5月病は気象の変化にも影響される? 春先の雨「菜種梅雨」には要注意

例年、ゴールデンウィークが終わる頃に症状が出てくるのが「5月病」。5月病は正式な医学用語ではなく、医療機関では「適応障害」「軽度のうつ」「無気力症候群」といった診断名がつけられることがあります。春は、自分自身を取り巻く人間関係も変わるため、環境が変わったことや新しい人間関係をストレスに感じる人も多くなります。また、受験や入社など目指していた目標に到達できたことで、新生活での次の目標を見いだせず、無気力状態に陥ってしまう場合もあります。

さらに、春に大きくなる環境変化やゴールデンウィーク中の不規則な生活による体内リズムの変化から、ストレスの軽減に役立つセロトニンの分泌が不足し、憂うつな気分になりやすくなります。そして、これに加えて注意しなければならないが、気象の変化です。春先は、天気が数日の周期で変わり、何日も曇りや雨の日が続くようにもなります。この時期の長雨は、ちょうど菜の花が咲くころであることから「菜種梅雨」と呼ばれます。

春先は、雨が降っても弱い雨や短い時間の雨のことが多いのですが、徐々にひと雨の量や時間が増えていきます。雨が降ると、気温が下がることによって温度差が発生します。温度差が大きければ大きいほど、体の体温調節機能に負担がかかり、自律神経のバランスが崩れてしまいます。また、雨の景色や音、臭いなどによって心理的な要因が触発され、ストレスを感じてしまうこともあります。さらに、春特有の環境変化による日頃の疲れやストレスがあると、よりその影響を受けやすくなるのです。

このように、菜種梅雨のような春の雨は、ストレスがたまりやすい時期に降るので、天気がぐずつき、気温が上がらないと、気持ちが落ち込んでしまうようになります。健康な人でも、雨模様が続くと気分が落ち込みがちですが、特に春から新しい生活を送っている人たちは5月病に注意が必要です。雨の日だからといってふさぎ込まず、楽しいことを考えたり、気持ちをリフレッシュしたりして、ストレスをため込まないようにしましょう。(監修:健康管理士一般指導員)


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