- Hobby&Culture2025/07/23 22:18
アシックス、トップアスリート向けランニングシューズ「METASPEED RAY」「METASPEED SKY TOKYO」「METASPEED EDGE TOKYO」を発売

アシックスは、トップアスリート向けのランニングシューズ「METASPEED(メタスピード)」シリーズの最新作「METASPEED RAY(メタスピードレイ)」、「METASPEED SKY TOKYO(メタスピードスカイトウキョウ)」、「METASPEED EDGE TOKYO(メタスピードエッジトウキョウ)」を、アシックスオンラインストア、アシックス直営店各店(ファクトリーアウトレットを除く)、全国のスポーツ用品店などで7月下旬から順次発売する。7月11日に行われた新製品発表会では、さらなるパフォーマンス向上に向けた「METASPEED」新シリーズの特徴や開発秘話などについて説明した他、高橋尚子さんをゲストに、近藤亮太選手と小林香菜選手をオンラインゲストに迎え、前作からのアップデートポイントや、着用感などについて語ってもらった。


「2021年、当社は2つの異なる走り方に着目し、2種類のトップアスリート向けランニングシューズ『METASPEED SAY』と『METASPEED EDGE』を発表した。2022年には『METASPEED SKY+』と『METASPEED EDGE+』、昨年には『METASPEED SKY PARIS』と『METASPEED EDGE PARIS』をローンチした。そして今回新たに、スライド型ランナー、ピッチ型ランナーの両方のニーズを網羅して開発したのが『METASPEED TOKYO』シリーズと『METASPEED RAY』となる」と、アシックス パフォーマンスランニングフットウエア統括部 開発部 立野謙太氏が挨拶。



「『METASPEED TOKYO』シリーズは、トップアスリート向けランニングシューズ。スライド型のランナーに対応した『METASPEED SKY TOKYO』とピッチ型のランナーに対応した『METASPEED EDGE TOKYO』を開発した」と紹介する。「アッパーは、軽量で通気性に優れた素材を採用し、足をやさしく包み、足とシューズの一体感を高める」とのこと。「当社史上最も軽量で、反発性のあるクッションフォーム素材FF LEAPと、FF TURBO PLUSを組み合わせることで、軽量性とトップスピードでの優れた反発力を実現している。また、着地時とミッドスタンスの安定性を高め、反発力を生み出しやすくする」と、軽くてクッション性能が高まったクッションフォーム素材が組み込まれていると力説する。

「カーボンプレートは、『METASPEED SKY TOKYO』では、FF LEAPの上にフラットなカーボンプレートを配置し、上方向への推進力を生み出してスライドを伸長させる。一方、『METASPEED EDGE TOKYO』では、FF LEAPの下に、つま先に向かって下がるカーボンプレートを配置し、前方向への推進力を生み出してピッチ数を上げる」と、SKYとEDGEではカーボンプレートの位置と形状が異なると述べていた。「最初の一歩から最後のスプリントまで、ASICSGRIPアウターソールが優れたグリップ性を発揮する」と、どんな路面でも力を発揮できるアウターソールを採用したと説明した。

「『METASPEED』シリーズに、新たなトップアスリート向けランニングシューズが加わった。約129g(片足重量(27.0cm))の軽量モデル『METASPEED RAY』は、スタートからゴールまでスピードを追及するランナーにおすすめ」とのこと。「通気性に優れた高機能の軽量アッパー素材MATRVXが、スピード走行時のブレを抑制し安定した足運びをサポートする」と、軽量化を追及していると力説する。

「蹴り出し時にクッションフォーム材FF LEAPが瞬時に変形し、反発力を生み出す」と説明。「軽量のカーボンプレートを採用することで、特にゴール直前のラストスパートで、足を前に運びやすくしている」と、最軽量のカーボンプレートによって、最後の一押しを叶えてくれると語っていた。「アウターソールはASICSGRIPを採用。優れたグリップ力を発揮する」と、主要テクノロジーについて解説した。

