- 健康管理!教えて!!2025/11/17 22:34
「鼻」の内部はどんな構造をしている? 鼻腔がエアフィールターとして機能

顔の中央に突き出した、いわゆる「鼻」の部分は、構造的には外鼻と呼ばれます。外鼻には、軟骨の骨組みがあり、下部には鼻の穴といわれる左右一対の外鼻孔があります。鼻の穴の中を鼻腔といい、鼻中隔によって左右に分かれていますが、奥の方では仕切りがなくなり、1つの空間となって咽頭につながっています。それでは、鼻の内部の構造はどうなっているのでしょうか。
鼻腔の外壁は、3つの小さな突起である上・中・下鼻甲介によって3つの空気の通路に分かれています。この空気の通路を上・中・下鼻道と呼びます。鼻から息を吸うと、主に上鼻道を通って肺に向かいます。反対に、鼻から吐き出される息は主に中鼻道と下鼻道を通ります。
鼻腔は、表面に生えた線毛によってほこりや微生物などの異物を吸着・除去したりするエアフィルターのような機能を持っています。さらに、鼻腔は粘膜で覆われており、気管支や肺に冷たい空気が入らないように、鼻道を通過する空気を温度25~27度、湿度35~80%に加温・加湿して快適な状態で気管支に送り込む働きをしています。
また、頭部には、鼻の外側にある上顎洞、目の間にある篩骨洞、額の裏側にある前頭洞、鼻の奥にある蝶形洞の4種類、合計8個からなる副鼻腔という空洞があり、それぞれ細い穴で鼻腔に通じているため、鼻呼吸をすることで副鼻腔でも空気の交換が行われています。副鼻腔の中は、鼻腔と同様に粘膜で覆われ、粘膜の表面には線毛が生えているため、外から入ってきたほこりや細菌、ウイルスなどの異物を粘膜と一緒に副鼻腔の外に送り出しています。(監修:健康管理士一般指導員)
















