることができた」と、「氷結 mottainai」商品をきっかけに、「氷結」ブランドの他の商品の飲用や好意向上にも繋がっいると説く。「そして、今回発売する新商品では、シリーズ初となる“志を共にする他社との協働”で生まれた商品を上市する」と、他社とのコラボレーションによる商品を発売すると意気込んだ。

左から:「キリン 氷結 mottainai キウイのたまご」をPRする、キリンビール マーケティング部 「氷結」ブランドマネージャー 加藤麻里子氏、セブン-イレブン・ジャパン 商品本部 飲料・酒・加工食品部 シニアマーチャンダイザー 上條智氏

「『氷結 mottainai キウイのたまご』は、セブン-イレブン・ジャパンとの協働によって誕生した商品。セブン-イレブン・ジャパンとの協働で、『氷結』ブランドからの商品という消費者接点の創出だけでなく、セブン-イレブンの店舗全国約2万1000店の流通ネットワークで、フードロス削減につながる商品がより身近になると同時に、より多くのモッタイナイ果実を見つけ、救うことができる。さらに、農家の課題や果実へのこだわりを伝達することができる」と、フードロス削減やモッタイナイ果実の価値創造を加速することができると指摘する。「『氷結 mottainai キウイのたまご』では、セブン-イレブンの全国のネットワークを活用したモッタイナイ果実の探索、商品の販売や、『氷結』ブランドによるモッタイナイ果実の商品活用や売上寄付による支援だけでなく、ヤマエ久野がモッタイナイ果実の調達ならびに農家と各社の架け橋の役割を担ってくれた。そして、生産者であるキウイバードが『キウイのたまご』の規格外品を提供。果実農家のこだわりの伝達も行うことができる」と、セブン-イレブンとのつながりによって、モッタイナイ果実を商品化することができたのだと訴えた。

「『氷結 mottainai キウイのたまご』では、香川県産のブランドキウイ『キウイのたまご』を使用。一口サイズのキウイで、指で割ってブドウのようにすって食べるのが特長。酸味が少なく食べやすい和三盆のような甘さが楽しめる」と、「キウイのたまご」のおいしさについて紹介。「『氷結 mottainai キウイのたまご』は、『キウイのたまご』を指で割ったときのような、まろやかな甘さとほどよい酸味を感じる、みずみずしい果汁感が楽しめる味わいとなっている。商品には、形の悪さや表面の傷、軟化果実などが理由でおいしいのに廃棄予定であった『キウイのたまご』を使用した。『キウイのたまご』の魅力や特長が伝わるイラストやコピーをあしらったパッケージとなっている」と、商品特長について発表。「缶には特設サイトへ遷移する二次元バーコードを記載した。セブン-イレブンとの協働を訴求していく」と、セブン-イレブン店舗だけでなく、イトーヨーカドー、ヨーク、ヨークベニマルなどで販売すると教えてくれた。

「『氷結 mottainai キウイのたまご』の発売によって、香川県産『キウイのたまご』のフードロス削減が約5.7t、販売数量が約17万ケース(350ml×24本換算)、販売による農家への寄付金額が約370万円を目標としている」と、1本でも多くの人々に届けることで、目標を達成したいと述べていた。

セブン-イレブン・ジャパン 商品本部 飲料・酒・加工食品部 シニアマーチャンダイザー 上條智氏

次に、セブン-イレブン・ジャパン 商品本部 飲料・酒・加工食品部 シニアマーチャンダイザー 上條智氏が、同社のフードロスに関する取り組みや「氷結 mottainai」プロジェクトへの協働に至った経緯などについて説明した。「食品ロスは世界全体で約10億5000万t/年(2022年度年間、出典:UNEP(国連環境計画)食品廃棄指標報告2024)、日本全国では、約464万t/年とされ、このうち、食品製造業が約108万t/年、外食産業が約66万t/年、食品小売業が約48万t/年(すべて出典:農林水産省・環境省『令和5年度推計』)という内訳になっている。こうした現状を鑑み、2023年6月から、新商品の発注時期を従来の配送当日から1週間前に前倒し、新商品以外の配送リードタイムを当日から翌日に変更した。これによって、物流センターでの過剰な在庫を削減し、食品ロス低減と物流コストの削減を図る取り組みを行っている」とのこと。「2023年3月からは、スムージーの原料として、ブロッコリーの茎の部分や、大きさ、見た目の問題で規格外となってしまったフルーツも余すことなく活用。昨年5月からはおにぎりやお弁当などのフレッシュフードを対象に、販売期限が近い商品の店頭での値下げ販売を実施している」と、フードロスに関する取り組みについて紹介してくれた。