「さらに、自分史上最速を目指すアスリートを全身でサポートすべく、『METASPEED』に加え、新たに『METASPEED Apparel』を開発した」と、ウエアにも最新のテクノロジーを詰め込んだ戦えるプロダクトとして展開する。

「トップアスリートのパフォーマンス最大化を追求した約50g(製品(L寸)での重量)の通気素材設計で、サーモマッピングで計算された空気の流れによって生み出される通気性と冷却作用を備える。集中した走りへ導く優しい肌あたりの生地×モーションカッティングを採用した」と、着用感と快適性を重視したこのアパレルは35kmまでのエネルギー消費を抑え、最後のスパートをサポートすると語っていた。

「そして、東京2025世界陸上競技選手権大会の開催地・東京でさまざまなレベルのランナーが自己ベスト更新に挑戦できるレースイベント『Tokyo:Speed:Race(トウキョウスピードレース)』を、5月3日に開催した。コースは国立競技場が望める明治神宮外苑特設コースで、ランナーたちが実力を発揮しやすいフラットなコースを用意した。レースは世界のトップアスリートが参加するエリートレース(5km、10km)をはじめ、一般ランナーが参加できる5kmのレースやチームで競い合うハーフマラソンリレー、1kmのファミリーランを実施。今年の9月13日から21日までの9日間、東京で開催される東京2025世界陸上競技選手権大会のオフィシャルパートナー契約を締結しており、アスリートが輝くようにサポートしていく」と、プロダクトやイベント、世界最高峰の大会を通じて、同社にしかできない価値提供を行っていくと訴えた。

この後、ゲストとして高橋尚子さんが登場。モニター越しにオンラインゲストとして、近藤亮太選手と小林香菜選手が参加し、「METASPEED」シリーズの魅力について語ってもらった。初マラソンで初優勝した近藤選手は、「スライド型の走法なので、反発が大きいほど走りはラクになる。そのため、『METASPEED SKY TOKYO』が自分の走りには合っている」と、SKYを着用しているという。「以前のモデルに比べて『METASPEED SKY TOKYO』は軽量になっているだけでなく、反発力も高まっているので、さらにラクに走れると感じた」と、「METASPEED SKY TOKYO」は機能面においてさらに進化していると語っていた。

小林選手は、「反発力と安定性の高いバランス力が『METASPEED』の魅力だと感じている。これまで履いてきた『METASPEED』は、ピッチ走法である自分の走りにも合っている。東京2025世界陸上競技選手権大会では『METASPEED EDGE TOKYO』を履きたいと思っている」と、最新モデルで大会に臨むと語っていた。

「私の現役時代には、スピードを高めるために、厚い底のシューズを作ってほしいと思っていた。しかし、底を厚くすると重くなってしまいスタミナを消耗してしまうため、スピードを取るか、スタミナを取るかという選択肢と隣り合わせだった」と、厚底で軽量のシューズはなかったと嘆く高橋さん。「現代のシューズは、反発力も高く、軽量で、通気性も良い。こうしたシューズであれば、後半勝負できると思うし、最後のひと踏ん張りが可能になる」と、最新モデルを自身の現役時代にも履いてみたかったと語っていた。
「METASPEED」シリーズは、ストライド型とピッチ型の走法の違いに着目し、ランナーが日ごろのトレーニングで身につけた走り方を維持しながらパフォーマンスが向上できるよう設計。2019年11月にトップアスリートが勝てるシューズを開発すべく社長(現会長)直轄組織「Cプロジェクト」を発足させ作製した。当初から一貫して、アスリートからの声をもとにさまざまな研究やテストを行い、アスリートに寄り添った商品開発を行っている。

今回は新たに、軽量性を追求したモデル「METASPEED RAY」をラインアップに追加。同モデルの最大の特徴は、重量わずか約129g(27.0cm/片足重量)といった軽量性とのこと。これは、現時点で発売されているカーボンプレートが搭載された長距離用ランニングシューズのなかでもトップクラスの軽量性となっている。弾むような軽やかな走り心地を重視するランナー向けに設計しており、特にフォアフット走法(足の前部(つま先)から着地する走法)に効果的だとか。
「RAY」という名称は光線から想起されるスピードと、重さがないことを意味する「零(ゼロ)」からインスピレーションを得ている。

