UDCK、「柏の葉スマートシティツアー ウェルネス編」を開催、“健康長寿”をテーマに公・民・学連携の街づくりを紹介

「柏の葉スマートシティツアー ウェルネス編」の様子

千葉県柏市・柏の葉地域を拠点としたまちづくり組織である柏の葉アーバンデザインセンター(以下、UDCK)は、三井不動産と連携し、柏の葉スマートシティで進む未来型街づくりの取り組みや施設を楽しくわかりやすく紹介する「柏の葉スマートシティツアー」を実施している。今回、“健康長寿”をテーマに、「柏の葉スマートシティツアー ウェルネス編」を2月21日に開催。明治と千葉大学が展開する「ヨーグルトで街にミライをプロジェクト」の紹介や、千葉大学 未来粘膜ワクチン研究開発シナジー拠点(以下、千葉大学cSIMVa)による「抗体キーホルダー作成ワークショップ」を実施した他、ツアーでは、公・民・学の連携によってデザインされた柏の葉スマートシティの各スポットを巡り、街の健康拠点である、まちの健康研究所「あ・し・た」を見学した。

柏の葉スマートシティは、“「世界の未来像」をつくる街。”をコンセプトに、「環境共生」「新産業創造」「健康長寿」の3つをテーマに掲げ、公・民・学連携で街づくりを進めている。住民、アカデミア(東京大学、千葉大学、国立がん研究センター東病院および産業技術総合研究所柏センター等)、民間企業が連携・協業し、さらに街全体を「実証実験のフィールド」として提供することで、超高齢化社会や環境・エネルギー問題など、日本が直面する社会課題の解決を目指している。

柏の葉アーバンデザインセンター ディレクター[スマートシティ]の阿藤秀夫氏

今回のツアーではまず、UDCK ディレクター[スマートシティ]の阿藤秀夫氏が、柏の葉スマートシティの取り組みについて、「環境共生」「新産業創造」「健康長寿」の3つのテーマごとに紹介した。「環境共生」では、太陽光発電や蓄電施設、エネルギー管理システムによって、平常時は約26%の電力ピークカット、非常時は“停電しない街”を実現。「新産業創造」では、柏の葉スマートシティをイノベーションフィールドとして、様々な大学、研究機関、インキュベーション施設を集積し、日本の新しい活力となる成長分野を育む街を目指している。そして、「健康長寿」では、まちの健康研究所「あ・し・た」や「ヨーグルトで街にミライをプロジェクト」、地域イベントアプリ「かわらの葉」などを通じて、自発的な健康増進・疾病予防を促すプログラムを提供しているという。

また、阿藤氏はUDCKの取り組みについても触れ、「UDCKは、東京大学、千葉大学、柏市、三井不動産など8つの構成団体によって運営されている任意団体で、『柏の葉国際キャンパスタウン構想』のもと、公・民・学連携で未来のまちをデザインしている。例えば、『アクアテラス』では、調整池をリノベーションして市民が憩える親水空間へと再生した。また、気軽な夜の交流の場をつくり、鉄道高架沿いに人々の動線をつなぐことを目的として、屋台型飲食街『かけだし横丁』を整備した。この他、土地区画整理事業で生み出される都市空間を、住民がアクティブに活動する場とし、健康増進につなげていく『ウォーカブルデザインガイドライン』をまとめている」と説明した。

三井不動産 柏の葉街づくり推進部/UDCKタウンマネジメント コミュニケーション部の高橋比香理氏

次に、三井不動産 柏の葉街づくり推進部/UDCKタウンマネジメント コミュニケーション部の高橋比香理氏が、柏の葉スマートシティのウェルネスに関連した取り組み事例として、「ヨーグルトで街にミライをプロジェクト」を紹介した。柏の葉スマートシティは現在、街づくりの第3フェーズに入っており、「世界の未来像」をつくる街として、オープンイノベーションによる社会と事業の課題解決のため、多様なプレイヤーとの共創を進めている。その中で、「ヨーグルトで街にミライをプロジェクト」は、ヨーグルトをはじめとした食生活習慣の啓発活動などに取り組んできた明治と連携し、住民の健康増進活動の実践を推進していくプロジェクトとなっている。

「同プロジェクトでは、ウォーキング方法の指導やヨーグルトなど適切な栄養補給の方法の紹介を組み合わせることで、歩くことによる健康づくりを推進するプログラム『ウォーキングルト』や、自身の骨・腸の健康状態や健康知識を学ぶことができるプログラム『チェッキングルト』、手洗い・うがい・歯磨きにも力を入れた子ども向けの体調管理プログラム『お口から体調管理教室』などを展開している。また、プロジェクト公式LINEを通じて、街のイベント情報や健康についてのコラムを定期発信している。さらに、昨年からは第2弾の取り組みとして、千葉大学予防医学センターと共同で、ヨーグルトをきっかけとした健康増進活動が住民および街全体のウェルビーイングに及ぼす影響を実証研究する『ウェルビーイングルト・リサーチ』をスタートしている」と、プロジェクトの活動について報告した。