「昨年発売した缶チューハイ商品で『氷結 mottainai 浜なし』は3番目に売れた商品だった(出典:POS 2024年度※セブン-イレブン発売全46商品内)。購入客層は、20~30代の比率が高く、缶チューハイ商品の平均に比べて約2倍となった(出典:IDPOS(全国)2024年5月)。消費者からも産地や品種が書かれていて安心といった声や、良いことをしていると感じるといった声が寄せられた」と、美味しさや社会的意義が「氷結 mottainai」商品の好調につながったのだと説く。「そこで『氷結 mottainai』商品の原料になり得る果実を探索。全国のネットワークを活用し、地区商品の原料調達取引先のヤマエ久野の協力を得ながら『キウイのたまご』に辿りついた」と、香川県産のブランドキウイである「キウイのたまご」を「氷結 mottainai」商品の原料として紹介したのだと教えてくれた。

キリン 氷結 mottainai キウイのたまご

「『キウイのたまご』を選定した理由は、平均16度以上の糖度で、有機肥料のみ使用しているこだわりの果実であったが、それがゆえに傷のある果実や規格外のサイズの果実は販売に至らないという品質基準を設けていた」と、良い原料だからこそ、どうしても出てしまうロスに直面したのだという。「そこで、『キウイのたまご』について座学や、栽培状況の見学、生産現場でのこだわりの聞き取りを実施。信じられない数の事前発注を得ることができた」と、産地と販売の現場が連携することによって「氷結 mottainai」の商品化が可能な原料が確保できることがわかったのだという。

「当社では、1日約2003万人が来店し、年間来店客数は約73億人に達する。全国2万1787店(8月末現在)の店舗で取り組み商品を訴求していくことで、消費者一人ひとりに社会的意義を伝えていくべく、9月24日から『氷結 mottainai キウイのたまご』をセブン&アイホールディングスおよび、その連結子会社限定で販売する」と、農家で食べた時の感動を「氷結 mottainai キウイのたまご」で伝えていきたいと述べていた。

セブン-イレブン・ジャパン 商品本部 飲料・酒・加工食品部 マーチャンダイザー 畠中拓志氏

この後、キリンビール マーケティング部「氷結」アシスタントブランドマネージャー 山岡加菜氏、キリンビール マーケティング部 商品開発研究所 中味開発グループ 佐藤良子氏、セブン-イレブン・ジャパン 商品本部 飲料・酒・加工食品部 マーチャンダイザー 畠中拓志氏、キウイバードコーポレーション 代表 島田満沖氏によるトークセッションが行われた。今回、協働に至った経緯について畠中氏は、「農家が心を込めて育ててくれた果実をカタチにしたいと考え賛同した」と、農家が育てた果実を無駄にしたくないとの一心で協働することにしたと説明する。

キリンビール マーケティング部「氷結」アシスタントブランドマネージャー 山岡加菜氏

山岡氏は、「セブン-イレブンと一緒に見つけた『キウイのたまご』は、『氷結 mottainai』商品のコンセプトに合致した果実であると思った」と、こだわりをもって育てられているがゆえにどうしても規格外の商品ができてしまう現状が、「氷結 mottainai」として商品化しなければならない使命感も感じたと訴える。畠中氏は、「当社ではチルドデザートなどで果実を扱っている。やむを得ず廃棄する果実を探した結果、『キウイのたまご』と出会い、実際に食べたところその甘さに感動した」と、「キウイのたまご」の美味しさに、この素晴らしさをもっと多くの人に伝えたいと感じたのだという。山岡氏は、「『キウイのたまご』を一口食べた瞬間、甘くて美味しかった。その感動と同時に、この果実の素晴らしさを『氷結 mottainai』で伝えなければいけないと思った」と、果実の美味しさを余すことなく届けたいという願望を抱いたのだと述べていた。

キウイバードコーポレーション 代表 島田満沖氏

「キウイのたまご」の生産者である島田氏は、「一口サイズで、小さな実の中に美味しさが詰まったキウイとなっている。酸味が少なく、糖度が高いのが特長。手で割ることでより甘さを感じてもらえる」と、「キウイのたまご」の特長について語る。「年間40tほど生産しているのだが、廃棄するキウイは約10tにも達する」と、品質にこだわっているがゆえに廃棄する量も多くなってしまうのだと説明する。「変形、奇形の規格外や、やわらかくなってしまったものなどがどうしても商品化することができない。さらに、昨今の温暖化や、降水量の減少やゲリラ雷雨などによって土壌が流され、規格外のキウイが増える傾向にある」と、島田氏は品質へのこだわりもさることながら、昨今の気候変動がキウイの品質をさらに脅かしているのだと嘆く。「今回、こうした規格外のキウイに再び脚光を浴びさせてくれるような企画を持ち込んでもらい感謝している」と、廃棄されるはずのキウイが「氷結 mottainai」商品となって、消費者の手に届く現状に目を細めていた。