ミッドソール(甲被と靴底の間の中間クッション材)全体と中敷に、同社クッションフォーム材の中で最も軽く優れた反発性を発揮する新素材「FF LEAP(エフエフリープ)」を採用。前モデル(「METASPEED SKY PARIS」および「METASPEED EDGE PARIS」)に使用していた「FF TURBO PLUS(エフエフターボプラス)」と比較し約15.0%軽く、反発性を約13.7%、クッション性を約30.0%向上させた。着地と同時に変形、圧縮し、素早く元の形状に戻ることで、跳ね返るような感覚が得られ、ストライドを伸ばすことが可能になる。
また、軽量のカーボンプレートをミッドソール内部に搭載し、足の動きを安定させ、効果的に身体を前方向へ推進させるようにしている。

アッパー(甲被)は、軽量で通気性に優れた素材「MATRYX(マトリックス)」を使用。フィット性が高く、スピード走行時のブレを抑制し安定した足運びをサポートする。靴底は、さまざまな路面コンディションでも優れたグリップ力を発揮する「ASICSGRIP(アシックスグリップ)」を採用している。
「METASPEED SKY TOKYO」の特徴は、ストライド型のランナーが、ストライドをより伸ばし、少ない歩数でゴールできることを追求している。
ミッドソールは新素材「FF LEAP」と「FF TURBO PLUS」を組み合わせて使用しており、「FF LEAP」は下層部に搭載している。カーボンプレートはフラットな形状のものを「FF LEAP」の上部に配置した。プレート全体でフォーム材を圧縮させることで、よりダイナミックで大きな反発力を生み出せるようになっている。また、中敷にも「FF LEAP」を使用している。
アッパー(甲被)は、「モーションラップアッパー3.0」を採用。軽量で通気性に優れ、スピード走行時にもブレを抑制し、安定した足運びをサポートする。靴底は「ASICSGRIP(アシックスグリップ)」を採用している。前モデル(「METASPEED SKY PARIS」)と比較し、約15g(27.0cm/片足重量)の軽量化と約18.8%のエネルギーリターン向上を実現した。

「METASPEED EDGE TOKYO」の特徴は、ピッチ型のランナーが、ピッチを調節しながらストライドを伸ばし、少ない歩数でゴールできることを追求している。
ミッドソールは新素材「FF LEAP」と「FF TURBO PLUS」を組み合わせて使用しており、「FF LEAP」は上層部に搭載している。カーボンプレートはミッドソール内のつま先に向かって下がるよう傾斜を付けて配置した。蹴り出しの際に力が必要な足の前部へ局所的にフォーム材を圧縮させることで、少ないパワーで大きな反発力を得ながらすみやかに足を前に出す、といった効率的な足運びをサポートする。また、中敷にも「FF LEAP」を使用している。
アッパー(甲被)は、「モーションラップアッパー3.0」を採用している。軽量で通気性に優れ、スピード走行時にもブレを抑制し、安定した足運びをサポートする。靴底は「ASICSGRIP(アシックスグリップ)」を採用している。前モデル(「METASPEED EDGE PARIS」)と比較し、約15g(27.0cm/片足重量)の軽量化と約21.4%のエネルギーリターン向上を実現した。
「METASPEED SKY TOKYO」、「METASPEED EDGE TOKYO」は、これらの機能をベースとしながら、ストライド型またはピッチ型に応じてミッドソールの厚みや素材配置、靴底前部につけたカーブの角度、カーボンプレートの形状、位置などを調整している。
[小売価格]
METASPEED RAY:3万3000円
METASPEED SKY TOKYO:2万9700円
METASPEED EDGE TOKYO:2万9700円
(すべて税込)
[発売日]7月下旬
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