- Home&Living2025/07/23 13:30
シャボン玉石けん、香害・化学物質過敏症に関する意識調査、79%が香料入りの製品を日常的に使用

無添加石けんのパイオニアであるシャボン玉石けんは、人工的な香料などによって体調不良を引き起こす「香害」の被害が増えやすい夏の6月・7月を「無香料・無添加石けん月間」と定めており、今年も20~60代の男女を対象に「香害・化学物質過敏症に関するアンケート調査」を実施した(WEB調査、調査対象:全国20~60代男女、調査期間:6月18日~22日、サンプル数:383人)。その結果、79%が香料入りの製品を日常的に使用。頻度が高いのは柔軟剤、シャンプー、スタイリング剤だった。人工的な香料による不快・体調不良経験率は過去最高に達した。

調査によると、人工的な香料による不快や体調不良を感じたことがある人は全体のそれぞれ77%、45%と過去6年間の調査において最高にのぼった。79%の人が何かしら香料入りの製品を日常的に使用しており、中でも柔軟剤、シャンプー・スタイリング剤の使用が多いという結果だった。柔軟剤の香りについて聞いたところ、41%が「自分の柔軟剤の香りは好きだが、他人の柔軟剤の香りは苦手」と回答、「自分および他人の柔軟剤の香りが好き」と回答したのは59%だった。
柔軟剤や香水などに含まれる化学物質が原因となり、体調不良や不快感を引き起こす「香害」を含む「化学物質過敏症」の問題は、年々注目を集めている。自治体でも、公共の場での香料の使用に配慮を求めるなど、「香害」「化学物質過敏症」への対策の動きが活性化しており、同社の調査でも「香害」の認知度は2020年の56%から今年は85%へと大きく上昇している。2021年には、「香害」という言葉が初めて「三省堂国語辞典 第八版」に掲載され、社会全体で取り組むべき課題として認知が広まっていることがうかがえる。
なお、今年の「無香料・無添加石けん月間」においてシャボン玉石けんでは、新聞での意見広告を実施したほか、北九州の老舗百貨店である小倉井筒屋の「いづつや饅頭」と、シャボン玉石けんのキャラクター「シャボンちゃん」とのコラボレーションを展開し、香害や化学物質過敏症について考えるきっかけづくりに取り組んでいる。また、今後はショートドラマの公開やインフルエンサーを起用したプロジェクトなどを通じて、主に若年層向けて無香料、無添加石けんを使った生活の心地よさを訴求していく考え。
自分にとっては心地よい香り、または他人のことを想ってまとった香りでも、人工的な香料は他人にとっては不快感や健康被害を誘発することがある。実際に今回の調査で、柔軟剤使用者のうち約9割が柔軟剤を規定量通りまたは規定量より少なく使っていると回答しているものの、約半数が自分の香りは好きだが他人の香りは苦手だと回答している。香害や香料に関する対策については、香料不使用の製品を活用するなど、社会的な理解と配慮がさらに必要となる。

調査結果では、人工的な香料によって、77%が不快に、45%が体調不良になった経験があると回答した。不快に感じる場面は「電車・バスなど公共交通機関の利用時」「エレベーターの利用時」が最多で、不快に感じる香料は「香水」「化粧品」「柔軟剤」だった。79%は何かしらの香料入り製品を1つ以上は使用している。

香料を使用している製品は「柔軟剤」「シャンプー・スタイリング剤」が多く、次いで「洗濯洗剤」「芳香剤・消臭剤」が続く。柔軟剤使用者のうち約9割が柔軟剤を規定量通り、または規定量より少なく使っていると回答しているものの、41%が自分の香りは好きだが他人の香りは苦手と回答した。「香害」の認知率は85%、「化学物質過敏症」の認知率は77%で過去6年間の調査で最高に達した。それぞれ認知の経緯は(1)メディア、(2)SNS、(3)知人・友人を通してとなった。
なお、香害とは、柔軟剤や化粧品などに含まれる人工的な香料で体調不良を引き起こすこと。化学物質過敏症とは、洗剤や柔軟剤、消臭剤などに含まれる微量の化学物質に反応し、頭痛やめまい、倦怠感等の症状を引き起こす疾患。
シャボン玉石けん=https://www.shabon.com