キリンビール マーケティング部 商品開発研究所 中味開発グループ 佐藤良子氏

「キウイのたまご」を「氷結 mottainai」の商品として開発していく上で、苦労した点などはあったのだろうか。佐藤氏は「『キウイのたまご』は甘さが特長で、やわらかい酸味による低刺激な美味しさとなっている。この甘味と酸味のバランスがすばらしく、これを再現するために何度も試飲を繰り返した」と、「キウイのたまご」の美味しさを最大限に引き出すことに苦労したという。畠中氏は、「当社でも、パッケージにキウイの特長を伝えてほしいなどの意見や、アルコール度数に対する要望などを伝えてきた」と、セブン-イレブンも商品開発に関わったのだという。「セブン-イレブンの要望に応えながらも、味わいや香りにこだわって開発した」と、自信作に仕上がったと胸を張った。

左から:「キリン 氷結 mottainai キウイのたまご」を試飲する、キリンビール マーケティング部 商品開発研究所 中味開発グループ 佐藤良子氏、キリンビール マーケティング部「氷結」アシスタントブランドマネージャー 山岡加菜氏、キウイバードコーポレーション 代表 島田満沖氏、セブン-イレブン・ジャパン 商品本部 飲料・酒・加工食品部 マーチャンダイザー 畠中拓志氏

そして、山岡氏、佐藤氏、畠中氏、島田氏が、「氷結 mottainai キウイのたまご」を試飲した。島田氏は、「キウイの甘さとジューシーさが詰まっていてとても美味しい」と、生産者も納得の味わいに仕上がっていると太鼓判を押していた。畠中氏は、「果実感が口いっぱいに広がり、ジューシーさが味わえる」と、美味しいと笑顔をみせていた。山岡氏は、「キウイの甘さとジューシーさがしっかり伝わる味わいになっている。これもひとえにセブン-イレブンとのコラボによって実現できた。この商品を通じて、フードロスの現状を知ってもらうと共に農家への支援につなげていくためにも、目標達成に向けて多くの人々にアピールしていきたい」と、果実の魅力や生産者の想いを発信しながら、モッタイナイ果実の現状を体感する食・農の関係人口を増やし、規格外品が新しい価値となっている世界を実現していくと訴えた。

左から:キリンビール マーケティング部 「氷結」ブランドマネージャー 加藤麻里子氏、セブン-イレブン・ジャパン 商品本部 飲料・酒・加工食品部 シニアマーチャンダイザー 上條智氏

「キウイのたまご」は、一口サイズのキウイで、指で割ってブドウのように吸って食べるのが特長。酸味が少なく和三盆のような甘さが楽しめる香川特産のブランドキウイとなっている。「氷結 mottainai キウイのたまご」は、形の悪さや表面の傷、軟化果実などが理由でおいしいのに廃棄予定だった「キウイのたまご」を使用。「キウイのたまご」を指で割ったときのような、まろやかな甘さとほどよい酸味を感じる、みずみずしい果汁感のある爽やかな香りを楽しめる(果汁0.2%)。

パッケージは、「氷結 mottainai」のロゴとダイヤカットの果実のイラストを象徴的に見せるとともに、「キウイのたまご」の特長が伝わるあしらいで「今までにない新しさ」「社会にやさしいイメージ」が伝わるパッケージにした。同取り組みの説明文と、特設サイトへアクセスできる二次元コードを、裏面に配した。特設サイトで「氷結 mottainai」の取り組み詳細や関係者コメントなどを紹介することで、同社の取り組み姿勢を伝えていく。

[小売価格]オープン価格
[発売日]9月24日(水)

キリンビール=https://www.kirin.co.jp
セブン-イレブン・ジャパン=https://www.sej.co.jp


ヘッドライン

連載中コラム

健康管理!教えて!!
【連載】健康管理!教えて!!
マイライフストーリー ~新商品で日常を語る物語~
【連載】マイライフストーリー
健康管理!教えて!!
【連載】健康管理!教えて!!

マイライフストーリー ~新商品で日常を語る物語~
【連載】マイライフストーリー

 

カテゴリ