スカイスキャナー、「日本人が求める旅の“今”と“これから”」をテーマにラウンドテーブル、旅行業界のトレンドや展望を語る

左から:エイチ・アイ・エス 海外個人旅行営業本部 海外旅行事業部 FITグループグループリーダーの向井喜代孝氏、Skyscanner Japan トラベルエキスパートの岡田健太郎氏、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏

世界中の航空会社・旅行会社・ホテルなど約1200のウェブサイトから最適な旅行プランを提供するグローバル旅行アプリ「スカイスキャナー」を展開するSkyscanner Japanは、「日本人が求める旅の“今”と“これから”」と題し、今年の旅行業界の行方を紐解くメディア向けラウンドテーブルを1月15日に開催した。ラウンドテーブルでは、ゲストとして、エイチ・アイ・エス(以下、HIS)海外個人旅行営業本部 海外旅行事業部 FITグループグループリーダーの向井喜代孝氏と、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏を迎え、HISとスカイスキャナーの共創事例について紹介すると共に、新たな旅行スタイル「ロジタビ」や旅行業界の今後の展望などについてトークセッションを実施した。

Skyscanner Japan トラベルエキスパートの岡田健太郎氏

「『スカイスキャナー』は、誰でも簡単かつ安心して旅行の計画・予約ができるグローバル旅行アプリ。スカイスキャナー上では、世界中で毎日1000億件以上の価格検索が行われており、毎月、52ヵ国37言語の何百万人もの旅行者と、1200社以上の信頼できる旅行パートナーをつなげ、最適なフライト、ホテル、レンタカーなどを見つけられるようサポートしている」と、Skyscanner Japan トラベルエキスパートの岡田健太郎氏が挨拶。「『スカイスキャナー』では、特に値下がりが見られた航空券を表示する『DROPS』、航空券の金額が変動したタイミングで通知する『プライスアラート』、最安値の価格が色付けされて表示する『カレンダー/チャート』などユニークな機能を提供している。1月には、新たな検索機能として『最もおトクな旅行先ナビ』をリリースした。ユーザーが指定した月ごとに、平均価格が安い旅行先をランキング形式で提示し、予算を抑えながら旅行先の選択肢を広げることができる」と、「スカイスキャナー」の特徴的な機能について説明した。

「また、当社は航空会社や旅行代理店など旅行業界各社と提携し、旅行者へのスマート・パイプ(高度な情報伝達経路)としての役割も担っている。『スカイスキャナー』を通じて、各社のサービスが効率的に旅行者へ届くよう流通の最適化を支援している。また、データインサイトを活用した意思決定の支援も行っており、世界65社以上の航空会社がネットワーク計画や価格設定に当社のデータを利用している。さらに、最先端のダイナミックプライシングに対応し、より精度の高いデータをリアルタイムに近いスピードで提供している」と、旅行業界各社との協業にも力を注いでいると述べた。

エイチ・アイ・エス 海外個人旅行営業本部 海外旅行事業部 FITグループグループリーダーの向井喜代孝氏

続いて、HISの向井氏が、同社と「スカイスキャナー」の共創について紹介した。「当社は、『スカイスキャナー』の日本参入当初からローンチパートナーとして商品を供給しており、コロナ禍での共闘を経て、現在では共に市場を創造する『戦略的パートナー』へと進化している。昨年には、日本の旅行会社として初めて『検索連動型広告』を導入し、予約数が加速的に伸長している」とのこと。「また、戦略的パートナーシップによるデータドリブン・マーケティングを推進。『世の中の旅行需要そのもの』といえる『スカイスキャナー』の検索データとHISの実績を照らし合わせることで、市場トレンドと自社のズレを可視化している。このデータ連携は『新しい市場の発見』にも寄与しており、主要観光地だけでなく、ブルネイやスリランカといった潜在的な需要が存在するエリアを早期に発見し、次の成長につなげている」と、共創の成果を語った。「今後も強固なパートナーシップのもと、デジタルとリアルを融合させ、顧客にとってベストな旅行体験を追求していく」と、さらなる共創によって旅行流通の未来を拓いていくと意欲を見せた。

左から:Skyscanner Japan トラベルエキスパートの岡田健太郎氏、エイチ・アイ・エス 海外個人旅行営業本部 海外旅行事業部 FITグループグループリーダーの向井喜代孝氏、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏

ここで、航空・旅行アナリストの鳥海氏を迎え、Skyscanner Japanの岡田氏、HISの向井氏によるトークセッションを行った。まず最初のテーマは「2025年の旅行業界 振り返り」。岡田氏は、「スカイスキャナーが昨年実施した調査によると、2024年と比較して『旅行回数を増やす、または同程度を予定している』と回答した旅行者の割合が8割を占め、旅行への意欲の回復が見られた年だった。また、『トラベルトレンド2025』では、昨年のトレンドを象徴するキーワードとして、コミュニティや集団での『共有体験』が挙がっていた」と、昨年の旅行トレンドについて解説。

エイチ・アイ・エス 海外個人旅行営業本部 海外旅行事業部 FITグループグループリーダーの向井喜代孝氏

向井氏は、「現場でも旅行ニーズの変化を強く感じている。インバウンド需要の拡大を背景に予約の早期化が進んだ他、サグラダ・ファミリアのメインタワー完成を前に、今しか見れない姿を見るスペインへの駆け込み需要など、目的地の『付加価値』そのものを重視する傾向が高まっている。また、移動時間そのものを快適に過ごしたいというニーズから、プレミアムクラスの利用増加など、移動の『質』へのこだわりも顕著になっている」と、HISでも実際に旅行者のニーズが変わりつつあると説明した。