千葉大学予防医学センター 社会予防医学部門 特任研究員の小林周平氏

続いて、千葉大学予防医学センター 社会予防医学部門 特任研究員の小林周平氏が、同プロジェクトの第2弾「ウェルビーイングルト・リサーチ」の概要を説明した。「千葉大学予防医学センターは、『暮らしているだけで、自然と健康になれるまちづくり』を実証するために、昨年から同プロジェクトに参画した。第2弾の『ウェルビーイングルト・リサーチ』では、『からだの健康 ~腸と骨の健康~』、『他者とのつながり ~ソーシャルキャピタルの醸成~』、『ウェルビーイングの実現』の3本柱に沿って実証を進め、すべての世代が心身ともに健やかに安心して暮らせる街づくりを目指していく」とのこと。「具体的には、『チェッキングルト』、『ウォーキングルト』、『プロジェクト公式LINE』の各プログラムを通じて健康増進活動を実践し、その効果を検証する。ヨーグルトを食べることで健康になることは、様々な研究で実証されているが、今回のリサーチでは、ヨーグルトを起点にした健康増進活動が、住民のウェルビーイングにどのような影響を与えるのかを明らかにする」と、ヨーグルトをきっかけとして健康になる街づくりを実証していく考えを示した。

今後の展開について小林氏は、「昨年実施した1回目の調査には、柏の葉スマートシティの住民600人以上が『ウェルビーイングルト・リサーチ』の研究に参加し、今年度中に追跡調査を実施する予定となっている。今年1月からは、2回目の調査がスタートしているが、『チェッキングルト』や『ウォーキングルト』の取り組みが住民の生活に浸透してきていることを実感している。1回目の調査は昨年7月~12月の6ヵ月間だったが、2回目ではさらに多くの住民に参加してもらい、長期的な調査を行うことも検討している」と、次のステップに向けて意欲を見せていた。

千葉大学 未来粘膜ワクチン研究開発シナジー拠点 広報・サイエンスコミュニケーターの渡部祐司氏

ここで、千葉大学cSIMVa 広報・サイエンスコミュニケーターの渡部祐司氏が講師を務め、「抗体キーホルダー作成ワークショップ」を実施した。千葉大学cSIMVaでは、「痛みと不安がない粘膜ワクチンの創出」というミッションを掲げ、鼻から吸ったり、口から飲むことで予防接種ができる粘膜ワクチン(経口・経鼻ワクチン)の研究開発に取り組んでいる。現在は、千葉大学柏の葉キャンパス Biohealth open Innovation Hubにおいて、コメ型ワクチン「ムコライス」の水耕栽培を行っており、粉にして飲む粘膜ワクチンの開発を進めている。

「抗体キーホルダー作成ワークショップ」の様子
「オリジナル抗体キーホルダー」の見本

今回のワークショップでは、ワクチンの要である「抗体」の歴史や化学構造について解説すると共に、アイロンビーズを使ったオリジナル抗体キーホルダーを作成した。参加者は、ピンセットを使いながらボードの上に一つひとつアイロンビーズを乗せていき、抗体の形を再現。好みに合わせてアイロンビーズの色を変え、オリジナルの抗体キーホルダー作りを楽しんだ。

「柏の葉スマートシティツアー」の様子

ワークショップが終わると、柏の葉スマートシティツアーがスタート。屋台型飲食街「かけだし横丁」から、新産業創造施設である「KOILテラス」や「アクアテラス」、緑園の道「グリーンアクシス」、「アートの道」などを巡りながら、柏の葉スマートシティならではのナッジデザインや街の空間デザイン、ウォーカブルデザインを紹介した。

街の健康研究所「あ・し・た」見学の様子

ツアーの最後には、街の健康研究所「あ・し・た」を訪れ、施設を見学した。「あ・し・た」は、健康に必要な「あるく」・「しゃべる」・「たべる」のテーマに沿った街の健康づくり拠点となっている。施設内にはそれぞれのテーマに関わるブースを用意しており、子育て支援からシニア層の健康づくりまで、あらゆる世代の生き生きとした暮らしをサポートする独自の体験プログラムや教室、交流イベントが行われている。ブースでは、口腔ケア・歩行・美容・介護予防などの情報を提供する他、体組成や脳年齢、血管年齢を測定し、現在の健康状態をその場でチェックすることもできる。

「柏の葉スマートシティツアー ウェルネス編」を終えて、UDCKの阿藤氏は、「今回、柏の葉スマートシティの街づくりのテーマの一つである『健康長寿』に着目したツアーを初めて開催した。これまでモビリティ編やエネルギー編、グリーン編を実施してきたが、年々ツアーの認知度が高まり、様々なコラボパートナーとの協力によって、ツアーの内容も充実してきたと感じている。 今回のウェルネス編についても、参加者アンケートで高い満足度を得ることができた。今後も、様々なテーマでツアーを実施し、柏の葉スマートシティの新たな魅力を伝えていきたい」と、これからのツアーにも期待していてほしいと話していた。

柏の葉スマートシティ=https://www.kashiwanoha-smartcity.com/
柏の葉アーバンデザインセンター=https://www.udck.jp/
千葉大学予防医学センター=https://cpms.chiba-u.jp/
ヨーグルトで街にミライをプロジェクト=https://www.meiji.co.jp/kashiwanoha-meiji/


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