自律神経と免疫との関係は? 自律神経のバランスが乱れると白血球の働きにも影響

近年の研究で、免疫の役割を担っている白血球が自律神経と連動していることがわかってきました。白血球の細胞膜上に交感神経の刺激を受け止めるためのアドレナリン受容体や、副交感神経の刺激を受け止めるためのアセチルコリン受容体を持ち、自律神経と白血球が連動していることが明らかになったそうです。

環境(気圧、気温、湿度、季節など)や生活習慣(運動、食生活、睡眠など)の状況などによって副交感神経と交感神経との体内調整は変わってきます。どちらかが優位な状態が続く続き、自律神経の調整がうまくいかないと免疫機能(白血球)は自律神経に連動しているため、体を守るしくみとして働けなってしまうのです。

もし、交感神経が優位の状態が長く続くと、神経伝達物質であるアドレナリンが過剰に分泌され、心臓や血管の伸縮、消化管の運動を低下させます。アドレナリンは白血球のうちの顆粒球にあるアドレナリン受容体(外界や体内からの刺激を受け取る期間)に結合して顆粒球を活性化させ、数を増やします。顆粒球は体内に侵入した異物(ウイルスや細菌など)を撃退する免疫細胞ですが、免疫細胞としての役割を終えて消滅する際に、体にさまざまな害を与える活性酸素を発生させます。体内には活性酸素を除去する作用もありますが、顆粒球が増えすぎると、その働きも追いつかなくなってしまいます。

一方、副交感神経が優位の状態が続くと、神経伝達物質であるアセチルコリンが過剰に分泌され、心臓の脈拍を遅くし、唾液の分泌を促します。リンパ球の表面にはアセチルコリン受容体が存在し、それに結合するとリンパ球が活性化され数が増えます。しかし、副交感神経が優位でリンパ球が必要以上に増えすぎると、害のないわずかな刺激や異物に対しても過敏に反応し、アレルギー反応を起こすことにつながります。(監修:健康管理士一般指導員)


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