航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏

鳥海氏は、「昨年は『明確なテーマを持った旅が定着した年』だったと感じている。いわゆる『推し旅』やスポーツ観戦など、現地でしかできない体験が広がる一方で、円安・物価高の影響を受け、セールや早期予約を賢く活用する動きや、食事などでメリハリをつける工夫も一般化している。また、遠方へ出かける人と近場で過ごす人の旅行スタイルの二極化も進んでいる」と、昨年は「量」だけでなく「質」と「選び方」が大きく変化した年であると語った。

Skyscanner Japan トラベルエキスパートの岡田健太郎氏

次のテーマは「2026年 日本人旅行者の動向・トレンド予測」。岡田氏は、「今年は日本人旅行者の価値観がさらに多様化し、『自分らしさ』を軸に旅を選ぶ傾向が強まると思われる。旅は移動や消費ではなく、価値観やライフスタイルを表現する手段へと変わりつつあり、『どこへ行くか』以上に『なぜそこを選ぶのか』が重視されるようになる」と予測する。「一方で、スカイスキャナーの最新調査では旅行予約に心理的負担を感じる人が65%にのぼり、その多くが費用面への不安を挙げている。こうした背景から、旅行者の意思決定は『感覚』から『論理』へとシフトしており、2人に1人が最安値などの客観的なデータを見て初めて、予約への意欲が高まると回答した。このようにデータをもとにロジカルに旅を組み立て、納得感を重視する旅行スタイルを『ロジタビ』と定義した」と、今年は新たな旅行スタイル「ロジタビ」がトレンドになるとの考えを示した。

左から:エイチ・アイ・エス 海外個人旅行営業本部 海外旅行事業部 FITグループグループリーダーの向井喜代孝氏、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏

向井氏は、「HISの現場でも『ロジタビ』の広がりを感じている。北中米ワールドカップをきっかけに、目的が明確で熱量の高い問い合わせが増えており、『自分らしく自由に旅を組み立てたいが、失敗はしたくない』というニーズに応えるサービスが支持を集めている」とコメント。鳥海氏も、「価格やデータといった客観的な数字が旅に出る大きな後押しになっており、特に推し旅やイベント目的の旅行では、その重要性がより高まっている」と、「ロジタビ」の傾向が強まっていると指摘した。

そして、「今後の両社の取り組み・旅行業界の展望」のテーマでは、岡田氏が、Skyscanner Japanの今後の方針として、大きく2つの軸を示した。「1つ目の軸は、『多様化し続ける旅行ニーズへの対応』。20年分のデータを基盤に、OpenAIやMicrosoftと連携し、自律的に最適な旅を提案する『エージェント型AI』の開発を進める一方で、AI予約に不安を感じている旅行者も多いため、『公平な比較』という透明性を守る姿勢を重視していく。現在は約1200社のパートナーと連携し、日々膨大なオファーを処理することで、旅行者と業界双方を支えている。また、需要の高まりを受け、航空券とホテルを一括で探せる新機能『パッケージ』も順次展開していく」と、具体的な取り組みを説明した。

「HISでも、AIを活用し店舗とデジタルの融合を強化している。オンライン上の行動履歴を事前に把握することで、来店時には一人ひとりに合った提案ができる体制を整えている他、顧客データを一元化し、よりパーソナライズされた体験の提供を目指している」と向井氏が話すと、岡田氏も、「両社のデータが掛け合わさることで、より精度の高い顧客体験が生まれる可能性がある」との期待を述べた。

航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏

2つ目の軸として岡田氏は「サステナビリティの推進」を挙げ、「スカイスキャナーでは、CO2排出量の少ないフライトや鉄道といった代替手段、EV対応のレンタカーやホテルなど、環境に配慮した選択肢をわかりやすく提示している。こうした機能の利用は前年比で大きく伸びており、旅行者の意識の高まりがうかがえる。さらに『すべての場所から探す』機能を通じて、知られざる目的地を可視化し、観光客の分散にも取り組んでいく」という。これに対して鳥海氏も、「環境に配慮した旅やエコツーリズムの重要性は今後さらに高まる。ITの進化によって移動手段の選択肢が広がる中、今では旅行先については簡単に調べられるため、知られざる目的地はその土地ならではの魅力をどう発信するかがカギになる」と話していた。

最後のテーマでは、「旅には行きたいが費用が不安」という声が多い中で、旅行をより賢く楽しむための実践的なヒントを紹介してもらった。岡田氏は、スカイスキャナーの検索データをもとに、「航空券はコロナ禍による出張者の減少や週末需要の反動で月曜日の出発が狙い目になりやすい。また、今年は特にお得になりやすい地域がある」と、データを活用した計画の重要性を訴えた。向井氏は、現場で重視しているポイントとして、早期予約の徹底、キャンセル保険の活用、そしてパスポート取得費用の大幅な値下げを紹介。「今年は海外に行きやすい環境が整うため、『思い立ったら早く動くこと』でお得に新しい旅に出かけてほしい」とアドバイスした。鳥海氏は、「海外旅行では、電子渡航認証やオンライン入国手続きなど、事前の準備が重要になる。また、クレジットカードを複数携帯することに加え、国によっては現金が必要な場面があるので気をつけてほしい」と、海外旅行をスムーズに楽しむための基本的な備えを改めて強調。「特に今年はリアルタイム翻訳機能を備えたデバイスに注目している」と、海外旅行の注目アイテムも教えてくれた。

Skyscanner Japan=http://www.skyscanner.jp/mobile.html
エイチ・アイ・エス=https://www.his.co.jp/


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