- マイライフストーリー2025/09/09 20:48
サントリー、ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態・意識調査、2024年の市場は伸長を続け過去最大の規模に

サントリーは、ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態・意識調査(以下、同社調査)を実施した。その結果、2024年のノンアルコール飲料市場は伸長を続け、過去最大の規模となった。
2024年のノンアルコール飲料市場は、4584万ケース(1ケース=350ml×24本)(対前年111%)と、10年前の約1.6倍の規模になったと推定される。2025年の市場規模は約4730万ケース(対前年103%)と、さらなる拡大が見込まれる。

ノンアルコール飲料に関する事前調査(3万人対象)では、この1年にノンアルコール飲料を飲んだ人の約半数は月1日以上飲んでいる。また、7割以上は「自宅内」に加え「自宅外」でも飲んでいる。月1日以上飲んでいる人のノンアルコール飲料のイメージは、「飲みやすい」「お酒気分を味わえる」「健康的」。飲んだことがない人のイメージはお酒が飲めないときに飲む「代替品」であることがわかった。
ノンアルコール飲料の飲用理由は「健康に気をつけたいから」「飲みやすいから」のほか、「お酒の雰囲気」や「リフレッシュ」も飲用理由になっていた。お酒が飲めない代わりではなく、ポジティブな理由で飲用していることがうかがえる。自宅で最もよく飲んでいるのは「ノンアルコールビールテイスト飲料」であることもわかった。
半年以内にノンアルコール飲料を飲み始めた人のなかで、お酒とノンアルコール飲料を交互に飲みながら楽しむ「ゼブラ飲み」が広がっている。月1日以上飲んでいる人の半数以上が、「今後、飲む機会が増えそう」と予想していた。
ノンアルコール飲料に関する本調査(ノンアルコール飲料月1日以上飲用者1751人対象)では、ノンアルコール飲料の飲用理由について約7割が「何かの代わりではなく、積極的に選んでいる」と回答。ノンアルコール飲料を選択する理由は「気軽に飲めそう」「リフレッシュしたい」「身体を気遣いたい」「お酒を飲んでいる雰囲気を楽しみたい」「リラックスしたい」が上位となった。
ノンアルコール飲料の種類に関わらず、飲用量が「増えた」と回答したのは4割以上だった。「減った」と回答した人は数%。増加の理由の1位は「おいしいから・おいしくなったから」となった。
「夕食時」「夕食後」「風呂上がり」がノンアルコール飲料の三大飲用シーンであることが明らかとなった。ノンアルコールRTDテイスト飲料を飲んでいる人は「お酒を飲んだ後」や「お酒とお酒の間」にもノンアルコール飲料を飲んでいる。
ノンアルコールRTDテイスト飲料を飲んでいる人の6割以上が、1日のうちに複数の種類のノンアルコール飲料を飲むことがあると回答した。
7割以上は今後、飲食店でノンアルコール飲料が飲める機会の増加を希望。飲食店で飲みたいのは「ビールテイスト飲料」に加え「レモンサワーテイスト飲料」や「チューハイ・カクテルテイスト飲料」などが挙がっていた。
ビールテイスト飲料に対して9割以上が、これまで以上においしくなることを期待していた。理想のビールテイスト飲料とは、「ビールらしい味わい」があることだった。
[調査概要]
調査対象
ノンアルコール飲料に関する事前調査
一都三県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)に在住する20~60代の男女 3万人
ノンアルコール飲料に関する本調査
上記3万人のうち、ノンアルコール飲料の月1日以上飲用者1751人
調査方法:インターネット調査
調査日:6月24日(火)~6月30日(月)
[同レポートで使用する用語の定義]
ノンアルコール飲料:アルコール度数0.00%のビールテイスト飲料やレモンサワーテイスト飲料、チューハイテイスト飲料などの総称
ノンアルコールビールテイスト飲料:アルコール度数0.00%のビールテイスト飲料
ノンアルコールRTDテイスト飲料:アルコール度数0.00%のレモンサワーテイスト飲料、チューハイテイスト飲料(レモンサワーテイスト以外)、ハイボールテイスト飲料(ウイスキーテイストを含む)、カクテルテイスト飲料、梅酒テイスト飲料(アルコール度数0.00%の焼酎テイスト飲料、日本酒テイスト飲料は含まない)(RTDは「Ready to Drink」の略語)
ノンアルコールワインテイスト飲料:アルコール度数0.00%のワインテイスト飲料(スパークリングを含む)
この1年間:2024年6月~2025年5月までの期間
半年前:2024年12月頃
1年前:2024年6月頃
「増えた」:設問において、「増えた」「やや増えた」と回答した人の合計
「増えそう」:設問において、「増えそう」「やや増えそう」と回答した人の合計
「そう思う」:設問において、「そう思う」「ややそう思う」と回答した人の合計
「あてはまる」:設問において、「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人の合計
※同レポートは、人口動態に合わせてウエイトバック集計を行っている
※同レポートでは、小数第2位を四捨五入している。そのため、数字の合計が100.0%とならない場合がある
※同レポート内に記載されているMAはマルチアンサー(複数回答)を、SAはシングルアンサー(単一回答)を意味する
※同社調査において、グラフ・文中の「2024年」は2024年6月27日(木)付の「サントリー ノンアルコール飲料レポート2024」を指している