パナソニックが「あかりの日」特別授業を新宿・花園神社で開催、松丸亮吾氏がSDGsやLED化による節電の大切さを小学生に伝える

 パナソニックは、10月21日の「あかりの日」を前にした10月18日に、新宿区立花園小学校の児童を対象とした、パナソニックあかり交換活動「あかりの日」特別授業を花園神社で開催した。特別授業では、謎解きクリエイターの松丸亮吾氏を特別講師として招き、花園小学校の児童にSDGsや地球温暖化に向けた取り組み、節電の大切さなどについて説明した他、白熱電球とLED電球の違いや仕組みについて、実験を交えて授業を行った。授業の後には、11月3日から開催される花園神社大酉祭で点灯する提灯の電球の一部を児童たちがLEDに交換し、LED電球による提灯を初点灯した。

 「当社は、あかりを作り続けて80年以上の歴史がある。その中で現在、長寿命・省エネ性に優れたLEDへのシフトを進めている。2012年からは、世界遺産や日本の伝統行事、街のあかりをLED電球に交換する『あかり交換活動』を実施している。今年は、11月3日から開催される花園神社大酉祭で点灯する提灯950個を『パルックLED』に交換する」と、パナソニック コンシューマーマーケティングジャパン本部 チャネルマーケティングセンター エナジー&ホームソリューション部の西明寺淳部長が挨拶。「地球環境保護の教育という観点では、2008年から学校授業の一環として『あかりのエコ教室』などを開催。これまでに全国1700校以上、延べ1万人以上の児童への教育活動を行ってきた。今後も、地球環境に優しいLED化を推進し、人々の暮らしを明るく灯し続けていく」と、これからもLEDの普及促進に力を注いでいくと意欲を語った。

 ここで、パナソニックの西明寺部長から、新宿・花園神社の片山裕司宮司に、花園神社大酉祭の提灯に使われるLED電球「パルックLED」が贈られた。片山宮司は、「昔は、暗闇を照らすあかりは物を燃やすことで生まれていた。現代では、生活を便利で豊かにするあかりや電気の発電方法には様々なものがあるが、資源を有効に使うためにも、節電や省電力はとても大切なことだと思う。花園神社にも防犯灯が多くあり、LED化によって消費電力が減ることは、電気代の面でもありがたいと感じている。11月3日から開催する花園神社大酉祭では、LED電球による提灯のあかりのもと、明るく盛大に祭りを行いたい」と、パナソニックへの感謝の言葉を述べた

 そして、特別講師として謎解きクリエイターの松丸亮吾氏が登壇し、花園小学校の児童24名(6年生)に「あかりの日」特別授業を行った。「『SDGs』とは、『Sustainable Development Goals』の略で、これからも地球で暮らしていくために、地球環境を壊さず、発展を目指していく持続可能な開発目標のこと。現在、世界が抱えている様々な問題に対して、17の達成目標が設定されている」と、今話題のSDGsとは何なのかわかりやすく説明。「地球の大気は、二酸化炭素(以下、CO2)が太陽の熱を吸収することで、夜も適温に保たれている。しかし、今の地球は、CO2の量が増えすぎてしまい、温暖化が進んでいる。地球の気温はこれからも上昇すると予想されており、例えば、1℃高くなると異常気象による危険が増える。2℃高くなると環境変化でサンゴが死んでしまう。3℃以上高くなると海面の高さが上がる可能性がある」と、地球温暖化問題が深刻化しつつあると指摘した。

 「地球温暖化を防ぐために、世界各国で2030年に向けたCO2排出量削減目標が掲げられており、日本では2013年比で46%削減が目標となっている。実際に日本のCO2排出量を見てみると、1900年に比べて2020年は全体では減少している一方で、家庭からのCO2排出量は増えているのが実状だ。そして、2020年度における家庭からのCO2排出量の47.6%を占めているのが、電気である」と、CO2削減には家庭での節電の取り組みが重要なのだと強調する。「こうした状況の中で国や企業では、家庭における照明のLED化を加速しており、パナソニックは2012年に一般家庭用白熱電球の生産を終了している。白熱電球とLED電球のCO2排出量を比較すると、白熱電球が約1127kgであるのに対して、LED電球は約154kg。つまり、家庭の白熱電球を1つLED電球に交換することで、約70本の杉の木を庭に植えたことになる。こうした一人ひとりの節電の意識が大きな力になり、地球環境の改善につながっていく」と、身近なところから環境に配慮して、みんなの力で地球環境をよくしていってほしいと訴えた。

 続いて、パナソニックの成瀬勲氏が講師を務め、「あかりのエコ教室」が行われた。この授業では、白熱電球とLED電球の違いや仕組みについて、実験を交えながら学んでいった。まず、最初の実験では、手回し発電機を使って、何人の力でランプが点くかを調べた。白熱電球は3人以上の力が必要だったのに対して、LED電球は1人の力でも楽にランプを点けることができていた。次の実験では、ランプを点けた時に表示されるワット数を確認し、白熱電球とLED電球の電力量を比較。児童たちは、白熱電球を点けた時の電力量の大きさとランプの熱さに驚いていた。

 実験終了後に成瀬氏は、「白熱電球は、ランプの中のフィラメントに電気が流れると、とても熱くなって光を発する。この時、使っている電気の約9割が熱となり、約1割が光になる。そのため、点灯に多くの電気が必要になる。一方、LEDに電気が流れると、プラスの電子とマイナスの電子が合体し、その時のエネルギーで光が出る。これにより、熱もなく少ない電力でランプを点灯させることができる」と、白熱電球とLED電球の光る仕組みについて解説。「10年間で使うランプの数を比較すると、1日10時間使った場合、白熱電球の寿命は約3ヵ月なので、40個使うことになる。これに対して、LED電球の寿命は約10年であるため、1個だけで済む。また、ランプを何度も交換することは、それだけごみの量も増えることになり、多くの資源を消費してしまう。家のランプをすべてLEDにするのは難しいと思うので、無駄なあかりを消すことで、ランプの寿命を長持ちさせてほしい」と、普段から省エネを心がけて、あかりを長く活用してほしいと呼びかけた。

 授業が終わると、実際に花園神社大酉祭で点灯する提灯の電球の一部を、児童たちが「パルックLED」に交換。事前に文字やイラストを描いてきた提灯をかぶせ、松丸氏の掛け声に合わせて、LED電球による提灯に初あかりが灯った。

パナソニック=https://panasonic.jp/
新宿・花園神社=http://www.hanazono-jinja.or.jp/


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