「AGE(終末糖化産物)」が身体に及ぼす影響は? コラーゲンの機能を低下させ老化の原因に

タンパク質と糖質を加熱して褐色の物質ができる反応を「糖化」といいます。糖化は、これまでは食品中に起こる「メイラード反応」という化学反応として知られていました。この効果は、食品の香りや風味をよくしたり、保存性や栄養価を高める一方で、加熱しすぎると味や品質の劣化につながるリスクがあります。そして近年の研究で、メイラード反応は食品だけでなく人間の体内でも起こり、さらにメイラード反応によってできた「AGE(終末糖化産物)」が身体の老化の原因になっていることが発見されました。

体内のタンパク質の中で、AGEの影響を最も受けやすいのが「コラーゲン」です。コラーゲンは、体内のタンパク質の約30%を占め、肌だけでなく、血管や骨、脳など体内に幅広く存在しています。したがって、このコラーゲンにAGEが蓄積すると、肌の弾力や柔軟性が失われるだけでなく、血管の硬化からくる動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの原因となったり、骨に蓄積すると骨粗しょう症を引き起こします。その他、目にAGEが蓄積すると白内障のリスクが高まり、脳に蓄積するとアルツハイマー病のリスクになるといわれています。

コラーゲンは3本の繊維状の層になっており、層の間は「生理的架橋」と呼ばれるものでつながっています。これがコラーゲンのハリや弾力を保つ支えとなっています。AGEは、この生理的架橋のようにコラーゲンを結びつけるように蓄積するため、AGEが増えるとコラーゲンのクッション機能がどんどん失われていきます。また、通常古くなったコラーゲンは、コラゲナーゼという酵素によって分解されて新しいコラーゲンに作り替えられますが、AGEによって古くなったコラーゲンはこの酵素による分解が起こらず、体内にどんどん蓄積していくといわれています。

一方で、体内に蓄積されるAGEを処理する仕組みも備わっています。それは、白血球の一つであるマクロファージによるものです。AGEを食べて処理してくれています。しかし、マクロファージは、AGEと同時にコラーゲンの一部も食べてしまうため、コラーゲンを修復するTGF-βという因子を放出します。するとコラーゲンが過剰に作られ、密集することで硬化して弾力が失われ、逆にコラーゲンの機能を失いやすくなるといわれています。(監修:健康管理士一般指導員)


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