- Leisure&Travel2025/07/04 13:54
JTB、2025年夏休み(7月15日~8月31日)の旅行動向見通し、総旅行者数は対前年100.8%の7464万人に

JTBは、「夏休み(2025年7月15日~8月31日)に1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向見通しをまとめた。同レポートは、1泊以上の日本人の旅行について、各種経済動向や消費者行動調査、運輸・観光関連データ、JTBグループが実施したアンケート調査などから推計したもので、1969年から継続的に調査を実施している。その結果、日並びのよさやボーナスの上昇などを後押しに、旅行意欲は堅調であることがわかった。国内旅行は自然が多く静かな場所で日々の喧騒から離れ、心身ともにリラックスしたいと考えていることも明らかになった。海外旅行者数はコロナ禍前平均(コロナ禍前とは2010年~2019年の期間をさす)の9割回復、アジア人気は継続、欧米など遠方は復活傾向にあることがわかった。
夏休みの総旅行者数は7464万人(対前年100.8%)で、総旅行消費額は4兆264億円(同108.2%)を見込む。国内旅行は、旅行者数が7220万人(対前年100.3%)、平均旅行予定費用は4万6000円(同104.5%)、旅行消費額が3兆3212億円(同104.8%)の見通しだ。海外旅行は、旅行者数が244万人(対前年120.8%)、平均旅行予定費用は28万9000円(同105.5%)、旅行消費額が7052億円(同127.4%)と予測する。
国内旅行の旅行者数は、物価高などの懸念はあるものの、日並びのよさやボーナスの上昇などから旅行意欲は底堅く、昨年から微増を見込む。平均旅行予定費用(単価)は、物価高で価格自体が上昇していることや、北海道、沖縄などの遠方の人気もあり、昨年に比べて上昇の見込みであることがわかった。SNS映えする場所を巡りたい一方で、スマートフォンやパソコンから離れ、心身ともにリラックスしたい意向が特に20代~30代で顕著であるようだ。「夫婦・カップル旅行」に加え、特に男性においては「ひとり旅」も増加傾向にある。
海外旅行の旅行者数は、航空座席供給数の回復や昨年に比べやや円安傾向が落ち着いたこと、堅調な旅行意欲などを後押しに、前年を大きく上回る見込みだ。平均旅行予定費用(単価)は続く物価高や円安基調、遠方への旅行の増加傾向などから上昇している。欧米やオセアニアなどは増加傾向。アジアなど近隣への短期旅行も引き続き人気となっている。円安の影響が少ない地域を選ぶ、ピークを避けるなどの工夫で賢く旅行する人がみられる。