Shopify、フルリモートで生産性向上とワークライフバランスを追求、沖縄で子育てをしながらグローバルに活躍する眞鍋あゆみ氏に聞く

Shopify Japan シニアイベントマーケティングマネージャーの眞鍋あゆみ氏

新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)拡大の影響で、日本でも多くの企業がリモートワークへとシフトした。一方で、今年5月、新型コロナの感染症法上の分類が「5類」に移行したことにともない、再びオフィス回帰の動きも出始めている。こうした中、Shopify Japanでは、現在も全社員がフルリモートで働いており、生産性向上と働きやすさの両立を追求している。今回、沖縄の自宅で子育てをしながら、Shopify Japanのシニアイベントマーケティングマネージャーとしてグローバルに活躍している眞鍋あゆみ氏に、Shopifyが推進するフルリモートワークの魅力について聞いた。

Shopifyは、カナダのオタワ州に本社を置き、簡単にECサイトを開設できるマルチチャネルコマースプラットフォーム「Shopify」を全世界で展開している。「Shopify」は、現在までに世界175ヵ国以上で100万以上の企業に利用されており、グローバルコマースのリーダーとして位置づけられている。その日本法人であるShopify Japanに眞鍋氏が転職したのは2022年7月。転職先にShopify Japanを選んだ最大のポイントが「フルリモートで働けること」であった。

Shopify Japan シニアイベントマーケティングマネージャーの眞鍋あゆみ氏

「私は18歳で単身渡米し、大学卒業後、ニューヨークの企業でさまざまなイベントの企画・制作・運営を手がけてきた。12年間の米国在住を経て、2015年に帰国。その翌年、ナノベーション社の創業メンバーとして、本社立ち上げのために沖縄へ移住した。沖縄を拠点に仕事をする中で、沖縄の大自然や地域とのつながりがとても心地よく感じ、自分に一番合っていると実感した。一方で、以前のようにグローバルな環境で働きたいという思いも強くなっていった。そこで、沖縄にいながらグローバルな仕事ができる企業を探していたときに、フルリモートで働けるShopifyに出会った」と、沖縄への移住、そしてShopify Japanに転職するに至る経緯を語る。

「Shopifyでは、全社員がフルリモートで働いており、前職のようにオフィスに出社することもなく、自宅にいながら自分のペースで仕事をすることができる。特に、私は2歳の子どもを育てているので、いつも子どものそばにいてあげられるのは大きい。仕事の時間配分をコントロールしながら、子育てと仕事を両立できるのもフルリモートの良さだと感じている」と、フルリモートで働くことのメリットを訴える。「沖縄に住んでいることで、東京などで開催される注目のイベントを見に行けないのが難点だが、その分、仕事優先にならず、子どもや家族との時間をしっかりとることができていると思っている。ただ、毎月1回くらいは、イベントの打ち合わせなどで東京に行く機会があるので、そこでたくさんの刺激をもらっている」と、東京を訪れる貴重な機会がよい刺激になっていると話していた。

沖縄の自宅でリモートワークをする様子

「Shopifyはオープンな社風で、小さい子どもを持つメンバーも多く、子育てに対して寛容な雰囲気なので、とても仕事がしやすいと感じている。フルリモートではコミュニケーションが希薄になりがちだが、私はチームメンバーと1on1セッションを頻繁に行っており、そこでは雑談もするようにしている。各メンバーのスケジュールはリアルタイムでチェックできるので、タイミングを合わせれば、いつでもコミュニケーションをとることができる」と、フルリモートに加え働きやすい社風もShopifyの魅力とのこと。「一方で、生産性向上への取り組みは徹底的に追求しており、今年1月には、3人以上の定例会議を完全に廃止した。Shopifyのハーレー・フィンケルスタイン社長自身が『ミーティングはバグ』だと言っており、ミーティング自体は生産性を上げるものではなく、本当に必要な時に、必要な人と行うことが重要であると考えている」と、多人数のミーティングは最小限に抑え、生産性向上を図っているという。

Shopify Japan シニアイベントマーケティングマネージャーの眞鍋あゆみ氏

「また、Shopifyでは『GSD(ゲット・シット・ダン)』という言葉を大事にする文化がある。これは、『とにかく前に進む』『目の前のことをやり遂げる』というマインドセットで、個人の裁量を重視し、結果的に失敗しても、その原因を洗い出して次の改善につなげていく。『GSD』は、Shopifyの企業精神でもあり、私自身、この感覚が好きでフィットしている」と、「GSD」というマインドセットが、常にサービスをアップデートし、進化を続けているShopifyの原動力になっていると教えてくれた。「生産性向上を追求する一方で、社員が自分の時間をつくることも大切している。例えば、毎週水曜日(米国時間)はノンミーティングデイとして会議を禁止するとともに、ウェルネスウェンズデイとして意識的にウェルネスに触れることを推奨している。この日は、たまっている仕事をこなしたり、新しいプロジェクトの準備や企画を考える時間などにあてることができる。また、仕事の後には、ランニングや読書、ゲームなど、それぞれ自分にとってのウェルネスの時間を楽しんで、チーム内で共有している。私自身は、沖縄の海を眺めたり、自然に触れることが一番のウェルネスになっている」と、フルリモートで働きながら、ワークライフバランスも充実していると話していた。

「社員のスキルアップを支援するプログラムとしては、『Own your development』というものがある。これは、自分のスキルをもっと伸ばしたい、次のキャリア設計を考えたいと思ったときに、それを全面的にサポートしてくれる制度。上長に申請し、OKが出れば、スキルアップや資格取得のために、社内外の講習会や研修会などへの参加を支援してくれる。私も、久々にグローバルの環境で仕事をするにあたり、このプログラムを利用してハイレベルのビジネス英語をリラーニングした」と、スキルアップやキャリアアップのニーズに応えられるプログラムも用意しているという。

Shopifyのイベントでコメントする眞鍋あゆみ氏

現在、Shopify Japanのシニアイベントマーケティングマネージャーとして、自社イベントを中心に、企画から制作、実施までを手掛けている眞鍋氏。イベントの仕事にこだわる理由について、「私は18歳で単身渡米したが、この体験が人生を大きく変えたと感じている。そこで、自分の中に『EXPERIENCE/体験を創る』という軸が生まれ、これを叶える仕事がイベントに携わることだった。イベントでの体験を通じて、その人の世界が広がる、人生が変わる瞬間を生み出していきたいと思っている」と語る。「現在は、Shopifyのユーザーと、Shopifyの利用を検討している人のコミュニティづくりのためのイベントを主に展開している。イベントでは、単にShopifyのサービスについて説明するだけでなく、参加者同士が情報交換できる場をつくったり、参加者が意見や要望を伝えられる時間をつくるなど、受け身だけにならないように心がけている」とのこと。「特に日本人は、イベントになると引っ込みがちなので、これからは、もう少し心を開いて、オープンなコミュニケーションができる環境をつくっていきたい。そして、イベントを通じて一人でも多くのShopifyファンを増やしていければと思っている」と目を輝かせていた。

Shopify Japan=https://www.shopify.com/jp


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